明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(37)大気の放射能汚染だけでレベル7に引き上げ、海洋汚染は除外

2011年04月12日 21時30分00秒 | 明日に向けて4月1日~30日
守田です。(20110412 21:30)

先ほど、レベル7についての追加記事を流したところ、友人が日経新聞の
記事で、「推計量はいずれも大気中への放出量だ。海水への漏出なども
加えるとさらに放出量は上がる可能性がある」という記述があることを
知らせてくれました。

この点を踏まえて、先にお送りした、朝日新聞と読売新聞の記事を
精読したところ、そこにも大気中への放出という点が書かれていました。
この点を、僕はミスリーディングしていました。申し訳ありません。

ただこの発表が、極めてミスリーディングしやすいものであることも、事実
なのではないかと思えます。注意して読んでいても、ひっかけられてしまう。
保安院も原子力安全委員会も、チェルノブイリの1割だとか述べている
わけですが、何のことはない、海洋汚染も、タンクに移そうとしている
数万トンの汚染水も数えないままにそう述べているのです。

この汚染水はどれぐらいの放射能を含んでいるのでしょうか。
誰も正確な測定ができていないとは思いますが、僕は新聞に出ている
データから、大雑把に見積もって、180京ベクレルという値を出したことが
あります。(当初、あやまって1800京ベクレルと書きましたが後から0一つ
まちがえていたことに気づいて180京に修正しました)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/14a329250333118eeca39113fe25b9b9
これが実態にどれほど近いか分かりませんが、少なくとも、タンクに移そうとして
いる汚染水の放射能の量は、数万ベクレルではおさまらないことは確実だと
思います。なのでこれを加えれば、チェルノブイリの1割などという値はすぐに
超えてしまいます。

にもかかわらず、保安院や原子力安全委員会は、どうしてこのような
言い方をするのでしょうか。ここまで来て、人を欺こうとしているのでしょうか。

僕は実は、今のこれらの人々に、それほど露骨に欺こうという意図はない
のかもしれないとも思います。むしろ「習い性」になっているのではないか。
常にあいまいで分かりにくい発言を繰り返し、相手がミスリーディングする
ような言い方を続けてきたので、ついついそういう言い方をしてしまうのでは
ないでしょうか。

しかしそれだけに、聞き手がひっかかってしまいやすい面がある。そうすると
こうした「原子力業界用語」に不慣れな人々、政府官僚や、記者なども
ひっかかってしまいやすい。そのことで、現場の混乱が増幅しているのでは
ないでしょうか。

いや当人たちも、桁外れの数字が次々と出て来て混乱している。しかし
昨日まで1リットルあたりいくらと発表してたものを、突然、1CCあたりいくら
と、注意の喚起すらせずに発表したりするので、自分たちでも混乱してしまう
面があるように思えます。実際に数値の桁を間違えたりしている。
こういう人々を中枢においた危機への対処は、ただそれだけで、危機を
増幅させているように僕には思えてます。

ともあれ、「最悪のレベル7」への引き上げは、海洋汚染を除外した上での
数字であること。原子力安全委員会が見積もった67万テラベクレルという
放射能漏れにプラスアルファして、海洋に流れ込んだもの、タンクに移そうと
している膨大な汚染物質があることを、私たちは、しっかりと見据えて
おきましょう。


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福島原発、最悪のレベル7 放射性物質を大量放出
2011/4/12 12:09 日本経済新聞

 経済産業省の原子力安全・保安院と国の原子力安全委員会は12日、東京
電力福島第1原子力発電所の事故を原発事故の深刻度を示す国際評価
「国際原子力事象評価尺度(INES)」で最悪の「レベル7」へ2段階引き上げた
と発表した。レベル7は、過去に旧ソ連で1986年に起き、史上最悪といわれる
チェルノブイリ原発事故しかない。東日本大震災で原発を安全に止められず、
1カ月たっても復旧に手間取っていることが、事故の重大さを際立たせている。
 評価尺度は原子力施設の損傷や外部に漏れ出た放射性物質の程度、被曝
(ひばく)被害の大きさなどをもとに決まる。

