goo

一枚一枚の葉



                  一枚一枚の葉が
                  恋しくなる季節




                  大きな木陰からは
                  飛び出して




                  装い始めた
                  葉を眺めて




                  今ついたばかりの
                  小さな枯れ模様




                  秋先取りの
                  ファッションセンスは




                  これから秋に向かって
                  色を変えていく葉ならでは




                  しばらくの間一枚一枚
                  ゆっくり眺めて




                  枯葉の秋へと

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

夏のともだち



                  あ~あつい!
                  あ~~まだあつい!




                  少し我慢で
                  ファインダーを覗いていると




                  ハチが一匹
                  飛び込んできた




                  見られているなんて
                  知りもせず気にもせず




                  花から花へと
                  思い切り飛び回り




                  おいしそうにミツを吸う
                  ジッと見てると




                  大事そうに
                  花をしっかり抱え込んで
                  無我夢中のその姿




                  なんとも愛らしいハチ君
                  背中の黄色いモコモコ
                  撫でてしまいたいほどに

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

夏の光に別れを



                  朝夕の涼しさは
                  夢だったのかしらと




                  真昼の散歩道は
                  光までもが疲れていそうに




                  ただただ
                  照らし続ける




                  咲く花だけは正直に
                  夏の色を描き出して




                  それでもどこか
                  秋の気配を感じるのは




                  少し長くなった
                  濃い影のせい?

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

秋の始まり



                  懐かしい冷たさが
                  肌をかすめる




                  秋は虫の声とともに
                  夜にやってくる




                  そんな夜が明けると
                  名残の夏が




                  それでも
                  花々の混ざって
                  秋が咲く




                  秋色の実は
                  夏色の花に似合って




                  季節の移り変わりは
                  何気なく・・人知れずに




                  汗を拭きながら
                  ふと気づくと
                  秋は始まっていた




                  ほんの少しだけ

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

優しい夏色



                  長い夏を咲き続ける
                  芙蓉の花




                  暑い夏の日には
                  愛らしい赤い蕾に
                  濃いピンクの花




                  くらくらするような
                  日差しの中でも
                  暑さも和らぐ気がして




                  少し爽やかな風が
                  通り過ぎるようになると




                  花のピンクも
                  色がほんのり淡くなり




                  季節に合わせた優しさは
                  そのまま花の優しさ




                  どこからか
                  浴衣姿の美しい人が
                  現れそうな




                  優しい夏色の花

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

季節の風を感じて



                  季節の知らせは
                  静かな風が運んできて




                  その風に花は答える




                  少し寂しさを感じる
                  秋の始め




                  野の花は素直
                  無邪気に優しく




                  ゆっくり大きく
                  秋の風に揺れる




                  春の風ほど忙しくなく
                  夏の風ほど無愛想でもない




                  意地悪な冬の風とも違う




                  懐かしい風の頃の
                  まばらに花咲く野がいい

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

心やすまる者たち



               夏休み・・
               毎日通ったラジオ体操




               家に近づくと
               お膳に並べる
               お茶碗の音が聞こえてきて




               走って
               玄関へ向かう




               運動靴は
               玄関に脱ぎ捨て




               一目散に
               お膳へ向かう




               お隣のおじさんの畑の
               取れたてのトマト




               あの味が忘れられない

               畑で成っていたところ
               見たんだもん!




               ナスだってキュウリだって
               お花の頃から知っているものは
               特別美味しい




               時々あの味に出会いたくて
               大きな買いたてトマトを
               ・・かじる!・・かじる!・・

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ふるさと



                  当たり前の風景・・




                  あの頃は周りじゅうがこの風景
                  少し飽き飽きするほどに




                  それでも
                  優しく包んでくれていたのを知っていた




                  目の前から少しづつ消えていった頃
                  「ちいさな おうち」を思い出した




                  一番好きな風景
                  一番側にいて欲しい風景




                  唐辛子の元気な赤
                  サトイモのおおらかな葉




                  知らなかった綿の蕾
                  気の早いおませな栗




                  そんな風景がここにあって




                  都会の真ん中にもあった
                  「ふるさと」

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

戻りたいあの頃へ



                  毎日のように通る道がある




                  そこには広い庭の家があり
                  畑に野菜が植わっているのが見えた




                  ある日・・
                  紅蓮さんの知り合いの家だという事を知った




                  写真を撮りたくて毎日眺めている
                  そう言ってら伝えてくれて
                  どうぞと言うお返事をもらい・・・




                  お邪魔してみると・・
                  子供の頃を思い出すような
                  納屋があった




                  しっかりした梁のある納屋は
                  近所のお百姓さんの所の
                  よく遊んだ納屋のよう・・




                  リヤカーや脱穀機・・
                  そしてかごや桶までもがそのままあって




                  昔の子供達が四人もいたのだから
                  かくれんぼでもすればよかった!




                  少し曇った空は
                  昔の空と変わらなかった

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

曇り空に似合って



                   何処から来た
                   花なのだろうか




                   激しい色の
                   個性的な花




                   きっと陽気な青空も
                   似合うのだろうけど




                   雲り空の下
                   明るさを潜め




                   少し複雑な雰囲気の
                   大人の花・・




                   背よりも高い
                   そんな花に囲まれていると




                   いつもと違う思いが
                   広がっていく

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
   次ページ »