音楽センター 三多摩アコーディオン教室のYさんから、今年も文集「じゃばら」を送ってもらいました。
Yさんは三多摩教室の教習生です。70の手習いで私がアコーディオンを始めた時、Yさんは「ゼンザーズ」(前座の意)と言う超初心者のサークルでアコの指導をしていた方です。私も「ゼンザーズ」に入れてもらい指導を受けましたが、この会はメンバーの病気などのために休会しました。私も親の介護と連れ合いの病気のためにアコーディオンを習う場に行けなくなりました。しかし、Yさんは文集「じゃばら」を毎年送って来てくれています。その文集が、私にはとても勉強になります。
音楽センターの5つのアコーディオン教室の生徒さんと先生が書いた文集です。生徒さんと言ってもほとんどがシニア世代の方、先生も当然シニアの方が多いです。
文集は、アコーディオンの教習上のことだけでなく、各自の来歴や健康のことなど多岐にわたり、これがとても面白く、且つ、勉強になります。
私はやはり、三多摩教室の生徒さんの文章から読みます。
「ゼンザーズ」で指導を受けたYさんの文章の冒頭です。
Yさんの「音楽手帳」には驚きました。練習記録や楽譜の整理、アコや音楽に関するテレビや映画の感想などをキチンと書いているそうです。練習に対する姿勢が私などとは全く違います。「カラオケ」とあるから、何のことかと思ったら、カラオケスタジオでアコの練習をしているようです。所沢うたごえ喫茶LOVE&PEACEのアコ伴奏のAさんも、シダックスのカラオケボックスで練習しているそうです。自宅で晩酌後にアコに触っている私など上達するはずがありません。( ;∀;)
三多摩教室のIさんの文章にも驚きました。
「なるほど」と思いました。Iさんは、ご家族の介護で大変な中、時間をやりくりして練習に励んできた と聞いていました。文集を読んだら、そのIさん自身が病に倒れたそうです。でも、退院日を主治医に「法事だから」と言って、はやめてもらい、退院2日目に音楽センターのオーデションに出演したそうです。その気力にびっくりはしました。
そんな苦労話を、カット入りで書いているのには感服しました。
このカットを見て安心しました。楽器には NO War と HEIWA とあり、Iさんの心意気を感じました。
同じく、ゼンザーズでお世話になった元気印のHさんも、目の調子が思わしくなく練習が思うようにできなくなったと言います。でも、Hさんの文集のテーマが、「アコーディオンは元気の素🎵」とあるので、それこそ、私の方が元気が出ました。
Kさんは、三池闘争以来アコーディオンを弾いている方と親交があつたのも初めて知りました。このKさんは、アコーディオンとコラボして、絵画の個展を5月に開くそうです。出来たら、絵を見て、アコが聴ける日に行きたいと思いました。
その他の教室の方々も困難な状況を克服して、いろいろ工夫して練習に励んでいる様子がいきいきと書かれています。共通しているのは、今年1月に開かれた日本のうたごえ祭典で 生徒さんを中心に、70人でアコーディオン演奏をしたことが良かった との感想です。演奏の中に「インターナショナル」もあつたそうで、正直、驚きでした。
南部教室のIさんは、「70にもなって、伸びしろもたかが知れているが」頑張ると書いていました。私など超初級のまま、80歳を超えてしまいました。それこそ、「伸びしろ」はありません。でも、考えてみれば「超初級だから、練習に励めば、伸びしろはマダマダ無限」かも知れません。「じゃばら」のみんさんの文章に学び、これからも自分なりにアコーディオンの向上を目指してゆきたいと思いました。
良い文集ですので、ひとりでも多くの方に読んでもらいたいと思っています。