明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日にむけて( 17 )気仙沼からの便り・・・その 3

2011年04月03日 07時38分00秒 | 明日に向けて4月1日~30日
守田です。(20110403 07:30)

みなさま。おはようございます。

メール流量が増えて申し訳ありません。大変、気にしながら
送信していますが、実は、これでも、僕のところに届けていただける
各種情報の処理が間に合わない状態です。

記事にできたものから、暫時、流していますので、必要に応じて
種差選択してお読みいただけたらと思っています。

さて今回は、気仙沼のアビスさんから、再び便りが届きましたので、
ご紹介します。
なお緊急で、しかも京都の方だけに通用するお知らせで恐縮ですが、
本日3日、午後6時から出町柳の「かぜのね」をお借りして、気仙沼への
支援物資受け付けを行います。
http://www.kazenone.org/


山水人の、祖牛さんという方が中心です。アビスさんからの便りに
載っていたもので、援助ができる方は、ご足労ですが、お持ちください。
「中古CDラジカセがあるといい」という連絡も入りました。
なお今日は同所で午後7時から僕が福島第一原発の今について解説します。

また今回の便りの中に、物資の送り先の住所も書かれていましたが、
この送信では伏せています。物資を直接送りたい方は、守田まで
ご連絡ください。アドレスは下記の通りです。
morita_sccrc@yahoo.co.jp


以下、アビスさんの報告です。


****************************

その後の避難所の様子。 2011年04月01日03:16 アビス


ちょうどいいペースで、荷物が届いてます。

昨日、Mちゃんの住む、気仙沼市唐桑町に行ってきました。
唐桑は、三陸沿岸を南北につなぐ、国道45号線から右に折れ南に
延びる半島です。三陸はリアース式海岸の特有の、海まで山が迫って
いる地形が、特徴です。

唐桑半島もその手前から、手付かずの山林があり、
気仙沼の市街地と唐桑の居住区を隔てています。
そのせいか、ライフラインの復旧は、俺の知る限り市内のどこよりも
遅れています。
電気、水道、電話が、まだだめだと聞いていましたが、
Mちゃん宅や、避難所にいってみると、30日に水道がやっと出たと、
喜ぶ人の声を耳にしました。

とは言うものの、水道はまだ、全面普及とまでは行かず、
避難所に行く途中、ほしまつりで、いつも縁の下の力持ちになって
いる天理教の唐桑地区の会長さんが、トラックで水の運搬をしてました。
会長さんは、俺の大好きな人で、今回はじめての唐桑半島への物資の
運搬で、今後の為にも、是非会いたい人でした。緊急時の緊急モード
人間と、コンタクトを取るには、天に任せるしかないと思ってましたが、
起きたこの偶然を、やっぱり必然と解釈する俺です。

4軒の避難所に荷物を届けさせたもらった感想は、支援物資の流れは、
日本で始めて行政が災害時に、運搬を民間に(今回はクロネコに
委託したそうです。)委託したとのニュースを耳にしただけあって、
かなり行き渡っていました。
これから、もうひとつ日記を書いてそこに
リストの変更を書こうと思っています。

かなり荷物が行き渡っていたと表現しましたが、場所によっては、
まだ物が届かないところもあると、聞きます。
正直なところ、全体的なところを把握できていないです。
今後は、物資の運搬を続けながら、 避難所との関係性の形成に
力をいれて、 いち早くニーズを伝えられるようにしたいと思ってます。
思ってはいるけど、すべてが手探りです。

避難所の様子は、その避難所、避難所で、空気の違いを感じます。
その空気の違いは、避難当初、行政の管理から始まったか、
それとも自治会の運営から始まったか、じゃないかなぁと、
思える節があります。
ま、避難所には荷物の受け渡しだけですから、長くて15分ぐらい
しかいません。そんな中での感じたことですから、 当てには、
なりませんね。今は、長丁場と思い主張せず、 感じをうかがっています。

唐桑は、漁師町だけあって、放射能に無関心じゃないように思われます。
福島原発から、直線で180Km。海を職場にする人たちには、死活問題です。
でも今は、その職場での道具、 漁船、養殖イカダなどが、
津波の被害でどうなっているのでしょうか?
素人の俺には、プロの心中を察することなどできません。

昨日、日が落ちるころ、市内鹿折地区のはずれの、
東陵高校も寄って見ました。日も暮れ、ほとんどの荷物を唐桑で受けて
頂いたのですが、子供用のクレヨン等の物が残っていたので、
今夜からでも、子供が遊べればと思って、寄って見ました。

