囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

「学童疎開」展示 顛末記・・・

2022-08-30 08:28:37 | 囲碁きちのつぶやき

 戦争展の展示に際しお世話になった方々への報告です。

文中「赤とんぼ」とあるのは「学童疎開資料センター」の機関紙です。また、絵を描いた小島義一さん以外は、イニシアにしてあります。

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「学童疎開」展示、顛末記

 私は埼玉・所沢で長い間、「平和のための戦争展」に関わっています。今年、3年振りに戦争展を開催することになりました。「赤とんぼ」に絵本「家に帰りたい」の原画展が港区で開催されることを知り、6月23日に原画展を見に行きました。

その会場でお願いしたら「原画の貸し出しも可能」とのことでした。でも、高齢者には車で、原画を東京まで借りに行くこと難しいです。また、同会場で「学童疎開」のDVDも見せてもらいました。それは小平ききがきの会作成のもので上映時間は10分でした。

帰宅後、ネットで調べると「小平・平和と未来の会」があることを知りました。その代表のOさんにメールしたところ、小平在住の小島さんから沢山の絵を預かっているので貸し出し可能、DVDも貸し出しできるとのことを知り、借りることにしました。

 2022年8月26日‘金)から8月28日(日)の3日間、所沢ミューズ第2展示場で第33回所沢・平和のための戦争展が開かれました。

その展示のひとつとして「学童疎開」を取り上げ、学童疎開の絵画(Iさんへの聞き取りを小島さんが描いたもの16枚)と学童疎開に関する資料を展示しました。

26日、展示の絵を見た年金者組合のお仲間のMさんが「私が学童疎開したところと同じ場所です」と言いました。Mさんが最初に気が付いたのは落合で電車に乗る場面と牛に引かれて荷車に乗った子どもたちの姿でした。そして説明文の安楽寺でした。Mさんは帰宅後調べると、Iさんと同じ学校で同学年だったことがわかりました。あまりの奇遇に本人はびっくりしていました。(二人とも女性でしたので、改姓していた。)

27日には、イベント会場で、借りたDVD(10分)を上映した後、約60人の方の前で、Mさんは学童疎開の体験を1時間余、語りました。落合から茨城県水海道まで列車で行き、そこから荷車に載って安楽寺に行ったこと、そこでの苦楽や東京に帰るまでのことをリアルに語りました。6年生だったMさんは下級生より一足早く東京に戻ったこと、帰京の列車に乗る時、4年生の女の子が手を握って離さなかったことが一番つらかった。帰京後、空襲に合い、被災しまた東京を離れざるを得なかったそうです。

小平のみなさんから、絵画とDVDを借りたことを契機に、同じお寺へ集団疎開した同級生の消息を知ることが出来た とIさんは大変喜んでいました。

でも、小平の方から、さんが今年亡くなられたことも聞き、とても残念がっていました。お元気なら、疎開当時のことをふたりで語り合えたでしょう。

「赤とんぼ」、小島さんの絵、「小平・平和と未来の会」などの取り持つ縁で奇遇を得た今年の素敵な戦争展でした。ありがとうございました。

なお、私自身は当時小学校1年生で、縁故疎開の体験者です。

 

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