人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

原発~ワインの産地は原発の基地?

2011年05月11日 21時28分19秒 | 日記
11日(水)その2.ドイツ文学者でエッセイストの池内紀さんが、今日の日経夕刊の「あすへの話題」というコラムで「ゲンパツとワイン」というテーマでエッセイを書いています。

フランスは全エネルギーの8割近くを原発に頼っている。それでは、フランスの原発はどこにあるのか?ボルドー、ローヌ、ロワール、アルザス・・・と上げていくと、最良のワインの産地には、たいてい近くに原子力発電所がある。理由は、葡萄が不毛の土地を好むから。土地が痩せていればいるほど、よい葡萄が実る。万が一原発事故が生じても、影響が及ぶのは主に嗜好品のワインである。米や海産物、農産物など広範囲に多大の影響が及ぶ日本とは事情が異なる。原発でフランスを引き合いに出すのなら、こういうことも言わなければフェアではないだろう。日本の国土のあり方、地震大国という特殊事情を考えると、核エネルギーはリスクが大きすぎる。

なるほどと思いました。日本はフランスみたいに国土が広くないし、しかも山が多く平野が少ない。国土全体が海に囲まれた小さな島国だし・・・と考えると、フランスと比べること自体が不釣合いな気がします。われわれ日本人は、地図を見るとき日本が真ん中にあって、日本を中心に世界が回っていると思いがちですが、欧米諸国から見れば極東の小さな島国に過ぎません。彼らから見れば東京も福島もほとんど同じ地域にあるという認識なのです。

家に帰ると東京交響楽団からハガキが届いていました。今度の土曜日(14日)の定期演奏会に出演予定だったピアニストが「本人の判断により来日を取りやめた」と書かれていました。「あえてレベル7の危険な国に行って演奏するメリットはない」と判断したのでしょう。残念ながら、今なお、毎日のように新聞の案内広告欄には海外アーティストの来日中止のお知らせが載っています。来日して演奏するアーティストが増えてきた一方で、こうした動きがあることは、仕方ないのかも知れませんが、非常にさみしいですね

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チョン・ミュンフン=ソウル・フィル~訂正。次は8月のアジア・フィル

2011年05月11日 06時35分50秒 | 日記
11日(水)。きのうチョン・ミュンフン指揮ソウル・フィルのコンサートのことを書きましたが、一部に訂正があります。オーケストラ・メンバーに日本人としてN響の「主席コンサートマスター」が参加したと書きましたが、「主席チェリスト」の誤りでした。ここに訂正します。

次にチョン・ミュンフンが来日するのは8月で、2日にアジア・フィルを指揮してベートーベンの「第7交響曲」とブラームスの「第1交響曲」を演奏します。これほど魅力的なプログラムはないでしょう。前売り券の発売開始は5月29日午前10時。逃しません!

 

ところで今日は5月11日です。3月11日、4月11日と大きな地震がありました。念のため注意しましょう!

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