12日(火)。昨夕、新橋の「新橋亭」で当社元監査役S氏の送別会が開かれました この日はS氏の誕生日を兼ねて、ビールと紹興酒と美味しいコース料理をいただいて約2時間、楽しく過ごしました 酔っぱらわないうちに集合写真と花束贈呈を、という幹事の配慮は正解だったようです その後、融資誤認で、もとい、有志5人で新橋のカラオケ・スナックSに押しかけ、カラオケ歌合戦を繰り広げました 〆はお店が用意してくれたバースデー・ケーキ とS氏のカラオケ十八番・森進一の「おふくろさん」です そんな訳で、いつものようにお開きは10時を過ぎてしまい、今日も朝から頭が頭痛です なお、S元監査役は11月いっぱい勤務する予定です
閑話休題
一昨日、飯田橋のギンレイホールで映画の2本立てを観ましたが、昨日の『ビル・カニンガム&ニューヨーク』に次いで、今日は『シュガーマン』について書きます
映画のタイトル「シュガーマン」というのは、この映画の主人公・ロドリゲスの歌のタイトルで、この映画は彼の音楽シーンへの奇跡的な復活までを描いたドキュメンタリー映画です
ロドリゲスは1970年代にシンガーソングライターとしてアメリカでデビューしましたが、2枚目のアルバムが商業的に不発に終わり、彼は音楽の舞台から姿を消します その間、彼は肉体労働によって家族を支えていたことが紹介されます。アメリカでは認められなかった彼の音楽は、海を越えて南アフリカへ渡り、反アパルトヘイト運動を続けていた若者たちの熱狂的な支持を受けていました アルバムの売り上げは50万枚にも達したといいます しかし、本人はそのことを知りません
90年代に入って、二人の熱狂的なファンが「自殺して死亡した」と言われるロドリゲスの運命を探るべく調査に乗り出します するとアメリカのデトロイトにロドリゲスの娘たちが住んでいることが分かり、さらにロドリゲス自身も生存していることが分かります それから、彼ら一家は南アフリカに迎えられ、5000人収容の復活コンサートを挙行し成功させます
聴衆の熱狂は異常とも言えるほどで、みな興奮しています。老いも若きも、男も女も、手拍子をして一緒に歌を歌います 映画ではいくつかの彼の歌が流れますが、一番近いと思ったのはシンガーソングライターの象徴的な存在ボブ・ディランです 映画で流れた曲はどれも70年代特有の親しみやすい曲だったので、まとめてアルバムで聴いてみたくなりました
私は「ロドリゲス」という名前こそ知ってはいましたが、生まれたアメリカではなく、南アフリカで奇跡的な復活を果たしたアーティストだったことは、この映画を観て初めて知りました。まさに数奇な運命です