人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東響第615回定期演奏会でシベリウスとブルックナーを聴く~2日連続同じプログラム・同じ演奏家で

2013年11月05日 07時01分04秒 | 日記

5日(火)。昨日、サントリーホールで東京交響楽団の第615回定期演奏会を聴きました 昨日のブログにも書いたように、実はこの演奏会は3日にミューザ川崎で開かれた東響「名曲全集」とまったく同じプログラム・演奏者なのです。一昨日初めて気が付きました

プログラムは①シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」、②ブルックナー「交響曲第4番」で、指揮は音楽監督のユベール・スダーン、①のヴァイオリン独奏はレイ・チェンです

 

          

 

一昨日と同様、譜面台の右脇には指揮者用の椅子(多分バス・イス=コントラバスの座る椅子)が置かれています スダーンに伴われてレイ・チェンが登場します。1曲目のシベリウス、ミューザの時と同様に、レイ・チェンは慎重に入っていきます 第1楽章の確かな実力に裏付けられたカデンツァは聴きごたえがありました

第2楽章は繊細な中に静かな情熱を湛えた演奏で、しみじみと聴かせてくれます そして、最終楽章の躍動感溢れるフィナーレは、彼の独壇場です うねるように変化する曲想を圧倒的な技術と感性で弾き切ります。額の汗が光ります

4度目のカーテンコールで、ミューザの時と同じように、日本語で明るく元気にあいさつしました

「ありがとうございました わたしの演奏は、わたしのオ・モ・テ・ナ・シです」(会場)。「パガニーニ、カプリース、ナンバー・トエンティワン」と言って、パガニーニの「24のカプリース」から第21番をいとも鮮やかに演奏して、拍手をかっさらっていました

サントリーホールでも、前を向いて一礼、後ろを向いて一礼、左を向いて、右を向いて一礼をして舞台袖に引き上げていきました ステージマナーが抜群です。彼は演奏が一流ならマナーも一流です。応援したくなる逸材です

休憩後はブルックナーの交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」です。他の交響曲と同様に、何度も改訂された経緯があるので複数のバージョンがあります いったいブルックナーは最終的にどうしたかったのでしょうか。また、「ロマンティック」という呼び名はブルックナー自身が付けたものですが、「絶対音楽」に対する「標題音楽」の意味ということだとは言え、むしろ「ロマンティック」の標題を消して絶対音楽として聴く方が自然のような気がします

それにしてもブルックナーの交響曲は繰り返しが多いし、それだけに長い 同じオーストリア人の先輩作曲家シューベルトに似てしまったようです あの「ザ・グレイト」の繰り返しと長さは、まさに「グレイト」です

第1楽章の途中、曲がフォルテになった時、隣席のオジサンが身体をピクンと震わせていました あなた、寝てましたね それが、第4楽章の途中でも、急にガクンと肘を椅子から外していました。あなた、また寝てましたね 普段から仕事に、子どもの保護者会に、趣味の盆栽に、新聞への投稿に、地元の消防団の活動に、大活躍でお疲れなのでしょう・・・・ということでよろしかったでしょうか

管楽器にとっても、弦楽器にとっても、打楽器にとっても、ブルックナーの交響曲は長く、同じことの繰り返しで、飽きが来るのではないかと思うのですが、演奏する側の皆さんはどうなんでしょうか? 終演後のブラボーと拍手は「こんなに長い曲を最後まで我慢して演奏してくれて、ありがとう。ご苦労様でした」という気持ちが多分に含まれていると思います。少なくともワタシ的には。とは言えブルックナーは決して嫌いではありません。ワタシ的には

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