人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ベルリン・フィルに最高点~何を根拠に採点するのか?

2013年11月28日 07時01分28秒 | 日記

28日(木)。昨日朝、東京交響楽団のサントリーホール定期演奏会と東京オペラシティシリーズの次年度年間会費を振り込みました 座席の移動について希望を出していたのですが、両方とも叶わなかったようで、残念です。現在の席はやや後方ながら通路側席なので、まあ仕方ないか、と諦めます

 

  閑話休題   

 

昨夕、HCビル地下のKBで、有志による当社元監査役S氏の送別会を開きました 当社社員のほか、警備・清掃を請け負っているT社、S建設、テナント事業所の皆さん、コーヒーをサービスしているパントリーの皆さん等、総勢26人が集まりました ひとえにSさんの仁徳の賜物だと思います  幹事の配慮でSさんを女性陣が囲む形で席を決め、ビール、日本酒、焼酎、ハイボール、ウーロン茶などを飲み、板さん自慢の料理をつまみに約2時間の楽しいひと時を過ごしました

その後、当社の数人とS建設の巨艦F氏とで当ビル地下Rに移り2次会を開き、さらに候補を絞って4人でタクシーに分乗して池袋に向かい、F氏行きつけのピアノ居酒屋Fに乗り込みました マスターがピアノを弾きながらビートルズ・ナンバーをメドレーで歌いましたが、当社のK君が見事に伴奏をつけていったのには驚きました また、お客の中に父子コンビがいて、娘さんが何とベートーヴェンの「アパショナータ・ソナタ」第1楽章を暗譜で弾いたのには、またまた驚きました おそらくどこかの音大を出ているに違いありません そんなこともあって、お店を出たのが23時を回ってしまい、今日も朝から頭が頭痛です

 

  も一度、閑話休題   

 

26日の日経「夕刊文化欄」に「ベルリン・フィルに最高点~世界3大オケ来日公演・聴き比べ」という記事が載りました。リードにこうあります

「世界の三大オーケストラが今月、相次ぎ来日、東京などで競演した。それぞれ理想的な指揮者との組み合わせ。3人の音楽評論家とともに聴き比べ、独自の基準で採点してみた

対象となったのは①サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィル、②クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーン・フィル、③マリス・ヤンソンス指揮コンセルトへボウ管弦楽団の3団体です 採点者は音楽評論家の岡本稔氏、岡部真一郎氏、東条碩夫氏と日経編集委員・小松潔氏の4人で、1人が3つのオケをそれぞれ複数回聴いているようです。会場はサントリー・ホールとミューザ川崎です

記事から分かるのは、ベルリン・フィルはプロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲」、ストラヴィンスキー「春の祭典」、ブーレーズの作品などを、ウィーン・フィルはベートーヴェンの交響曲全集を、コンセルトへボウ管弦楽団はR.シュトラウス「英雄の生涯」、ストラヴィンスキー「火の鳥」などを取り上げたコンサートを聴いたらしいことです つまり3つのオケはまったく違う曲を演奏したということです。一方、聴く側の4人は、必ずしもすべて同じ会場で同じオケの演奏を聴いたわけではないようです

こうしたことを勘案して考えると、そもそも公平な比較が出来るのか疑問が生じます これが、3つのオケがまったく同じプログラムによって同じ会場で演奏したのを、4人がそろって聴くのであれば文句なしの公平性が保たれるのでしょうが

4人の採点によると総合点でベルリン・フィルがトップでウィーン・フィルとコンセルトへボウ管弦楽団が同点2位だったとのことです 私はこれらのコンサートに一つも足を運んでいないので、演奏の内容についてとやかく言えませんが、年末の余興としては面白いかもしれません 

何しろ、この3つのオケをS席で各1回聴くだけで10万円近くかかるでしょうから、一介のサラリーマンである私には手も足も出ません オペラでもないのに1回のコンサートに3万円以上の投資をする価値を私は認めません。この記事に登場した評論家諸氏および編集委員の多額なチケット代は新聞社の取材費で賄われたのにほぼ間違いないでしょう もし、彼らがうらやましいと思うのなら、”売れる職業評論家”になれば良いだけの話です。しかし、幸か不幸か私にはそんな才能もなければ意志もありません

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