今日は「芸人・ジャーナリストトークライブ」を聞きに行きました。
会場の公民館の入り口です。
「おしどり芸人 マコ&ケン」のトークライブでした。私は、ライブを聞くのは初めてです。
二人のプロフィールです。
よしもと所属の芸人です。マコさんは医学部生命科学科に在籍していたことから東京電力の原発事故以来、原発事故が及ぼす影響、特に放射能の人体に対する影響に重大な関心をもち取材を始めました。
原発事故直後の東京電力の記者会見には会場に入りきれない取材者が集まりました。質疑応答も主要メディアばかりで、マコのような人は中々発言の機会も与えられませんでした。それでも、足しげく通い、取材を続け、段々発言の機会もできました。
当初は「直ちに人体に影響するような放射能被爆ではない」と、東電も政府も繰り返していました。その欺瞞性を暴き、必死に食い下がりました。時間と共に記者会見に取材に来る記者も少なくなりました。
2017年には記者会見に来る人も少なくなりました。そんな中でも系統的に取材を続けました。
そんな取材データを駆使して3時間近く、関西の芸人らしく早口でポンポンと報告しました。
除染していないところを歩くときは「なるべく息をせずに速足で通り過ぎろ」「通り過ぎたら鼻をかめーそうすれば放射能の吸引が少なくなる」「2階の方が残留放射能が多いので、1階の窓から遠い部屋の真ん中で寝た方が良い」など、専門家と称する人たちが真顔で言ったそうです。まさに「笑いたくても・笑えない話」ばかりでした。
原発事故の取材を続けているジャーナリストとして、海外にも招聘されました。
ドイツでは幾つもの学校で原発事故の取材レポートをしたそうです。原発からの脱却を目指すドイツも生徒たちは、自分自身の頭で考える習慣が身についているようで鋭い質問がポンポン飛び出したそうです。今日の会場に若い人たちが居ないことを考えると雲泥の差があるような気がしました。
原発事故の取材をすすめて行く中で、水俣病の認定を求める運動とも連携したそうです。
80歳の高齢者が自身の亡くなった母親の認定を求めて裁判を起こし、認定を勝ち取ったことに大変感激したしたそうです。それな運動とも連帯して、原発事故の生業訴訟の裁判の傍聴にもぜひ沢山の人が参加して欲しいと訴えました。
最後に、取材を続けて行くうちにいつも尾行を受けるようになったと話しました。
尾行を常態化するとともに、「原発をやっていたのでは仕事が来ない」「テレビにも出たくとも出られない」などと周りからささやかれ、仕事を干されかねないような事態になりました。それにもめげず原発事故の後を追って取材を続けているそうです。
原子力村にたてつくと、元福島県知事さえもその席を追われるような事態さえ起きています。そんなことを考えるとマコ&ケイの行動はとても勇気のいることだと思いました。
多岐にわたる話の後、質問の時間がありました。質問者が多く、会場の時間の制約もあり、発言できない人が何人も出ました。
出来れば、第2回のトークショウをして欲しいと思ったくらいです。
午後1時半から4時半過ぎまで、原発事故のその後と原発の問題点に改めて向き合った3時間でした。」