受付に荷物を渡し、帰ろうとしたら、二組のお母さんと子供が、
歯を磨いていました。やっといいタイミングだと思いました。
荷物の運搬を始めてから、荷物は直接被災された方に渡すことはできず、
避難所の受付にお願いしてきました。できれば、みんなから預かった
荷物を、直接渡し、受け取ってくれた時の様子を、ご報告したいのですが、
受付の方を通り越しての行為は、長く続かないのではないだろうかと思い、
直接渡すことは、していませんでした。

でも、やっと二人の子供に渡すことができました。小学2年生ぐらいの
男の子と、3、4才ぐらいの男の子でした。 二人の子には、画用紙帳と
クレヨンをもらってもらいました。そして俺は、笑みを浮かべて
小躍りする妖精を目にすることができました。


***************************


前の日記でも書きましたが、避難所では、復旧に伴い、
支援物資の充実の傾向があります。
避難所のニーズを見て、できるだけリアルなリストを作成するよう
心がけます。

今は、地震直後に集まった、たくさんの物資があるようです。


● 支援物資の発送時期
細くても長い支援が必要とされていますので、
1つの実験として、誕生月で1年を4分割したグループに分け
支援物資を送っていただこうと思います。

発送期間      発送していただきたい方
3月27日~4月 2日  1月から 3月生まれの方
4月 3日~4月 9日  4月から 6月生まれの方
4月10日~4月16日  7月から 9月生まれの方
4月17日~4月23日  10月から 12月生まれの方

また、荷物の到着状況、運送屋さんの状況を見ながら、
分割を解除していこうとも思ってます。


● 物資内容を箱にマジックペンで書いてください。
ダンボール箱で送っていただく場合なら、上面側面の3箇所に
大ざっぱの種類でいいですので書いてくださると、
仕分け等が非常に楽になり、助かります。
レターパックには、1箇所でいいです。


● ラブレターも付けてくださるとサイコーです。
物資と共に受け取る方へのメッセージを付けてくださると、
被災者の方は、喜んでくださり、勇気を分かち合うことになります。


● 支援物資の送付先
(守田注 アビスさんの送付先がここに書いてあるのですが、
不特定多数の方に流れてしまうのもなんなので、申し訳ありませんが
伏せておきます。知りたいかたはぜひ守田にお尋ねください)


● 宅配はクロネコヤマト
現状ではクロネコヤマトだけ、宅配が可能です。(3月30日現在)

◎160サイズ 25kgまで 160cm以内
 関東から 1890円、関西から 2100円、九州から 2420円、
◎140サイズ 20kgまで 140cm以内
 関東から 1680円、関西から 1890円、九州から 2210円
◎120サイズ 15kgまで 120cm以内
 関東から 1470円、関西から 1680円、九州から 2000円
(サイズはほかに、100サイズ 80サイズ 60サイズがあります)
(他の地域からは上記を参考とし、ヤマト運輸に確認してください)

http://www.kuronekoyamato.co.jp/takkyubin/takkyu.html

ゆうパックも動き出したみたいです。
次回まで、詳細を調べておきます。


● 日本郵便のレターパック500/レターパック350

◎レターパック500
500円 340mm×248mm(A4ファイルサイズ)  重量4kg以内
◎レターパック350
350円 340mm×248mm(A4ファイルサイズ)  重量4kg以内(厚 さ3cm以内)

http://www.post.japanpost.jp/service/letterpack/index.html


●支援物資を送った方は、次のような記載の仕方でメールをお願いします。

◎件名欄に、
宅配ならアルファベットの小文字で「b」と、
レターパックなら「a」と、
次に、送った日にちを二桁の数字で、
さらに、どこの県から送ったかを、
次に、どこの運送会社を使われたか、
最後に、送った荷物の数を書いてください。

◎たとえば、京都にお住まいで、3月24日に京都府内の
クロネコヤマトから、ダンボール2個の荷物を送られた方は、
「b 24 京都 ヤマト 2」と、メールの件名欄 に書いて、
下記のアドレスまでメールでご連絡ください。
(これも守田にお尋ねください)


◎2つ以上の業者を使われた場合は、お手数ですけが、
それぞれ別にメールをお願いいたします。

◎送られた方の連絡先、物資内容、メッセージは本文に書 いてください。

 
● 送られた方で、発送して1週間以上経ったけど、
mixiに名前が掲示されてない場合は、
メールまたは電話にてご連絡ください。
メールの場合は、件名に「未掲示」と書いてください。
(この点も守田にお尋ねください)