 保安院はこれまで福島第1原発1~3号機の事故をレベル5(所外へのリスク
を伴う事故)と暫定評価していた。

 安全委と保安院は福島第1原発1~3号機から大気中に放出された放射性
物質の量についてそれぞれ推計した。放射性ヨウ素131換算で、安全委は
大気中の観測結果から逆算して63万テラ(テラは1兆)ベクレル、保安院は
原子炉の状態から37万テラベクレルと推計した。特に2号機で圧力抑制室の
損傷が起きた3月15~16日に大量放出されたようだ。

 レベル7は放出量が数万テラベクレル以上とされており、これを1桁上回る
ことなどがレベルの引き上げにつながった。

 史上最悪とされるチェルノブイリ原発事故では520万テラベクレルとされ、
同じレベル7でも放出量は約1割であると保安院は説明している。ただ、
推計量はいずれも大気中への放出量だ。海水への漏出なども加えるとさらに
放出量は上がる可能性がある。

 国際評価尺度は、原発事故の深刻度を0~7の8段階に設定。過去の原発
事故では、レベル5に米で79年に起きたスリーマイル島原発事故がある。
99年のJCO東海事業所の臨界事故はレベル4だった。

 福島第1原発は事故発生から1カ月が過ぎた12日現在も原子炉の安定停止の
見通しが立たない状況。12日午前には福島第1原発の放射線量測定建屋で
発煙があり、消火した。低レベル汚染水の排水も遅れており、2号機などに
ある高濃度の放射性物質を含む汚染水の移送作業は進んでいない。
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819595E3E0E2E2E08DE3E0E2E6E0E2E3E39F9FE2E2E2E2;bm=96958 A9C93819595E3E0E2E2EB8DE3E0E2E6E0E2E3E39C9C91E2E2E2
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明日に向けて(36)東電がレベル7、チェルノブイリ級を超えることも示唆

2011年04月12日 17時30分00秒 | 明日に向けて4月1日~30日
守田です。(20110411 17:30)

事故評価の「レベル7」への引き上げに関する続報です。
今日の午前中に保安院などによる記者会見が行われ、レベル7への
引き上げについての説明が行われました。

朝日新聞と読売新聞の報道記事を貼り付けておきますが、これによると、
3月11日から4月12日までの間に、保安院の推計で37万テラベクレル、
内閣府・原子力安全委員会の推計で63万テラベクレルの放射能が
放出されたとされています。チェルノブイリで放出された放射能は580万
テラベクレルとされており、その1割近くがフクシマから放出されたと言う
発表です。

まずここで指摘しておきたいのは、このような推計は、事故当初から、
多くの国際機関が行っていたことであり、けして真新しい報告ではないと
いうことです。むしろ世界で報道されたことを1カ月近くも経って、日本の
側で承認したに過ぎず、大変、不誠実な態度だと思います。

しかも保安院の発表は、原子力安全委員会の見積もりの半分近くと
なっています。ここでもまた事故を小さく見せようと言う動機が働いている
のではないかと思えます。これまでそのようなことを繰り返して
きたからです。これは原子力安全委員会についても言えることです。
両者ともに一月も沈黙していたからであり、この期に及んで、
放射能汚染は「チェルノブイリより少ない」と、少ないことばかりを
強調しています。

しかしこの発表には非常に重大な内容が欠けています。放出された
放射能(推定)の内訳が明らかにされていないことです。
国際社会を含めて、誰もが知りたいこと、知る必要性があることは、
一体、どれだけの量が、海洋を汚染したのか、また日本の大地を
汚染したのか、また風のって、はるかかなたへと「拡散」したのか
ではないでしょうか。

