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There is a story



        予定通りに着かなかった前日
        「今日は予定通りに戻ります」とマダムに伝えて
        森散歩・・戻りは予定通り




        そんな夕食時・・またやってきた「はてな君」
        前日・・この子を目にした時・・紅蓮が小声で・・




        「ね~ぇ・・あのイヌ・オオカミに似てない?」
        (ええーっ!!どう見てもブタでしょう
        イヌでもオオカミでもない・・でしょ)
        大笑いでこの一言が出ない

        やっと「ブタ!」の一言で前日は決着がついた




        その子がこの日もやってきた
        「また来た・・」と喜ぶ二人
        これはナンだろうといってる風の二人に
        隣の席のご主人が笑いながら
        「There is a story」と話し始めた




        そこで紅蓮「story」に反応
        何の動物か??が頭にこびりついて離れないらしく

        「storyって・・何の動物だっけ?」

        ・・!!??!!・・

        storyが動物の名だと勘違い・・
        ええーっとまた大笑いの私「違う」の一言が・・でない!

        「聞いたことあるよねstory・・う~ん・・なんだっけ???」
        (聞いたことあるでしょうstory)・・涙・・

        大真面目にブツブツ言い続ける・・




        やっとのことで私
        「こんな話がある」って言ってるんだよ・・ははは」
        すべて察した紅蓮
        「やだぁ~There is a storyなんて気取っちゃって!
        まちがえちゃったじゃない」

        ・・気取っているかい???・・笑・涙・・




        そのまま常連らしいご主人は話を続けて
        この子はワイルドピッグ・・




        森の中で銃に撃たれたんだ
        鼻をなくして・・えさをとることができない
        昼間はここの周りを走り回って
        夕方になるとえさをもらいにやってきて
        ここで眠るんだ・・と話してくれた




        ほんとうに物語があったんだ
        かわいそうだけど愛されているんだ
        風景が急に温かくなって・・
        ワイルドピッグが更に愛らしく見えた




        後で娘に聞けばワイルドピッグはイノシシ・・

        大笑いのおまけを紅蓮はつけてくれたけど・・
        いい話を聞けた・・今頃どうしているかなっ




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