● 支援物資の呼びかけで、mixi のこの窓口を紹介したり、
リンクをはることは、今しばらく控えてください。
また、この窓口をネット上で広めてくださった方々にお願いです。
ネットから、物資の送り先等の情報を、一度削除することを希望します。
荷物の混乱を避けるためであり、円滑で無駄を出さないような
支援システムを検討しますので、それまでの間ネット上では、
mixiのAbyssの窓口だけにしていてください。


● 希望する支援物資リスト

◎お年寄り用、防寒下着。
  下ズボン、股上の深いパンツ、ズロースなどが、
              喜んでいただけます。
   東北の夜は、もうすこしだと思いますが、
    冷え込みが続きそうです。
   避難された方の中には、畳の上で寝れてない方もいます。

◎靴下

◎腹巻
   (下着、靴下、腹巻、などは、くれぐれも新品でお願いします。)

◎紙オムツ

◎介護用尿取りパット

◎尿取りパット

◎生理用品   (各世代に対応できるように各種お願いします。)

◎便秘薬

◎目薬

◎胃腸薬

◎水のいらないシャンプー

◎目の洗浄液、そのカップ

◎つめきり

◎冷却シート

◎消臭剤 

◎保湿クリーム

◎栄養ドリンク

◎小麦粉

◎アルミホイル 

◎パスタ(乾麺)

◎麺つゆ

◎インスタントの味噌汁、スープ

◎ヘアーブラシ

◎使い捨て料理用手袋 (薄手)

◎傘(折りたたみのほうが送るときに幅をとらず助かります)

◎耳かき

◎乾電池

◎懐中電灯
 
◎ろうそく

◎靴   (きれいに洗ってあれば、中古ももらってもらいました。)
     (各世代に対応できるように各種お願いします。)

◎自由帳 画用紙 

◎クレヨン 色鉛筆

◎トランプ カルタ  将棋  オセロ等のゲーム
   (人生ゲームみたいなゲームが、押入れに眠っていませんか?)
◎絵本

◎小学生向け漫画

◎中高生向け小説

◎耳栓

◎アイマスク

◎たばこ

------------

この前のリストから、下げた物もあります。

もし、前のリストで支援物資を集めた方は、
送ってくださって結構です。

--------------

発送なさった方は、事故防止のため、


「伝票ナンバー」「発送都道府県名」「発送日」「発送者名」

を以下のアドレスにメール下さい。

(この点も守田にお尋ねください)


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明日にむけて( 16 )放射性廃液問題・メガフロートは可能か? (後藤政志さん談)

2011年04月03日 00時42分00秒 | 明日に向けて4月1日~30日

守田です。(20110403 00:30) 
   
  福島第一原発では今、タービン建屋などに大量の放射能汚染水が貯まって 
  いることが問題となっています。そのうちの一部は、とうとう海に流れ出して 
  しまっています。地下水の汚染も進んでいます。 
   
  この汚染水をどう処理するのか。東電は一つの案として、メガフロートという 
  海に浮かべた大きな構造物を利用しようとしています。このため、静岡県 
  清水市の港に浮かんでいる「海づり公園」を買い受け、福島に運んで、 
  ここに汚染水を貯めようとしています。 
   
  これに対して、元原子炉設計士の後藤政志さんが4月1日に、緊急に会見を 
  行って意見を述べられました。後藤さんは、原子炉の前に海洋構造物に 
  携わっていたため、この領域でも専門家であるそうです。 
   
  後藤さんはこの方法は、今、取りうる方法の中ではいいアイデアだと評価 
  しています。しかしそのためには、メガフロートの専門家がいりますが、政府は 
  こうした専門家集団を集めて事態に対処していく体制をとれているのだろうか。 
  これまでの対処を見ていると不安になる。専門家によるプロジェクトチームを 
  作らないと何事もうまくいかないと提言されています。 
   
  これは前々回に流した記事の中にある、「田中俊一・元日本原子力学会長を 
  はじめ、松浦祥次郎・元原子力安全委員長、石野栞・東京大名誉教授ら16人」 
  など、原子力政策を推進してこられた方たちから出てきた、「国内の知識・経験を 
  総動員する必要がある」という提言にも通じる重要な意見だと思います。 
   
  なお後藤さんは、政府にも直接、提言を試みておられるようですが、今のところ 
  残念ながら反応はないそうです。 
   
  後藤さんのお話を再びノートテークしましたのでお届けします。 
  今回も、引用される場合は、「守田による聞き取り」とことわりを入れてください。 
  なお、メガフロートの使用を報じた静岡新聞のニュースも貼り付けておきます。 

   
  ****************************** 
   
  放射性廃液問題 メガフロートは可能か? 
   
