人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

木村拓哉、二宮和也 初共演「検察側の罪人」、長瀬智也主演「空飛ぶタイヤ」を観る

2019年02月16日 07時16分46秒 | 日記

16日(土)。わが家に来てから今日で1597日目を迎え、メキシコ国境での壁の建設費を巡り、米与野党は交渉の結果14日に合意案を賛成多数で可決したが、トランプ大統領は連邦議会の承認を経ずに予算を捻出するため、不法移民問題に関する国家非常事態宣言を出すことを明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       壁の建設は国家の非常事態なのか? トランプが大統領であるのが異常事態じゃね?

 

         

 

昨日の夕食は「アンコウ+牡蠣鍋」にしました 味噌味ですが 美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、池袋の新文芸坐で「検察側の罪人」と「空飛ぶタイヤ」の2本立てを観ました

検察側の罪人」は原田眞人監督による2018年製作映画(123分)です

都内で発生した犯人不明の殺人事件を担当することになった東京地検刑事部のエリート検事・最上毅(木村拓哉)と、駆け出しの検事・沖野啓一郎(二宮和也)。ある日、老夫婦惨殺事件が起こり、過去に時効を迎えた未解決殺人事件の容疑者だった松倉という男の存在が浮上、最上は松倉を執拗に追い詰めていく 実は松倉こそ最上の中学時代の同級生を殺害した容疑者だった。最上を師と仰ぐ沖野も取り調べに力を入れるが、松倉は否認を続け手ごたえがない 沖野は次第に、最上が松倉を犯人に仕立て上げようとしているのではないかと、最上の方針に疑問を抱き始める ある日、別件で逮捕した男が、弓岡という男が老夫婦殺人の犯人は自分だと語ったのを聞いたと告白する。何としても松倉を裁判にかけ死刑にしたい最上は、弓岡が自白したら目的が達成できないと考え、ある行動に出る


     


この作品は雫井脩介の同名ミステリー小説を映画化したものです 何と言っても、人気者の木村拓哉と二宮和也の初共演作ということで大きな話題になりました 木村拓哉の苦み走った顔による演技も良かったし、取調室で沖野が松倉を追い詰める時の二宮和也の演技は迫力満点で、半端なく怖いものがありました

この映画には、過去の未解決殺人事件の犯人、老夫婦殺しの犯人、その犯人を殺した犯人が出てきますが、映画を観終わってタイトルの「検察側の罪人」という意味が分かるようになっています 限界を感じて検事を辞めざるを得なかった沖野のやるせない気持ちは、最上の別荘を去る時の「アーッ」という絶叫に凝縮されています


         


「空飛ぶタイヤ」は本木克英監督による2018年製作映画(120分)です

ある日、トラックの事故により1人の主婦が亡くなった。事故を起こした運送会社社長・赤松徳郎(長瀬智也)が警察から聞かされたのは、走行中のトラックからタイヤが突然外れたという耳を疑う事実だった 整備不良を疑われ、世間からもバッシングを受ける中、トラックの構造自体の欠陥に気づいた赤松は、製造元であるホープ自動車に再調査を要求する しかし、なかなか調査が進展しないことに苛立った赤松は、取材で知り合った女性記者から過去の同様の事件のデータを入手し、自ら事故の当事者となった全国の自動車整備会社を回り調査を開始する そこで赤松は大企業によるリコール隠しの現実を知ることとなる 一方、ホープ自動車の社内でも内部告発があり、事故の真相が世間に明らかにされる


     


この映画は池井戸潤の同名ベストセラー小説を映画化したものですが、モデルになったのは2002年の三菱自動車製大型トラックの脱輪による死傷事故や三菱自動車のリコール隠しです 当時は、一度ならず二度もリコール隠し問題を引き起こした会社の体質に驚き呆れたものです その後、世の中的には「コンプライアンス」が厳しく言われるようになり、内部告発制度も整備されるようになっていきます

ところで、赤松は女性記者の取材に協力してすべてを話したのにも関わらず、週刊誌の記事が没になってしまいます 何故だ、と問い詰める赤松に対し記者は「上の判断です」としか答えません つまり、ホープ自動車もしくはホープ・グループ、分かり易く言えば、三菱自動車もしくは三菱グループ(自動車、銀行ほか)がその週刊誌を発行する出版社に支払う年間広告料金を考えれば、大きなスポンサーが不利になる情報は 大幅減収の原因になるので 載せられないということです  出版社も商売ですから広告収入が減れば経営が困難になることは分かります。しかし、芸能人や政治家のスキャンダルを暴くことで読者の関心を引き付け”売れれば良い”という考えはどんなものでしょうか? 赤松社長のように 不正を許さず社会正義の実現のために戦うのが出版社のあるべき姿ではないか、と思います

ホープ自動車の本社に乗り込んで、広報責任者に向かって赤松が吐く言葉が印象に残っています。「中小企業を舐めんなよ」 胸のすく言葉でした

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