人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

マーラー没後100年~最後の言葉は・・・・・

2011年05月18日 21時31分07秒 | 日記
18日(水)。今年はリスト生誕200年の年だと昨日のブログで触れましたが、同時にマーラー没後100年の記念すべき年でもあります。今日からちょうど100年前の1911年5月18日にマーラーはこの世に別れを告げました。

マーラーは1860年7月7日にオーストリア領ボヘミア・イーブラウ(現チェコのイフラバ)近郊のカリシュトでユダヤ人家庭に生まれました。10歳の時に最初のピアノ独奏会を開き、15歳の時にウイーン楽友協会音楽院(現ウイーン国立音楽大学)でフックスに師事、18歳の時にウイーン大学でアントン・ブルックナーの講義を受け、作曲上の影響を受けます。28歳の時に交響曲第1番を作曲、37歳の時ウイーン宮廷歌劇場の芸術監督になります。42歳でアルマ・シントラー(23歳)と結婚、順調に作曲を進めていきます。

マーラーは出自に関して「私はどこに行っても歓迎されない。オーストリアにおいてはボヘミア人として、ドイツにおいてはオーストリア人として、世界においてはユダヤ人として」と述べています。37歳の時にユダヤ教からローマ・カトリック教に改宗し、それ以降、交響曲第4番以降の曲を作曲していきます。当時、ユダヤ人は文化面で阻害されていたようです。彼は作曲家としてよりも指揮者としての方が評価されていたようです。作曲家として認めてほしい彼は「やがて私の時代が来る」と言ったと伝えられていますが、いま、まさに、彼の時代が来ています。

マーラーと言えば何といっても交響曲ですが、好きな順に並べると次のとおりになります。
1.第3番 2.第5番 3.第1番 4.第4番 5.第2番 6.第6番 7.第9番 8.第7番 9.第10番 10.第8番。
第1位に挙げた第3番の交響曲は演奏時間100分を超える超大作です。CDはいろいろな指揮者とオーケストラの組み合わせで11種類以上持っていますが、ベストCDはクラウディオ・アバド指揮ウイーン・フィルによる録音です。いま改めてCDジャケットを見ると Made in West Germany と書かれています。1982年製作ですから、ドイツ統一前の録音ですね。

マーラーの臨終の言葉は「モーツアルト・・・・・」でした。あの複雑かつ長大な交響曲を書いた作曲家が目指していたのは、最も少ない音符で最大の音楽効果を成し遂げた天才作曲家だったということでしょうか。





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