頭を切り替えてカメラに戻ります。使用する工具もすべて変わります。##2884XXと大きなダメージはないPEN-FTブラックです。オーナーさんはライカも所有されていらっしゃるとのことで、そのような方は意外に多いですね。機能的には問題は無く、ファインダーの暗さをご指摘で、巻き上げレバーもゴリツキを感じられるかな?という状態です。特にドラマはないと思いますが、通常のオーバーホールをします。
あらら、ベテランさんはアルミ箔で電池アダプターですかぁ。
ハーフミラーは30万台以降の金コート以前のミラーが付いていますね。このミラーは劣化が進みやすいようです。反射率も低下しているようです。
この個体もアイドラーギヤにリターンミラーユニットが接触していますね。
すべて分解洗浄の上、組立て行きますよ。分解時に電池室のリード線が半田部から断線しましたので、再半田付けをしておきます。電池ケース収納部のモルトも交換してから取り付けていきます。
洗浄点検済みのシャッターユニット。メインスプリングは条数を増した改良後のタイプです。
画像を撮り忘れました。特に問題のない個体と思っていましたが、確かに機能的には問題はないのですが、接眼プリズムのコーティングはすでに劣化が進んでおり手遅れの状態。また、シャッターユニットを洗浄して古いグリスと摩耗金属粉を取り除くとギヤ鳴り現象が起きるユニットがあって、この個体もそのような傾向があり、調整にてこずったというところです。FTのユニットは、一つ一つ個性があるので難しいなぁと思います。
ハーフミラーを交換してありますので、ファインダー像は曇りも消えて明るくクリアーとなっていると思います。使用せずに保管された時期が長かったために光学系にダメージを受けてはいましたが、それだけに塗装の状態は角の剥離も無く、非常に良好な個体でした。すみません。今日は体調が良くないのでこれでUP終了といたします。
巻き上げも滑らかに、シャッター音も静かになりました。
この度はありがとうございました。
※電池アダプターは電圧変換タイプの
ものを購入しました(笑)。