※薄雲が月の上を通り過ぎる・・
三世の鑿
どんな風に時間を手繰ってみても
手持ちの容量は
内容とは無頓着に
在庫を減らし続ける
変えられないのは
未知の未来と同じように
想像と仮定の残余のinochi
便宜のtimeに置換された三世は
ただその分限に向かって
音もなく現世を刻む
どんな風にタイムを消費してゆくのも
天晴な自由なのだが
その刹那が
その瞬間が
再びは無いのだと
一つ一つの今が
一刻一刻のinochiを削ってゆく鑿なのだと
理解して鑿を持つ者は少ない
三世とは
誕生した全てのinochiが
四苦八苦して亙ってゆく現実
※雲が切れたぞ!!