今日は8月6日。74年目の広島原爆の日を迎えました。私の住む所沢市では広島の平和公園での「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」に合わせて、市民有志が「所沢平和祈念式」を行いました。
午前8時、所沢市役所正面入り口前にある広島市から寄贈された被爆石前に市民50人余が集まりました。
全員が献花した後、NHKのラジオ放送に合わせて8時15分から原爆死没者の方に1分間の黙祷しました。
その後、市内在住のヒバクシャの坂下さんの被爆体験の一端を聞きました。
原水禁大会に代表を派遣した団体、さよなら原発所沢連絡会の方からの訴えなどがありました。
最後に、「原爆許すまじ」「青い空は」を全員で斉唱し、祈念式を終わりました。
例年より参加者が少なかったこと、市長からのメッセージもなかったことがとても残念です。
広島市の小学生の「平和の誓い」を掲載しましたので、この言葉をかみしめながら、これからも核兵器廃絶に向けてみんなで努力したいと思います。
平和への誓い
私たちは、広島の町が大好きです。 ゆったりと流れる川、美しい自然、 「おかえり」と声をかけてくれる地域の人、 どんなときでも前を向いて生きる人々。 広島には、私たちの大切なものがあふれています。
昭和20年(1945年)8月6日。 あの日から、血で染まった川、がれきの山、皮膚がはがれた人、たくさんの亡骸(なきがら)、 見たくなくても目に飛び込んでくる、地獄のような光景が広がったのです。 大好きな町の「悲惨な過去」です。 被爆者は語ります。「戦争は忘れることのできない特別なもの」だと。
私たちは、大切なものを奪われた被爆者の魂の叫びを受け止め、 次の世代や世界中の人たちに伝え続けたい。 「悲惨な過去」を「悲惨な過去」のままで終わらせないために。 二度と戦争をおこさない未来にするために。
国や文化や歴史、 違いはたくさんあるけれど、大切なもの、大切な人を思う気持ちは同じです。 みんなの「大切」を守りたい。
「ありがとう」や「ごめんね」の言葉で認め合い許し合うこと、 寄り添い、助け合うこと、 相手を知り、違いを理解しようと努力すること。 自分の周りを平和にすることは、私たち子どもにもできることです。
大好きな広島に学ぶ私たちは、 互いに思いを伝え合い、相手の立場に立って考えます。 意志をもって学び続けます。 被爆者の思いに、私たちの思いを重ねて、平和への思いを世界につなげます。
令和元年(2019年)8月6日