今日は、山の日の祝日だそうです。私の趣味のひとつが山登りですが、始めたのは60歳になってからです。
1998年3月、私は職場を定年退職しました。山好きの後輩に「何もしないと体がなまるから」と登山を薦められ、最初に登ったのが槍ヶ岳でした。その年の8月、上高地から入り、槍沢小屋に一泊。初めての山小屋でしたが、焼岳などの群発地震で小屋全体が揺れ、よく眠れませんでした。
翌朝、槍ヶ岳に向かいました。朝晴れていた天気も昼頃から急変、雷雨にとなりました。午後1時過ぎ槍ヶ岳肩の小屋に到着。目の先の槍の頂上を目指したかったのですが、雷雨のため、リーダーの指示で小屋に待機。雷雨の中、頂上を目指した他のグループが鉄梯子に雷が落ち転落、大怪我をしたとの情報が入りました。夕方、小屋の人が危険を冒して救助に向かいました。
翌朝も天気が不安定で雨。頂上登山を諦め、下山。当初の表銀座縦走の予定も地震で登山道が崩落し、通行禁止になったため、上高地に向け下山しました。最初の登山で「地震と雷」の洗礼を受け、山の危険性を遺憾なく教えられた。
爾来、アチコチの山に登りました。今日、日本百名山を調べてら、その内の45座に登っていました。鳥海山、月山、早池峰山、北アルプス、中央アルプス、南アルプスなどの山々でした。
10年ほど前の6月、山開き前の新潟県火打山です。アイゼンをつけて早朝、頂上に立ちました。
百名山のうち、最後に登った白山頂上です。
2013年7月、室堂小屋に泊り、早朝霧雨の中、頂上に向かいました。頂上では全く展望がありませんでした。
この間、何回か危険な場面にもありましたが、最初の槍ケ岳への山行が教訓になって事故にも合わずに過ごせました。リーダーやサポーターの仲間のお蔭と感謝しています。
80歳を前に、もう高い山には登れそうもありません。これからは、日帰りハイクや里山歩きなど、麓から美しい山々を眺める楽しみ方に替えようと思います。
そんな思いを強くした、私の「山の日」でした。