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時は駆け足で・・



               旅も終わりとなる
               最後の出発駅




               いまごろ・・・

               悔しくなるほどの
               晴れ空を背に
               ツークシュピッツェが
               見送ってくれる




               雨女を
               旅の道連れにした
               わが妹に
               少しだけ同情をしながら




               カメラ片手に
               窓側の席を陣取る




               妹は
               いつものようにzzz・・・
               いや zzz・・・は
               運転から開放された
               私のほうで・・




               浅い眠りで
               時折見る
               窓からの景色は




               ほんの数分しか
               目を瞑っていなかったように
               どれだけたっても
               変わらず




               緑のなだらかな曲線は
               いつまでも続くとも思えた




               あと少し
               時計を見て
               そう・・思う頃
               景色は変わった




               鉄橋・・コンクリートのビル・・
               旅の終わりの都市が現れた
               フランクフルト

               そして 少しだけ
               この都市に
               期待をした

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