また放出が事故当初に集中したとされていることから、放出の中に、
今、タービン建屋からタンクに移されようとしている超「高濃度」汚染水が
含まれていいないのではないかということも疑われます。
この水は、海に流れ込みはしてないものの、原子炉格納容器の外に
こぼれて、すでに環境中に出てしまっているものです。これはきちんと
計上されているのでしょうか。

9日の朝日新聞では、海に流れ込んだ汚染水を4万テラベクレルと
推計していましたが、これらの把握は、今後の海の状態をウォッチしていく
上で、極めて重要な情報です。またこれを把握しないままに、海産物の安全を
宣言することのは、あまりに非科学的で、不誠実な態度です。

これらを含めて、放出された放射性物質が、一体どのような汚染を
もたらしているのか、その概算が明らかにされていないことに、この発表の
重大な問題があります。とても誠実な報告とは言えず、ただ、各国の
研究機関の発表の一部を追認しただけにすぎません。


さらに重要なことは、朝日新聞の記事の中に次のような記述があることです。
「東京電力原子力・立地本部の松本純一本部長代理は会見で「放出は
現在も完全に止まっておらず、放出量がチェルノブイリに迫ったり超えたりする
懸念もあると考えている」と話した。

数十万ベクレルの放射能をまき散らしておきながら、チェルノブイリより少ない
ことを強調する保安院と原子力安全委員会に対して、東電の松本氏は、
おそらく茫然とした思いの中ででしょうが、「放出量がチェルノブイリに迫ったり
超えたりする懸念がある」と、ある意味で、率直に語っています。

これは重大な内容で、もっと話を聞き出さなければいけないポイントです。
追求と言うより、話を丁寧に聞いて、なぜ、どのようにそう思うのかを
聞き取ってあげないといけない。

保安院等の数値が事実をかなり下回っているであろうことを考えても、
現段階では、まだチェルノブイリに達してないのかもしれない。だとしたら
なぜ「迫ったり、超えたりする懸念」を感じるのか。迫りくる危機をいかに
認識しているのか、そこにこそ、私たちにとって、今、最も重要な情報が
あるからです。

これに対して、記事は
「4月10日に非公開で開かれた安全委の臨時会で保安院の黒木慎一
審議官は「最悪の事態は今は脱した」と報告している」
とも紹介しています。

この記事の中には、東電と保安院の現状認識の大きな違いが表れている。
いったい、どちらが正しいのか。いや、多くの事実が分からない状態の中に
あることを考えるならば、それぞれがなぜそのように考えいるのかこそが
聞き出されなければならない。しかしこの重大な点がまたしても取材されて
いません。

東電と保安院と、原子力安全委員会の、それぞれに矛盾し、合い違った
データの発表を、そのまま広報しているのが、朝日新聞・読売新聞の
現状です。残念なことです。ここにも私たちの社会の危機の一端があります。


まとめます。
今回のレベル7への格上げ発表には、何ら新しい内容が含まれていません。
むしろこうした最も重要な事実を1か月も経ち、内容分析すら施さずに
発表しているのが、この国の原子力行政当局の姿勢であることが
分かります。

一方で、東電からは、「放出は現在も完全に止まっておらず、放出量が
チェルノブイリに迫ったり超えたりする懸念もあると考えている」という
非常に率直な見解も出されてきています。

ここから今、必要なのは、レベル論議よりも、迫りくる新たな放射能放出に
身構えることであることが分かります。もちろん、外に出されてしまった
数十万テラベクトルの放射能に身構えることも必要です。

僕は3月24日に、各国の研究所が、フクシマからすでにチェルノブイリの
数割に匹敵する放射能が漏れているという指摘をしていることを受けて、今の
私たちの現状を「ゆっくりとしたチェルノブイリの中を生きる」と表現しました。
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/d022696453752f699c0c2a544cab95c6
しかしもはや事態はそれとは全く違う様相の中に入りつつあります。
何より、非常に危険性の高い放射能漏れが断続的に続いている。しかも
依然、炉心の爆発などの破局的危機の可能性も続いている。さらに
人類初の大規模な海洋の放射能汚染も続いています。

