国連総会の核兵器を国際法で禁止する「核兵器禁止条約」の条文化することに日本が反対したそうです。
123か国が賛成し、アメリカなど核保有国と核の傘に頼っているいくつかの国が反対したそうです。その反対した中に、日本もあることに驚き、怒りさえ覚えました。唯一の被爆国・日本は国際的に、もう発言力がなくなるのでは?と私は危惧しています。併せて、オバマ大統領のプラハ演説は何だったのか? オバマ大統領へのノーベル平和賞授与は何だったのか? 日本の為政者は本心では、北朝鮮に対抗して核兵器を持ちたいと思っているのではないか? などなど 疑問だらけです。
でも、世界で123か国が賛成した事実をテコに、これからも核廃絶の運動をさらに強めなければ・・と改めて思いました。
以下、東京新聞のコラム「筆洗」を転載します。私の思いを端的に文章化していますので、ぜひ、お読みください。
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<ヒロシマはどこにあるのか/ヒロシマはヒロシマにあるのか…>。そう問い掛ける詩がある。『原爆詩一八一人集』に収められた風山瑕生(かざやまかせい)さんの「ヒロシマはわがもの」だ▼詩人はうたう。<すべての国々は ヒロシマを持つべきだ/…ヒロシマに水はながれ/ヒロシマに木はしげり/人々は屋根をかかげて/生きる日々にちからをそそぐ/うるわしいヒロシマはきみのもの/だが ヒロシマの始源の日をおもえ/夏の朝の惨劇もきみのもの…>▼国連で来春から、「核兵器禁止条約」をつくるための交渉が始まることになった。「ヒロシマを持つ」。そう決意した百二十三もの国々が、交渉開始の決議案に賛成したのだ▼しかし、その百二十三の国の中に、日本は入っていない。反対したのだ。「(交渉の)足を引っ張らないでほしい。もしそういうことをするなら、被爆国と言ってほしくない」。自ら被爆し、広島市の原爆資料館の館長を務めた原田浩さん(77)が口にしたという言葉が何とも、やりきれない▼ヒロシマがあり、ナガサキがある。そして、フクシマがある。原爆と原発。核の恐怖をこれほど知り尽くした国はないのに、この国の政府は核兵器禁止に尻込みし、脱原発にも後ろ向き。核の呪縛を解こうとしない▼世界の人々が問い掛けていることだろう。ヒロシマはどこにあるのか、ヒロシマはニホンにあるのか。
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