降って来るもの

写真と散文とぽえむ

幾人

2020-10-10 21:25:27 | 詩22

幾人

 

自分が一体誰なのか?

正体不明の尋ね人に成るときが

偶さか、確かに有る

 

幾人もの自分が居て

夫夫に間違いのない自分で

その複合体が

総称の名札を貌に貼る付け

血生臭いinochiの旅を続ける

 

落とし穴に嵌ったり

檻に囚われたり

別人の仮面を被ったり

剰え、理解不能の人格に酔っぱらったりもする

 

Homo sapiensの一人一人

一筋縄では計れない

 

其其の胸の裡に起居する人種まで含めれば

人口はきっと

天文学的な数字になる

 

その一欠片の

複雑怪奇で不可思議の

妙妙の混沌を生きる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

THE GREAT ESCAPE

2020-10-10 14:03:06 | 映画

 二日目の降り続く雨の一日。急な気温の低下で、もはや”氷雨”と表現しても強ち間違いでも無さそうな・・。

 ご同輩、或いは体調不良のブロ友さん、温かくして過ごしましょうね。明日は如何やら”台風一過”のこの季節らしいお天気になりそうですから。

 さてさて私目の十月は、あの辟易とした炎夏の毎日がやっと終止符を打ったものの、八月九月に続いて今月も変わらず”開店休業”状況は一向に打開されるめども方法もなく、昔は秋のお彼岸が済めば、衣替えの一区切りがつけば、洗い屋の最盛期と言われる五月六月に続いての繁忙期の筈が、今年は春に輪を掛けて”家籠り”の影響が”牛の涎”のようにダラダラと長引いて(そう思うことで少し気休めになる)いつ果てるともない閑散期の継続中なのです。

 まあ、どの職種も、どの仕事も似たり寄ったりですから、まだ個人事業主の時間外労働と言えるほどの気安さが有るだけ益しなのだと思うべき昨今の日本経済の惨状ですね。

 完全無欠の暇な時間に、今回も名作の”映画鑑賞”をしました。と宣わっても、都会の大劇場に出掛ける訳でもなく、個人家の8畳の和室のビデオデッキからテレビに繋いだ画面での”TV版”DVDに於いてです。

先ずは1942の「心の旅路」を。126min アッという間に過ぎた時間の速さが、物語のロマンの情の濃さを端的に示してくれる。愛は滅びず!!です

続いて1654 118min 青春の様様を表現した”ジェームス・ディーンをスターにした物語。

「EAST of EDEN」

我が青春時代に里帰りして、頷いたり、反発したり。青春は何時でもStoryになる。

1963 173min あの導入部の音楽が見るものをワクワクさせる大作。第二次世界大戦下、実際に有ったドイツ軍捕虜収容所から連合軍兵士が集団脱走を試みた史実に基づいて映画化されたもの。

 ハラハラドキドキの展開で3時間近く画面に釘付けにされる。いいものは何十年経っても色褪せることはないのだと確信。暫くの間”大脱走のマーチ”が耳から離れなかった。

もう一つ、これは前の”映画”のカテゴリーにも挿入したのだが、日本の時代劇の当に勧善懲悪の心地よさを藤田まことの”中村主水”が身代わりにスッキリ懲悪してくれる醍醐味。

中村主水の”必殺シリーズのDVDは1~132まであって、それを全て予約注文で揃えてしまったのだ。

現在71を視聴中。時間を持て余しても当分は困らない寸法だ。10/10 14:57 まんぼ

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新生詩Ⅵ 仕業

2020-10-10 07:51:40 | 詩22

新生詩Ⅵ 仕業

 

軈て、書けなくなる

その自明の理が

その必然の恐怖が

僕を怯えさせる

 

生きとし生ける物の

並べてのinochiと同じように

書くことも、書けることも

無尽蔵ではないのだ

何処かで終焉になる

何時かピリオドが打たれる

 

限り有る生命と共存し

刹那のlifeを全うして果てる

 

その最上の幸運を夢想して

僕はひたすら

書ける時には書いてゆく

書くものが浮かぶうちはペンを取る

 

昼夜を問わず

巧拙を問わず

優劣を問わず

長短を問わず

多少を問わず

それが

宿命の仕業のように

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新生詩Ⅴ 贈り物

2020-10-10 06:02:02 | 詩22

新生詩Ⅴ 贈り物

 

苦もなく出来る刻には

夜を徹してでも

写し採ってゆくのだ

 無の贈り物

けれど

その幸福は何時か途絶える

その恐怖を味わいながら

 それゆえ

書き残すことに価値がある

 発信の上で

様様の感情と神経を戦がせるのは

継続の付加価値のようなものだ

 空に解き放つ僕のlanguageは

無の風に乗って

きっとanataの耳朶に触れる

 書くべし!!

その強かな意思が

書くことを連れてくる

無情から有情を引き出す

僕はその絡繰りのdynamismに

強烈に惹かれているのだ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする