人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ブラームス「ドッペル・コンチェルト」を聴く~新日本フィル第476回定期演奏会

2011年05月20日 23時18分53秒 | 日記
20日(金)その2.すみだトリフォニー・ホールで新日本フィルの第476回定期演奏会を聴きました。3月の大震災で公演が中止になった関係で、このホール(大)で新日本フィルの定期公演を聴くのは3か月ぶりです。

プログラムは①ドボルザーク「交響的変奏曲」②ブラームス「バイオリンとチェロのための二重協奏曲」(Vn:アリッサ・マルグリス、Vc:タチアナ・バシリエバ)③マルティヌー「交響曲第3番」の3曲。指揮はクリスチャン・アルミンク。バイオリンとチェロは原発レベル7の影響で当初の演奏者の代演です。

ドボルザークの「交響的変奏曲」は、プログラムの解説によれば「ボヘミアやウイーンなどの民族的素材を活かしながら、全体にチェコ的な感情を大らかに溢れる」曲らしいのですが、最初の部分を聴いた時には”日本人が作曲したのではないか”と思ってしまうほど日本人に馴染みのあるメロディーでした。ドボルザークってどの曲も親しみやすいですけどね。

ブラームスの「バイオリンとチェロのための二重協奏曲」は、ピアノ協奏曲やバイオリン協奏曲を作曲してきたブラームスにとって協奏曲として最後の曲ですが、全体的に交響曲のようなスケールの大きな曲です。ソリストの女性2人は、それぞれ真っ赤なドレスに身をつつんで颯爽と登場しました。2人とも背が高く大柄なこともあって、出てくる音楽もスケールが大きくブラームスにぴったりでした。チェロのバシリエバは先日のラ・フォール・ジュルネにも出演した実力者で、長い腕を活用して力強い演奏を聴かせてくれました。

マルティヌーの「交響曲第3番」は、指揮者アルミンクの解説によると「男性的で、戦闘的な感じがあり、暗い雰囲気だが、勇気がある」ということらしいのですが、聴いていると確かに”戦争の足音”が聞こえてきます。彼はナチスの迫害を避けて1941年にアメリカに逃れますが、この曲はクーセビツキーのボストン交響楽団指揮活動20周年の記念に献呈され、1945年10月12日にこのコンビによりボストンで初演されました。

ところで、他のオーケストラと違って新日本フィルの場合は、演奏者名とその楽器が舞台の配置図上に示されたフリップを用意してくれるので、今日はだれが何を演奏しているのかひと目でわかることです。地道な努力ですが、オーケストラと聴衆を結びつけるのに最も有効な方法だと思います。定期会員を減らさない有効な手段といっても良いかも知れません。他のオーケストラも見習ってほしいと思います

    


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「クローズアップ現代」キャスター・国谷裕子さんのこと

2011年05月20日 12時55分38秒 | 日記
20日(金)。昨日、日本記者クラブの会員総会・懇親会があり、今年度の日本記者クラブ賞を受賞したNHK「クローズアップ現代」のキャスター・国谷裕子さんが出席されました。この番組は毎週月~木の午後7時半からNHKで放映されており、今年2月に3000回を超えました。

懇親会で受賞のあいさつをされましたが、1987年にNHKBS1のニューヨーク駐在キャスターの誘いがあった時のNHKの殺し文句は「だれも見ていないから・・・」だったそうです。その後、88年からNHK総合テレビ「NHKニューストゥディ」、89年からBS1「ワールドニュース・世界を読む」の各キャスターを務め、1993年4月から「クローズアップ現代」のキャスターとなり、今年4月で19年目に入ったということです。

テレビはほとんど見ませんが、夜7時からのニュースとそれに続く「クローズアップ現代」はコンサートのない日に限り見ています。毎回、いろいろな分野の専門的な知識を要する最新のテーマを取り上げ、難しい問題を分かりやすい言葉に置き換えて解説してくれています。そうしたことがクラブ賞の受賞につながったのでしょう。

5月27日午後6時から「プレスセンター・ホール」でクラブ賞受賞記念講演会が開かれますが、一般からの応募はすでに定員オーバーとのことです。

国谷さんは、男性はもちろん、女性の憧れのマトでもあるようです。働く女性の目標とでも言ったらよいでしょうか。本当にすごい人だと思います。
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