降って来るもの

写真と散文とぽえむ

満干のUTA.95

2018-03-02 22:14:21 | 満干の詩

                       Uta.95「minusを」

 

老いてゆくとは、きっと

思い通りに事が運べなくなる現象を

否応なく強いられることなのだ

 地位でも名誉でも

存在感の有無においても

思考の範囲でも密度でも

 若しかしたら、重要度においても

自分が考えているよりは

遥かにマイナスを具現化するのだ

 

些かの忍耐力と

或る程度の耐性があると自負できる

まだ、今の間に

抵抗力が残されていると認識できる

まだ、今の間から

その事の悲哀を軽度にしたいと

憂愁の日々の痛みに備えたいと

襟を正すのだが

 さりとて

その老いの現実は

まだ遥か先に有るように思えて

そう思いたくて、定かに直視できない

・・無粋の輩と同じ為体なのだ

 

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満干のUTA.94

2018-03-02 14:20:08 | 満干の詩

                     Uta.94「数多の欲から」

 

多種多様の私利私欲から

拘りを剥がすように

少しづつ

解放されてゆくという事

老いには

そんな身軽さへ導いてくれる

歓びも有る

必要でなくなった柵を

断ち切ってくれる

鋼のような切れ味も経験できる

もちろん

失くしてしまうには惜しい欲も

有るには有るけれど

雁字搦めの複雑怪奇から

自由になってゆく爽快さは

何物にも替え難いものだ

 

老いてゆくことで得られるplusも

天啓の計らいのように

確かに有る

 

なかなかに

その事に正対するのは難しいのだけれど・・

03/02 14:32

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水玉collection.Ⅱ

2018-03-02 07:02:08 | 水玉

 ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

吾が愛する水滴たちのコレクションⅡ、水玉ポルカ

撮る一つのthemeです

     対象は無限!!

      飽きない

愛しさ

気に入ったら自由に

もちかえりを!!です

        

03/02 07:02:07 まんぼ

 

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満干のUTA.93

2018-03-02 06:30:30 | 満干の詩

                   Uta.93「毀損と瓦解と」

 

老いの感覚は

確かに

生き延びて来た幾十年の歳月を

生き抜いてきた己の姿を

少しづつ

鱗をはぐように

徐徐に

毀損してゆく恐れが有る

 

どんなに緻密に

組み立てて来た現実も

そのようにして得てきた幸福も

一瞬のうちに

瓦解させる恐怖も有る

 

生きるという事の

生きてゆくという事の

最後の課題は

恐らく

如何に老いと交わるかに有る

 

逸らさず、逃げず、恐れず、迷わず

学習し、復習し、試行錯誤して

その道筋を

見定めてゆくしかない

03/02 06:30:30 万甫

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