新生詩Ⅳ 設計図
僕の脳裏に
各種各様の設計図が保存されていて
最初の一行を書き始めると
automationのように
SIの形,SIの詞,SIの輪郭が
進行方向に順列に並んで
次々に生産のpaceに合わせる
長い年月の集積が
長大な歳月の堆積が
縒り合い,集い合い,束になって
押し合い圧し合い
一篇のポエムを成形してゆく
冷徹な精密さじゃなく
愉しさと余裕と遊び心を
行間の巷に縦横に鏤め
それ故
SIから立ち昇る咆哮は
一篇の物語の成立を祝って
一斉の喝采へと昇華する