17日(日)。わが家に来てから今日で1598日目を迎え、トランプ米大統領は15日 ホワイトハウスでの記者会見で、安倍晋三首相から北朝鮮問題をめぐってノーベル平和賞候補として推薦されたことを明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
さすがは安倍首相! 受賞する訳がないと確信しながらトランプをヨイショしたな
ジョー・イデ著「IQ」(ハヤカワ文庫)を読み終わりました ジョー・イデは日系アメリカ人。ロサンゼルスのサウスセントラル地区出身。政治学者のフランシス・フクシマは従兄にあたる。様々な職業を経て、本作で小説家としてデビューし、2017年アンソニー賞、マカヴィティ賞、シェイマス賞の最優秀新人賞を次々に受賞している
ロサンゼルスに住む黒人青年アイゼイア・クィンターヴェイは、その頭文字から”IQ”と呼ばれる無免許私立探偵だ 名前ばかりでなくIQが並外れて高い謎解きの名人だ ある事情から世話をしている身体障碍者の少年フラーコのために大金が必要になった彼は、昔からの腐れ縁の実業家で元ギャングのドッドソンの口利きで仕事を紹介してもらう 依頼人はスランプに陥っている有名ラップ・ミュージシャンのカル(カルバン・ライト)だった。カルは数日前に自宅に侵入してきた巨大な犬に殺されかけたが、前妻が自分の命を狙って犬をけしかけたと考え、アイゼイアに犯人捜しを依頼してきたのだった 一方、カルの部下やプロデューサーは単なる怨恨がらみだろうと消極的な態度を取り、適当に事件を解決してカルが早く仕事に復帰することを望んでいた アイゼイアは限られた手がかりから、巨大な犬の襲撃がプロの殺し屋による計画的な犯行であることを見抜き、ドッドソンとともに捜査に乗り出していく
物語は、アイゼイアがドッドソンと出会い二人で「オーシャンズ11」並みの強盗を繰り返していた2005年当時を振り返りながら、2013年の現在、”無免許私立探偵”としてラッパーからの依頼を受け、ドッドソンと二人で犯人捜しをする模様を描いています 物語の中で、一昔前は強盗をやっていたアイゼイアが私立探偵になったいきさつが語られますが、私立探偵の仕事は必ずしも報酬の高低に左右されず、アイゼイアが納得した仕事だけを引き受けるところにIQの矜持があります また、アイゼイアの兄マーカスは過去に自動車の轢き逃げ事故で死亡しており、アイゼイアはずっと犯人捜しを続けているわけですが、「エピローグ」がその有力な手掛かりをつかむところで終わっているところは「ジョー・イデ、なかなかやるな」と思わせます
しかし、書かれていることが誰のこと(あるいは言葉)なのか不明な箇所が少なからずあり、戸惑うこともありました 翻訳の問題なのか オリジナルがそうなっているのか 良く分かりませんが、筆者にとってこの作品がデビュー作であることを考えると、オリジナルの文章がこなれていないところがあるのかも知れません