学生時代最後の年、1973年12月17日から22までの厚生省・国立聴力言語障害センターの手話法研修会に参加した際のノートが出てきました。
参加しているのは北海道から宮崎までの16都府県・政令市の18人。
厚生省の課長、所長の挨拶の後はセンターの概要のお話から始まったようです。
ノートでは
1958年から設置されているセンター(当時は国立ろうあ者更生指導所=時代を表す名前ですね)は収容部門(古い言葉ですが、そのまま)は15歳以上の人たちが1年間の訓練を受けている。午前中は教養訓練、午後は職能訓練で65名の入所者のうち、2割が不就学、診療部門は1日14.5名で75%が乳幼児、養成部門では聴能訓練士(現在の言語聴覚士ですね。実は僕もここを受験しようかと思ったことがあったんですけど、英語があったんでやめたんです)、その後は外山和郎さんが東京都の手話講習会について説明されています。
手話通訳概論はどなたがお話しされたのか書いてはありませんが
① 手話のわかる者≠相談員
手話を理解する者
手話を使って聾唖者に協力する者
手話通訳に従事する者
手話を使って相談業務に従事する者
ろう学校に勤めていたからという理由で退職したら聾唖者相談員ということにはならないでしょう。手話通訳はしれだけで十分な、また難しい業務です。
②通訳者の位置はできるだけ県庁舎の横に、担当の脇に・・・顔が観れるように。
③相手の講和力によって、a意味を通訳する bことばを通訳する。手話の勉強会での手話と聾唖者の日常使っている手話とは異なっている。今のところは、意味を取りながら、言葉を合わせていく方法がわかりやすいのではないか・・・
手話の実技と主に、ろう心理学などの講義もあったようです。
こんなのをめくっていると時の流れを感じさせてくれます。