ローライ35系が多く入っていますので作業をしています。作業内容はいつもと同じですのであまり書くこともありません。#3010XXXですので結構初期の個体ですよね。ブラックのカバーには真鍮製とアルミ製がありますが、この個体はアルミの黒アルマイトですので梨地が細かく、少し滑りやすい感じです。また、真鍮製よりは全体に軽いです。内部は金属ギヤの巻上げ関係。初期としては露出計のCdsは元気です。レバーアテを熱カシメして研磨をしたメーターガラスを接着しました。
スプロケット軸上部の遮光紙片はいつごろから入っているのでしょう? この個体には入っていませんでしたが、途中で抜かれている可能性もあるので新しく入れておきます。沈胴のフェルトを調整しておきます。
メーターの感度を調整していると・・これは変です。絞りダイヤルに同調して動くメーター指針の動きが逆です。
ということは前カバー(シボ革)を分離されているはず。あら、やっぱりです。絞り機構のカムを正しく組まないと逆に動いてしまうのです。
シャッターダイヤル側はなんと両面テープ貼り。高級コンパクトに両面テープは頂けません。
しかし、基本的には消耗の少ない初期型ブラックです。圧板はディンプルはあるがバネの形状が以後と違います。裏蓋の巻き戻しダイヤルはキズや腐食も無くきれいな状態を保っています。
トップカバーのレリーズ横に少し傷がありますが、アルミカバーとしては角アタリも無く状態は良い初期型でした。私としては真鍮カバーなら欲しいですけどね。
初期型のドイツ製ブラック(金属のクランク、俵型ストッパーもしくは)もしくはシリアルが300万代には、真鍮は見当たらないということでしょうか。
はい、シンガポール製です。
過去の作業個体は材質を確認していないため、300万代に真鍮が有ったのか分かりません。当方に入る初期型(ドイツ)はブラックの比率は少ないですが、今後は入った個体は材質について確認して行きたいと思います。
シリアルからはなかなか難しいということなんですね。
実作業されているとやはり情報に説得力がありますね。
ローライ35でシリアルが600万代はシンガポール製だと思われますので、シンガポール製のものにしか真鍮カバーは採用されなかったということでしょうか?
初期型のドイツ製ブラック(金属のクランク、俵型ストッパーもしくは)もしくはシリアルが300万代には、真鍮は見当たらないということでしょうか。
真鍮とアルミの見分け方とのことですが、私も最近気になりまして作業をした個体のデーターベースを取り始めた状態でしてシリアルによる見分け方は分からないのです。今後、個体数が増えて行けば、何らかのことが分かって来るのではと思います。当ブログても、ブラックモデルに関してはカバーの材質をお書きするようにしますので参考にされてください。
尚、一例ですが、
#30109XX アルミ #62049XX アルミ
#30951XX アルミ #61888XX 真鍮
#31572XX 真鍮
などがあります。
35Tの場合はクロームモデルもアルミの梨地アルマイト製ですからクローム(めっき)モデルではありません。
真鍮製トップカバーのドイツ製35の見分け方を、もしご存知であれば教えていただけないでしょうか。外観の違いやシリアルの違いなどでも構いません。シリアルから区別する方法はあるのでしょうか?
私はドイツ製ブラック(シリアルは3140XXXなのでドイツ製の後期と思われます)の35を所有しているのですが、トップボトムカバー共に磁石が付くので真鍮製ではなくスチール製かなと思っております。
35Sは真鍮でかっこよく色落ちしたものを見たことあるのですが、ドイツ製のものには真鍮製はないのでしょうか?
よろしくお願いいたします。