6日(水)。わが家に来てから1587日目を迎え、米ニュースサイト「アクシオス」は、トランプ大統領が執務時間のうち約60%を何の予定もなく自由に使える通称「エグゼクティブ・タイム」として過ごしていると報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
そんなに時間があるから言いたい放題ツイートきるんだ! 制限した方が良くね?
昨日、夕食に「筑前煮」を作りました フライパンで作りましたが、鶏と野菜の料理は健康的ですね
昨夕、よみうり大手町ホールで読響アンサンブル・シリーズ「小森谷巧リーダーによる室内楽」を聴きました プログラムは①モーツアルト「オーボエ四重奏曲ヘ長調K.370」、②シューベルト「八重奏曲ヘ長調D803 」です
出演は、ヴァイオリン=小森谷巧(コンマス)、太田博子、ヴィオラ=柳瀬省太(ソロ・ヴィオラ)、チェロ=遠藤真理(ソロ・チェロ)、コントラバス=大槻健(首席)、オーボエ=辻功(首席)、クラリネット=金子平(首席)、ファゴット=岩佐雅美、ホルン=日橋辰朗(首席)です
プログラム前半はモーツアルト「オーボエ四重奏曲ヘ長調K.370」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が25歳の時、1781年にミュンヘンに滞在した頃に作曲されたと言われています 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成りますが、第2楽章は37小節しかありません
左からオーボエの辻、ヴァイオリンの小森谷、チェロの遠藤、ヴィオラの柳瀬の並びでスタンバイします 辻氏の合図で第1楽章が明朗快活な主題で始まります 弦はオーボエの引き立て役に徹します。第2楽章はモーツアルト特有の哀しみの旋律が支配します。メロディーこそ異なるものの、10年後に作曲する歌劇「魔笛」のパミーナのアリアを思い浮かべます 第3楽章は一転、何事もなかったかのように明るく楽し気な旋律が続きます 4人の首席による極上のアンサンブルでした
休憩後のプログラム後半はシューベルト「八重奏曲ヘ長調D803 」です この曲はフランツ・シューベルト(1797‐1828)が27歳の時、1824年に作曲しました 良く知られているように、シューベルトは心の底からベートーヴェン(1770-1827)を尊敬していましたが、この曲はベートーヴェンの「七重奏曲 変ホ長調」(1800年完成・30歳)の編成に第2ヴァイオリンを追加し、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルンという弦+管の混成アンサンブルとして作曲した作品です
第1楽章「アダージョ~アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ~トリオ」、第4楽章「アンダンテ」、第5楽章「メヌエット:アレグレット」、第6楽章「アンダンテ・モルト~アレグロ」の6楽章から成ります
因みにベートーヴェンの「七重奏曲」は、第1楽章「アダージョ~アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アダージョ・カンタービレ」、第3楽章「テンポ・ディ・メヌエット」、第4楽章「主題と変奏:アンダンテ」、第5楽章「スケルツォ:アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」、第6楽章「アンダンテ・コン・モート・アラ・マルチャ~プレスト」となっています 全体的な構成がよく似ていますね
8人の奏者が登場し配置に着きます。左から小森谷、太田、柳瀬、遠藤、大槻、日橋、岩佐、金子という並びで、弦楽器が左、管楽器が右です 女性陣は大田さんがブルー、遠藤さんが淡い緑青と白に花模様、岩佐さんがグリーン系の衣装での登場です
コンマス小森谷氏の合図で第1楽章に入りますが、上の比較でも分かるように、アダージョから入ってアレグロに移るスタイルはベートーヴェンを意識したものです これはスタイルだけでなく、楽章によっては何となくメロディーが似ているところもあります 「八重奏曲」で最もシューベルトらしいと思うのは第3楽章「アレグロ・ヴィバーチェ~トリオ」のスケルツォです また、今回この曲を聴いて初めて感じたのは、最終楽章の冒頭、チェロとコントラバスによって激しく弾かれるトレモロは、まるでベートーヴェンの交響曲第6番”田園”の第4楽章「雷雨・嵐」と同じ音楽ではないか、ということです ベートーヴェンの第6番はそのあと、嵐の後の喜びと感謝の気持ちが奏でられますが、シューベルトの「八重奏曲」でも、そのあとは不穏な雰囲気は消えて明るく快活な音楽が展開します
満場の拍手に8人は今演奏したばかりの「八重奏曲」の第3楽章のスケルツォをアンコールに演奏し、再び大きな拍手を浴びました
この日の演奏は、誰が良かったかと言うよりも、全員のアンサンブルが素晴らしかったと言うべきでしょう 一つだけ付言すれば、プレトークで小森谷氏が語ったところによると、コントラバスの大槻健氏は東京藝大在学中に読響首席コントラバス奏者の試験に合格し、卒業と同時に2018年から首席コントラバス奏者として活躍を始めたとのことです この日のコンサートでは、8人のど真ん中に堂々と構え、まるで10年選手のような面構えで演奏していました 楽しみな逸材です。応援したいと思います