人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

平田真希子さんのピアノ・リサイタルへのお誘い

2011年05月27日 07時04分31秒 | 日記
27日(金).きのう仕事が終わるころ,ビルに入居されている法律事務所のKさんがお見えになり,平田真希子さんという方のピアノ・リサイタルのチラシとプログラムを下さいました.

平田真希子さんは,幼少のころKさんのご自宅近くにお住まいで,小さい頃からピアノを習っていたとのことで,今はアメリカに在住,毎年リサイタルを開くため日本に帰国(?)するということでした.プロフィールを見ると「ジュリアード音楽院プレカレッジ卒.南米,北米,ヨーロッパ,日本で演奏旅行.ボリビア国立交響楽団はじめ12以上のオーケストラと共演.今年はチャリティーコンサートで日本の被災地への義援金を2万ドル以上集めた.日本でのコンサートは今年で11年目になる」とありました.表立って目立たないけれど相当の実力者ではないかと思います

プログラムによると,第1部がJ.S.バッハの「ゴールドベルグ変奏曲」,第2部がフランツ・リストの「ソナタ ロ短調」という意欲的な選曲になっています.相当の自信と実力がないとこういうプログラムは組めないのではないかと思います.横浜と東京で同じプログラムにより演奏するということです.

Kさんは5月22日に横浜で開かれたコンサートを聴きに行かれて,”バッハは聴いていて眠くなってしまったけれど,リストは凄い迫力で目が覚めた”とおっしゃっていました.バッハの「ゴールドベルグ変奏曲」は”不眠症に悩む伯爵が,眠れぬ夜の慰みにお抱え鍵盤奏者のゴールドベルグに弾かせるために委嘱した”というエピソードがあるので,”眠くなって正解ですよ”とお話ししました.

ところが,プログラムに演奏者が書いている曲目解説を見ると「”眠れぬ夜のために~委嘱した”というエピソードは現在では事実無根とされている.この曲が出版された当時,ゴールドベルグはまだ14歳だったことや,この時代のこの状況では絶対付けたはずの献辞がない,などがその理由」と書かれていました.遅まきながらバッハ研究の最新事情の一端を知ることが出来ました

「すみだトリフォニー・ホールでのリサイタル,ご都合がよければお聴きになってください」と言われ,1週間ぐらい先のことだな,と思って「スケジュールが空いていたら是非」と答えました.後でチラシをよく見ると28日(土)となっています.1週間先ではなく,今度の土曜日です.スケジュールを確認すると,この日は午前から午後にかけて新宿でMETオペラ・ライブビューイングを観て,その後,高校時代の同窓会に出席(しかも幹事)するため,コンサートに行く時間が取れないことがわかりました

今回は残念ながら聴きに行けませんが,次の機会には是非聴きたいと思います.Kさんにはまた声をかけていただくようお願いしようと思っています.このブログをご覧になっている方で興味のある方は,この公演に行ってみてはいかがでしょうか.長年の経験から,素晴らしい演奏会になる予感がします5月28日(土)午後1時会場,1時半開演.会場は錦糸町(JR北口徒歩3分)の「すみだトリフォニーホール(小ホール)」です.

ところで今日はモーツアルトがホルン協奏曲第2番K417を完成した日です.1783年5月27日のことでした.いま聴いているのは,ホルン=アラン・シビル,クレンペラー指揮フィルハーニア・オーケストラによる演奏(1960年5月録音)です.よき時代のよき演奏です

  
コメント
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