降って来るもの

写真と散文とぽえむ

空っぽにして

2021-01-27 13:42:09 | 詩22

空っぽにして

 

胸を空っぽにして

器が空っぽのまま

 僕の時間を辿ってゆく

重たげな雲に蓋をされた

終末期のような昏い風景を

その天空から

 若しかして

小粒の水玉のように

優しさを含んで

降って来るものがあるかと・・

 明るさのない鈍色でも

その上の蒼穹から

ひと筋の光の軌跡が

僕の胸を掠めないかと・・

 幽さの痕跡を

言葉で紡ぎたいと

息を詰めて天地の合間をゆく

 気を絞って

ゆっくり

僕の時間と同行二人で・・

 

風景は刻々と廻ってゆくけれど

時間は淡々と刻まれてゆくけれど

想念は次々に置き去りにされるけれど・・

 刹那を成就させるために

kotobaの武器と

不動の確信と不退転の覚悟と

錨のように

胸奥深く定めながら・・

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空と雲と月と

2021-01-27 06:04:00 | 風景

~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ 昨日は予報通りの穏やかな明け暮れに成りました

晴れ間を約束するaoです

まだ日の出前・・

一時間が経過。ほんの少し空が白む。

淡い雲が・・

 

「地蔵のUta」

 

自分に戻る時刻とは

ほんの少し時差が生じたので

moyamoyaのまま

布団の上で,僕は地蔵になる

 

何時もの速度で血が廻り

何時もの頻度で拍動が起こり

何時もの明度に細胞が覚醒し

何時もの感度で情が動き出すまで・・

 

身動ぎせず

地蔵のまま

天海空のあらましを巡る

 

「方便」

 

熟考を密にすれば

推敲を極めれば

観点を変えれば

表現を煎じ詰めれば

時間の濾紙を潜らせれば

あらゆるリトマスに是非を問えば

 そのことで

最上の言葉想になるとは

最適の感情想になるとは

 限らない

 

様様を塗り足して

黒の方便に至る色相のように・・

 

※昼の色色が昨日の色彩を帯びだして・・

夕暮れの淡青の空に月が浮かぶ

複雑怪奇の雲が山塊の上を覆う

今日を仕舞いにする日没・・

         01/27 06:04 万甫

 

 

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