囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

御嶽山の思い出

2014-10-01 17:28:06 | 囲碁きちのつぶやき
御嶽山の噴火のテレビ報道を見るたびに、胸が痛みます。被害に遭われた方とその関係者の方の悲しみに言葉もありません。自然の猛威を改めて思い知らされました。

私は、10年ほど前に御嶽山に登りました。



9月の今頃です。元の職場の山の会のメンバー6~7人に連れて行ってもらいました。麓の王滝村の民宿に前泊し、朝早く、田の原駐車場から頂上に向かいました。田の原の大鳥居をくぐり、シラビソの樹林帯を抜けると8合目の金剛童子がありました。この辺までは良かったのですが、避難小屋、「富士見石」「一口水」と行くに従い、勾配はきつくなり、正に急登の連続で、大滝頂上(2937m)に着いた時には疲労困憊していました。
奥ノ院を参拝し、頂上山荘の裏の階段を登り、やっとの思いで剣ヶ峰(3067m)の頂上に着きました。11時過ぎでしたが、天気は快晴、乗鞍岳の向こうに北アルプスの山々が望め、文字通り360度の展望でした。
田の原に車を置いてあるので、ピストンで往路を戻りました。



八丁タルミ辺りの広大な岩原には、霊神像がいくつもありました。こんな聖なる場所でお弁当を食べました。こんな聖なる場所でお弁当を広げること自体、気が引けました。疲労困憊で食欲もありませんでしたが、仲間から「食べなければ下りの力が出ない」と言われ、やっとの思いでお弁当を少し食べたことを思い出します。

今回の噴火の報道によれば、私たちがお弁当を広げたときと同時刻に起きたようです。しかも、私たちがお弁当を食べた辺りに居た方が、何人も噴火の犠牲になったようです。快晴、登りで疲れた体、お昼時、こんな時に噴火が起きたら私などでは、正しい対処などできません。ましてや、噴石が降り注ぎ、逃げ場のない状態ではなおさらのことです。
写真の地図は、大嶽神社のHPからコピーしました。私たちはこの地図の「大御神火祭場」でお弁当を食べました。祭場の石段でこんな聖なる場所に腰かけて良いものか と少々ためらいました。この場所が噴火の犠牲者が出たところと思うととてもつらい思いがします。

報道を見るにつけ、被害に遭った方々が気の毒でなりません。私自身、御嶽山に登るとき、噴火などは全く考えませんでした。避難小屋の前を通っても、この辺りが危険な場所なのだ と言う意識さえ持ちませんでした。

私は、自然の猛威に対し、もっと畏敬の念を待たなければいけないとつくづく思いました。
地震、津波、火山の噴火、大雨などに対して、あたかも人間の力でコントロールできる と尊大な気持ちを持つのはそれこそ危険です。

話しは飛躍しますが、こんな自然の猛威に逆らって、原発の再稼働をしようなどと言う政府の考えはどう見ても間違っています。地震大国の日本には原発など作ってはならないと改めて確信しました。
コメント
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