私たちは今、「フクシマ・・・ゆっくりと、長く、大量に続く、放射能漏れ事故」の
中を生きています。
この中で、私たちには、能動的な生のいかなる可能性が残されているのか。
いかにすれば、私たちは、幸せを目指した生産的な歩みを進められるのか。
・・・情報とともに、そのことの考察を、僕は繰り返し発信していきたいと思います。
みなさまもどうか意見をお寄せ下さい。

*******************************
福島原発事故、最悪「レベル7」 チェルノブイリ級に
2011年4月12日12時39分 朝日新聞
 福島第一原発の事故について、経済産業省原子力安全・保安院と原子力
安全委員会は、これまでに放出された放射性物質が大量かつ広範にわたる
として、国際的な事故評価尺度(INES)で「深刻な事故」とされるレベル7に
引き上げた。原子力史上最悪の1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故に
匹敵する。放射性物質の外部への放出量は1けた小さいという。12日午前に
発表した。

 保安院は3月11日の事故直後、暫定評価でレベル4としていた。放射性
物質が原子力施設外に放出されるような事故はレベル4になり、それ以上は、
外部に放出された放射性物質の量でレベルが決まってくる。

 18日に79年の米スリーマイル島原発事故に匹敵するレベル5に引き上げた。
レベル5は放射性ヨウ素に換算して数百~数千テラベクレル(テラは1兆倍)の
放出が基準だ。その後、放出された放射性物質の総量を推定したところ、
放射性ヨウ素換算で37万~63万テラベクレルになった。INESの評価の
レベル7にあたる数万テラベクレル以上に相当した。福島第一原発では今でも
外部への放出は続いている。

 チェルノブイリ事故では爆発と火災が長引き、放射性物質が広範囲に広がり
世界的な汚染につながった。実際の放出量は520万テラベクレルとされている。
福島第一原発の事故での放出量はその1割程度だが重大な外部放出と
評価した。評価結果は国際原子力機関(IAEA)に報告した。

 福島第一原発では、原子炉格納容器の圧力を逃がすため放射性物質を含む
水蒸気を大気中に放出した。さらに地震後に冷却水が失われ核燃料が露出して
生じたとみられる水素によって、1、3号機では原子炉建屋が爆発して壊れた。

 2号機の格納容器につながる圧力抑制室付近でも爆発が起こったほか、
4号機の使用済み燃料貯蔵プールでの火災などが原因で放射性物質が大量に
放出されたと見られている。内閣府の広瀬研吉参与(原子力安全委担当)は
「3月15~16日に2号機の爆発で相当量の放出があった。現段階は少なく
なっていると思う」と話した。

 東京電力原子力・立地本部の松本純一本部長代理は会見で「放出は現在も
完全に止まっておらず、放出量がチェルノブイリに迫ったり超えたりする懸念も
あると考えている」と話した。

 ただ、原発周辺や敷地の放射線量の測定結果は3月15~21日に非常に
高い値を示していたものの、その後低下している。4月10日に非公開で
開かれた安全委の臨時会で保安院の黒木慎一審議官は「最悪の事態は
今は脱した」と報告している。(香取啓介、竹石涼子、小堀龍之)
http://www.asahi.com/national/update/0412/TKY201104120085.html
福島原発事故、最悪の「レベル7」に引き上げ
 経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第一原子力発電所
の事故について、原発事故の深刻度を示す「国際原子力事象評価尺度
(INES)」の暫定評価を、「レベル5」から最悪の「7」に引き上げると発表した。

 これまでに放出された放射性物質の量を、推定される原子炉の状態から
計算した結果、「7」の基準である「数万テラ・ベクレル以上(テラは1兆倍)」
に達した。「7」は0~7の8段階で上限の「深刻な事故」で、過去では
1986年に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故が唯一の例だ。

