私物の時計で遊んでいましたが、眼精疲労が回復せずケースは仕上げても分解を躊躇していたところに鉄道時計の19セイコーが来ました。あぁ、このサイズなら楽だわ。機械は9119Aで秒針規正付きの15石です。製造は1970年4月ですから91系としては後期の頃の個体です。風防ガラスは1時付近にクラックがあります。交換した方が良いですけど、今回はそのままとします。
風防はガラス製です。カチッと当ててしまったようですね。ケースはACRPというクロームメッキ製。ゼンマイは巻き上げられた状態ですがビクとも動きませんね。
たぶん、歩度調整以外にO/Hはされていないと思います。素晴らしくきれいな機械です。しかし、受ケに昔のような化粧加工は施されていません。ケースと紐は洗浄します。
アンクルを取り去っても輪列は全く固着して動きません。二番車の固着のようです。
すべて洗浄をして組み立てて行きます。まずは日の裏側と巻き芯を付けます。
秒針規正装置のレバー。リューズを引くと四番車に植えられているピンと接触をして歯車を止めます。
輪列はスムーズに回転します。
テンプを取り付けて再び目覚めて動きだしました。天真の注油とアンクル、ガンギへの注油。
天真の受石は非常に注油がし易いです。
機械の組立は完成。きれいな機械ですね。
秒針規正レバーが四番車のピンを止めています。運転手が出庫点呼を受ける時にリューズを引き上げて秒針を止めて置き、時間整合をしたのでしょう。
文字盤と針は非常にきれいな状態。しかし、残念ながらこの頃の針はブルースチールではなく黒塗装となっています。ちょっと味が無いですね。
運転席の計器盤にセットしておく時計なので、ポケットに入れておくにはちょっと大きくて重いですかね。つりさげ紐は洗浄してありますが、糸切れもありますから、現在でも純正が入手可能なので交換された方がよろしいかも知れません。カメラの方もだいぶ到着しているようです。
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