昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~ (七十) 深入りしてみるかな

2013-11-06 20:53:16 | 小説
よどみなく話すぬい。旅館の女将と聞いて、得心する武蔵だ。 “女将自らの客引きとは…。すたれかけの旅館か?  それとも俺に興味を持っての、お誘いか?  何にしても、取りあえず案内させるか。 気に入らなきゃ、やめればいいだけのことだ” . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~ (七十) 非難の声

2013-11-04 21:47:05 | 小説
会社に戻った武蔵を待ち受けていたのは、思いもかけぬ社員たちからの非難の声だった。 ニヤつきながら、リーダー格の服部が言う。 「社長! どうして一人なんですか? 小 夜子姫はご一緒じゃないんですか? 早く戻られるよう、電報を打ってくださいよ」 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~ (六十九) 素知らぬ振りをして

2013-11-01 21:44:04 | 小説
物陰からじっと見つめる茂作に気付いた小夜子だが、素知らぬ振りをして戸口を出る小夜子だ。 「行ってしまうのか、小夜子。 もう会えぬかもしれぬわしを置いて、行ってしまうのか。 いつお迎えが来るかも分からぬわしを置いて、行ってしまうのか」 気弱な言葉を吐きつつ、見送る茂作だった。 . . . 本文を読む

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