  後藤政志 
   
  放射性物質を大量に含んだ水の処理をどうするかが問題になっている。 
  私は原子炉に関わる前に、海洋構造物の設計をやってきた。はしけ(バージ)を 
  エンジニアリングとしてやってきた。それで話をしたい。 
   
  現在タービン室の下に水が溜まっており、汚染されている。ほっておくと水が 
  海に入ってしまう。すでに海の汚染が始まっているが、これから大量のものが 
  流れ込むと非常にまずい。それで何とか止めようとしている。 
   
  タービン建屋内の復水器に水を入れようとしたが、そこに水が入っているので、 
  それをタンクにうつさないといけない。タンクを新設して水を入れることなどを 
  考えているが、それでは海の漏れそうなものには間に合わない。それで他の 
  船を持ってくるのが一つの解決策になる。 
   
  恒久的な設備が作れないときはこういう非常手段は有効だ。 
  タンクを作るのは大変だが、船はすでにできている。船は水が漏れないように 
  設計されているので、水を閉じ込められる。気体を封じ込めることはできないが、 
  液体は貯められる。他に方法がないので、一つの回答になる。 
   
  各プラントの炉心は冷え切ってなくて安定していない。冷やしていかないと 
  溶けてしまい、危険な状態になる。そのため注水しているが、明らかにどこかで 
  漏れている。それで出てくる水を外のタンクに移そうとしているが、限度が 
  あるので、タンカーなどに入れようとしている。 
   
  対策として、短期的に大量の汚染水を貯蔵するには船舶が最適。 
  タンクを作るには時間がかかるが船舶なら緊急措置がとれる。ここに 
  ためておいて、後にタンクを造る。その場合、船は汚染させるので、 
  捨てるしかない。 
   
  船は人が乗って操縦する。放射性物質を乗せた船に乗るのは危険。 
  できるだけ自走船(プロべらがある船)ではなく、バージ(はしけ)が 
  好ましい。タグボートでひっぱれるので、はるかに人が被ばくする量が少ない。 
   
  私も本件で政府に働き掛けをしている。なかなかうまくコンタクトはできないが、 
  緊急時のため、少数の各分野の専門家を動員した、小回りの効くプロジェクト 
  を作ることが重要。プロジェクトは役割分担がはっきりしていないとうまく 
  進まない。それが失敗するとまた後手後手になる。 
   
  計画立案に当たっては、種々の条件を考慮の上、放射性廃棄物および 
  船舶関係の専門家をプロジェクトに入れる必要がある。 
  この提案は、状況は各種の条件によるので、あくまでも一つの案である。 
   
  メガフロート(浮体構造物)が日本中に幾つか設置されている。 
  もともとは空港などに使っていた。日本船舶海洋学会でメガフロートの 
  研究を行っている。私もそれのリスク評価の委員会のメンバーだった。 
  浮体式の空港は小さいもので長さ2000メートル、大きいもので 
  5000メートルある。 
  これは普通の船と同じ構造をしている。長さが5000メートルあっても深さは 
  5メートルぐらいしかない。これらを評価していた。 
   
  空港は一つの例で、洋上風力発電や、緊急時の支援用、病院などが 
  研究対象になっていた。各地域で小型のものを作り、公園などに 
  使ってきた。清水港でも繋留して海づり公園として使っている。 
  これは長さ136m、幅46m、深さ3mのもので、チェーンで繋留している。 
   
  この話を聞いたときにいいアイデアだと思った。ただし技術的な課題がある。 
  長さと深さの比率が45.3倍になる。 
   
  長さと深さが大きすぎると、波がきたときに曲がってしまう。メガフロートは 
  ある限定した閉じた海域、防波堤の中で波が限定していて使える。洋上では 
  とても持たない。 
   
  バージや船はこの比率が8倍から12倍までで造られている。20倍を超えるのは 
  特殊なもの。これに対してメガフロートは、この比率が数十から数百なので 
  洋上に持っていくのは難しい。 
   
  船体には波によって下から力がかかる。ホギング状態とサギング状態といって、 
  船の真ん中に力が働いたり、船首と船尾に働いたりする。このため 
  この比率が重要になる。比率が高いとこの力に持たない。 
   
  ではどうするか。船の上にメガフロートを乗せる方法がある。 
  他には波のないときに持っていくことがあるが、波が強くなるリスクがある。 
  これらを考えないと失敗する。 
   
  この間の原発に対する対処を見ていると、ある事態に対して最悪の状態を 
  想定して動くことができていない。その上でこれがダメなら次にはこれという 
  方法をとるべきだが、現場はそうなっていない。そのことが懸念される。 
   
