例え一行の詩も
長いあいだ
例え一行の詩も
書かないとしても
そのことを
誰が胸の痛みの
些かなりの種にしてくれる?
-嗚呼、此の僕の
何処かに居る筈の
もう一人のボク以外に・・
そう想えば
虚無は宏大無辺で
ときどき
追い払えなくなるのだが
生存することとは
無を耕すことに他ならないから
虚無の底に沈殿しないように
其処から
イノチの泡を見出すために
僕は、再び
一行のutaを書き始める
-誰も彼も
一行の戯言などに
一顧だにしないのだ
03/24 14:19:19 万甫