降って来るもの

写真と散文とぽえむ

TOKIの分秒を

2020-10-24 20:24:46 | 詩22

TOKIの分秒を

 

目を瞑って起きていると

涯無いTOKIの迷路に彷徨う

 一匹の蟻になる

目覚めたまま眠っていると

際のない空間を羽搏く

 一匹の蝶になる

 

時間は流れない

時間は無の河になる

時間は巨大なホールになる

 

醒めたまま寝ていると

ただTOKIの物量に圧倒されて漂泊する

 数多の浮塵子になる

 

万能の生き物の存在の不遜を知る

全知全能の自尊の脆さを知る

 卑小の妄想を思う

 

並べて僕らは

TOKIの慈悲に庇護されて

 一度限りの分秒を亙る

 

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平城宮跡~朱雀門と遣唐船~

2020-10-24 07:27:01 | お出かけ

  ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

 雨上がりの朝、空は一面の鉛色で22.8℃の部屋から覗く風景は早くも晩秋のような感覚を与えます。

 過日「国営平城宮跡歴史公園」に行ってきました。此処は、世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つで、広大な敷地に在った”奈良時代の都跡”です。

 時間に限りがあって、全ての場所を訪問できませんでしたが、「朱雀門」と「遣唐船」でも、当時の都の賑わいをうっすらと感じることが出来ましたよ。歴史が好きなアナタなら・・。

青空と朱雀門

            

金曜日、遠足の小学生の群れ。ちょうどお昼で柳の木陰でお弁当を。

      

門の潜る

まだまだ”古の都”は整備されつつあります。

反対側から

再び門を潜って

               

門前の広場

別の場所に唐へ留学する生徒たちが乗ったという船が復元されていました。

よくもこんな小さな船で日本海を渡ったものです。何時の時代も切り拓くのは情熱ですね。

反対側から

命がけの航海だったのでしょうね

                        10/24 07:50 まんぼ

 

 

 

 

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TOKIのエキスを

2020-10-24 05:16:58 | 詩22

TOKIのエキスを

 

時間という無形無体の

途方もない大きな器から

僕らは

inochiのエキスを拾い集めて生きる

 

方法は個人別だが

誰にも

それは容易ではない

 

溺れたり,煮詰んだり,足掻き踠き,

沈殿し,凝固し,腐食し,

 

何しろTOKIは無限で

何しろ僕らは有限で

 

TOKIの溜り場には

個々人の集大成の

膨大な虚無の亡骸が堆積してゆく

 

死臭は誘惑の匂いで

覗き込む度に

紙一重の冷汗を流すけれど

いつか

踏み台が外されるまでは

それが宿命の様に

僕らは其処から

明日を生きる糧を掬い獲るしかない 

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