 保安院の発表によると、3月11日から4月12日午前11時までに大気中に
放出された放射性のヨウ素131とセシウム137の総量を、原子炉の状態から
推計したところ、ヨウ素の量に換算して37万テラ・ベクレルに達した。
内閣府原子力安全委員会も12日、周辺で測定された放射線量をもとに
推計したヨウ素とセシウムの大気への放出総量は、3月11日から4月5日まで
で63万テラ・ベクレル(ヨウ素換算)になると発表した。

 保安院の西山英彦審議官は「現時点までの放射性物質の放出量は、
チェルノブイリ事故に比べて
1割前後で、(被ばく量も少ない」と違いを強調した。安全委員会によると、
現在の放出量は、ピーク時の約1万分の1に落ちている。
(2011年4月12日12時20分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110412-OYT1T00367.htm
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明日に向けて(35)福島原発事故はレベル7に相当と内閣府

2011年04月12日 08時30分00秒 | 明日に向けて4月1日~30日
守田です。(20110412 8:30)

内閣府原子力安全委員会が、昨日、福島第一原発事故は、国際的な尺度で
レベル7にあたるとの発表を行ったそうです。
根拠は、なんと事故後の数時間、1時間当たり最大1万テラベクレルの放射性
物質が数時間にわたって放出されていたからだそうです。

これを報じた毎日新聞の短い記事を貼り付けておきますが、この記事には
またしても、「だから、なんだったのか」という価値判断が抜けている。
一番、大切なことは、事故後に何万テラベクレルの放射能が出ていた
という事実より、その事実が事故直後に伝えられなかったことにあります。

これまで繰り返し指摘してきたことですが、事故の直後、周辺住民を逃がす
ための装置、スピーディーが作動した。数万ベクレルの放射能の発生に対し、
どこに逃げよ、どこには逃げるなという指示が示されたのです。しかし政府は
それを握りつぶした。握りつぶして数万ベクレルの放射能に人々を晒した。

重大な人道的罪だったのではないでしょうか。にもかかわらず、内閣府は、
この重大な事実に触れぬまま、1か月も経って、事故レベルの引き上げを
言い出している。1か月も経って、実はあのとき、チェルノブイリ事故とランク
が同じ、レベル7の放射能漏れがあったと述べている。謝罪の一言もなしにです。

このことから考えられるのは、今後の放射能漏れでも同じことが続きうるという
ことです。実際、今まさに、窒素注入による、放射能を含んだ水蒸気が漏れ
出しているのに、政府から何の警戒も呼びかけられていません。マスコミも
価値判断なしに、水蒸気が漏れていることを報じているのみです。

私たちは、私たちの力で、私たちの命を守らなければなりません。私たちは、
私たちの知恵で、福島の人々、原発により近い人々の、安全を守らなければ
なりません。どうか原発のお近くの人々に、窒素注入による、放射能漏れが
始まっていること、再び危険が迫っていることをお伝えください。

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東日本大震災:福島第1原発事故 政府、レベル7検討
毎日新聞 2011年4月12日 東京朝刊

 内閣府の原子力安全委員会は11日、福島第1原発事故について、発生当初
から数時間、1時間当たり最大1万テラベクレル(ベクレルは放射能の強さ。
テラベクレルは1兆ベクレル)の放射性物質を放出していたとの見解を示した。
現在は1時間当たり1テラベクレルほどまで落ちているとみている。

 数万テラベクレルは原発事故の深刻度を示す国際原子力事象評価尺度
(INES)の最も深刻なレベル7にあたる。今回の事故は数時間の放出で
レベル7に相当するため、現在レベル5としている政府は、引き上げの検討に
入った。過去に発生したレベル7の事故には86年のチェルノブイリ原発事故が
ある。

 INESは、程度の低い方から、レベル0~7の8段階に分類している。スリー
マイル島原発事故(79年、米国)はレベル5、茨城県東海村で起きたJCO
臨界事故(99年)はレベル4とされている。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110412ddm001040087000c.html
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