人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

フローレスの「オリー伯爵」~METオペラ・ライブ・ビューイング

2011年05月08日 16時00分56秒 | 日記
8日(日)。新宿ピカデリーにMETオペラ・ライブ・ビューイング:ロッシーニ「オリー伯爵」を観に行きました。今年4月9日にニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演された公演が映画化され、1ヶ月遅れで日本での上映となりました。キャストは、オリー伯爵:ファン・ディエゴ・フローレス(テノール)、女伯爵:ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)、イゾリエ:ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ)ほかです。指揮はマウリツィオ・ベニーニ、演出はバートレット・シャーです。

現在上映中のMETライブ・ビューイングのうちで一番観たかったオペラです。世界3大テノール(ドミンゴ、カレーラス、パバロッティ)以降、現在、世界で最高のテノールと言ってもいいでしょう、フローレスを聴きたかったのです。昨年のこのシリーズでは、ドニゼッティの「連隊の娘」やベッリーニ「夢遊病の娘」でソプラノのナタリー・デセイと組んで、素晴らしい歌唱力で楽しませてくれたハイC連発のテノールです。

好色なオリー伯爵は女伯爵アデルをものにしようと尼僧に変装して館に忍び込んだりします。ところが自分の小姓イゾリエに邪魔され苦労します。それでも奮闘努力を重ねる伯爵・・・筋を知らないで観ても本当に楽しく面白いオペラです。喜劇中の喜劇と言ってもいいでしょう。

幕間にルネ・フレミング(METの看板ソプラノ歌手)がインタビュアーを勤めてフローレスにインタビューしていました。話によると「当日の午後12時半ごろ赤ちゃんの誕生に立ち会ってから歌劇場に駆けつけ、13時からの公演に出演した」ということで「夕べは一睡もしていません」ということです。それでも完璧に喜劇を演じながら最高音を連発するのですから、凄いというしかありません。彼は9月にボローニャ歌劇場の公演で来日し、24日のベッリーニ「清教徒」に出演します。もちろんチケットは取ってあります。今から楽しみです。

女伯爵アデルを歌ったダムラウもフローレスに負けないうまさです。彼女は6月に来日するメトロポリタン・オペラの公演で「ランメルモールのルチア」のタイトル・ロールを歌います。もちろん、後悔したくないので19日東京文化会館での公演チケットを押さえてあります。

このシリーズは残すところあと①R.シュトラウス「カプリッチョ」②ベルディ「イル・トロバトーレ」③ワグナー「ワルキューレ」の3作となりました。もちろん全作品観に行きます。1回3500円、ワルキューレのみ5000円で観られます。メトロポリタン・オペラの来日公演チケット代がS席64,000円ということを考えれば安いと思います。



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