降って来るもの

写真と散文とぽえむ

ほんの片隅にしか

2018-03-23 06:36:52 | 詩15

                        ほんの片隅にしか

 

仲間を呼ぶ獣たちの遠吠えのように

恐らくは、僕も

動物が持つ固有の本能のように

仲間を求めて雄叫びを挙げる

 

-けれど・・

-哀しいことに

-世界は余りにも広くて

-僕の絶叫は

-ほんの片隅にしか

-届かない

-届けられない

 

そうだとは解っていても

僕は何時だって

虚しい喚きのように

言葉達の滴や束を礫にして

その一刻の抱合の歓喜の為に

何処までも咆哮を続けるのだ、僕は

03/23 06:36 万甫

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cosmosは夢現を

2018-03-23 06:19:15 | 詩15

                     cosmosは夢現を

 

僕が此処を歩いていることを

僕以外には誰も知らない

僕は孤の身分で

宏大な恣意の果て無さを独り占めする

 

其処にさまざまの

僕とその仲間たちが居て

孤を纏っていても

僕は決して孤独ではない

 

一人で往来する旅の途次には

縁のitoが縦横に張り巡らされ

由縁の糸と契りの糸と

無尽に重なり合って

一幅の曼陀羅を織り成し

己が命の後背を飾る

 

僕が此処に居ることは

世界中の誰も知らないけれど

其処に僕のcosmosの夢現を呈して

存在を許され

僕の芳醇と潤沢の日々のmanimaを

支える

03/23 06:18

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