  私が提案したいのは、後手後手になってはならないということ、この事態では 
  船関係しかない。船の手配が始まっていることは分かる。ただしその場合、 
  少人数のプロジェクトを課題ごとにつくり、有機的・柔軟に運用することが 
  問われる。 
   
  また常に最悪を考え、バックアップを考える必要がある。船がダメなら次を 
  用意しておくことが必要。 
   
  また利権が優先するようにならないようにしないと成功しない。 
  自分の会社の利益でこのプロジェクトが動かされたら最悪。海外からの協力を 
  得る時でもこの点への配慮が大事。 
   
  その上で、各分野の専門家の意見が反映するプロジェクトにしないと失敗する。 
  総力を結集することがとにかく必要。 
   
  今のやり方をみていると、外からの意見が入りにくい。 
  やむをえない面もある。しかし各分野の専門家をちゃんと入れて、 
  技術的評価がきちんとできるようにしないといけない。 
   
  本当にいいたいのは必要な技術者をちゃんと動員して、必要なロジェクトを 
  作って実行できるようにすること、それを政府主導でやっていただきたい。 
   
  今の状態では提言しても政府に届かない。今は仕方がない面もあると思う。 
   
  メガフロートがでてきて動き始めた。本当に技術的に知っているか不安がある。 
  それぞれの技術的バックボーンを持ったものが集まって自由に意見を言って 
  進めていかないと、失敗する。これは確信を持って言える。 
   
  私は普通のバージを使うのが良いと思う。 
  それがどれだけあるかという問題はある。 
   
  もちろん船を利用するのは対処療法であり、緊急避難でしかない。 
  いよいよどうしようもないとなったら、砂浜にバージを乗りあげさせて 
  沈没しないようにするしかないと思う。それで維持できてば時間的な 
  稼ぎができる。最終的には陸上に大きなタンクを造る必要がある。 
   
  考え方としては、洋上にたくさんの石油を日本は備蓄している。 
  同じ考えになる。極端に言えばそういう感覚。しかし長い間には 
  嵐がある。それらの対策も考えなくてはいけない。 
   
  大きな津波がくると大変。船の場合は津波が来るなら沖に出す。 
  しかし逃げ遅れると大変。これらを評価して、一番、有効な方法を 
  取るしかない。 
   
  これは格納容器ベントと同じものだ。本来、絶対にやってはいけないこと 
  なのだが、やらないと爆発してしまうので、やむを得ないので行う 
  危機管理的なものでしかない。 
   
   
  ***************************** 

     
  静岡市メガフロート提供 原発汚染水を貯留 
    
       東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発のタービン建屋などに、 
  高濃度の放射性物質を含む水がたまっている問題で、静岡市は1日、この 
  汚染水を貯留するため同市清水区の清水港海づり公園に活用している 
  メガフロート(大型浮体式海洋構造物)を提供することを決めた。小嶋善吉市長が 
  同日会見し、東電からの要請に応じたことを明らかにした。 
 
   
   小嶋市長は「(東電から)メガフロートを使った汚染水の処理はあらゆる手段を 
  検討した中で、最も有効で迅速な解決策との説明を受けた」と話した。 
   
   メガフロートは鋼鉄製で長さ136メートル、幅46メートル、高さ3メートル。 
  内部は空洞で空気で浮いている。大型アンカーで海底に固定し、上に釣りエリアや 
  親水公園などが整備されている。メガフロートの内部は約1万8千立方 
  メートルの容積があり、放射性物質の汚染濃度が低い水約1万立方メートルを 
  入れる予定という。入れた後の処理は未定。メガフロートは三重県や兵庫県、 
  高知県などにもあるが、静岡市が現地に最も近かった。 
  
 今後、東電がアンカーを取り外すなどして、同社が手配したえい航船で横浜港 
  まで運び、メガフロート内部に水が注入できるように改造する。 
   
   海づり公園は2日から休止する。市は代替施設やメガフロートの補償など 
  詳細について、国も交え詰める方針。 
   
   市によると、3月31日午後に東電から打診があった。1日に市を訪れた東電の 
  担当者から詳細な説明を受け、小嶋市長が「緊急事態なので、協力できる 
  ならしたい」と、その場で応じたという。小嶋市長は「市民に憩いの場として 
  愛されてきた施設だが、こういう状況なので理解と協力をお願いしたい」と 
  述べた。 

 (4/ 2 07:53 静岡新聞ニュース)
http://www.at-s.com/news/detail/100016163.html 
 
 
 

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