5日(月)。実は2日(金)の朝からスマホが使用できなくなり、昨日まで「一人大騒ぎ」を演じていました 朝、充電しておいたスマホの電源を入れると、今までとまったく違う画面が出てきて、「アクティベーションロック」がかかっていて、IDとパスワードを入力しないと作動しないということが判明しました IDもパスワードもしっかりとメモしていないので分かりません 仕方なく、最寄りのショップに行って相談したり、電話でサポートセンターに問い合わせたりしましたが、結局ラチがあかきませんでした そこで、現在使用中のスマホが購入してから丸3年経っていたので、思い切って買い替えることにしました 結局同じ会社のグレードアップした機種を買いましたが、問題は住所録や写真などのデータが新しい機種に移せないということです そこで、コンサート帰りにもう一度、ショップに寄って相談してみたら、東南アジア系の女性がいろいろと試してくれて、奇跡的にデータの移行が(一部ですが)出来るようになりました 同じショップの担当者でも、2人の男性はどちらかというとプロバイダーを変えたり、電力会社を変えて一本化すれば、セットで料金が安くなるというようなことばかり熱心に説明するのに対し、東南アジア系の女性は真摯に相談に乗って、問題を解決してくれました この2~3日、メールも使えず 写真も撮れず 「スマホがないと何にも出来ない」と暗い顔をして不安な毎日を過ごしていましたが、これである程度スッキリしました まだ、問題が残っていますが、これから解決したいと思います
ということで、わが家に来てから今日で1587日目を迎え、愛知県内で1日に開幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(津田大介芸術監督)の実行委員会は3日、慰安婦を表現した少女像などを展示した企画展「表現の不自由展・その後」を中止すると発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
脅迫により 文字通り「表現の不自由」を絵に描いたような結末になってしまった
昨日、ミューザ川崎で仙台フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを聴きました プログラムは①ストラヴィンスキー「サーカス・ポルカ」、②チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35」、③同「交響曲第4番 ヘ短調 作品36」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=郷古廉、指揮=高関健です
午後3時からの本番に先立って、2時20分から指揮者・高関氏によるプレトークがありました 高関氏は現在、東京シティ・フィル常任指揮者、京都市響常任首席指揮者、仙台フィルのレジデント・コンダクターなどを務めています 私にとっては藝大モーニング・コンサートの指揮者(東京藝大教授のため)としてお馴染みです マイクを持って登場した高関氏は開口一番「今日は大入り袋が出ました 私が指揮する時はプログラムのせいか大入り袋が出るのは極めて稀です 仙台フィルは1973年に宮城フィルハーモニー管弦楽団として創設され、その後、1989年に仙台フィルに改称されました。私が初めて振ったのはその年でした 今、乗りに乗っているオーケストラです 今日の目標は良い演奏をして大きな拍手をいただき、また来年もサマーミューザに呼んでいただくことです みな一生懸命演奏しますのでよろしくお願いします」とあいさつ、その後、演奏曲目について簡単に説明しました
高関氏のあいさつの通り、会場は大入り袋が出るほどの満員御礼です 彼は謙遜していますが、これほどの人気は高関氏の貢献度が極めて高いというべきです
オケは、ステージ後方にコントラバスが横並びになり、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが左右に分かれる対向配置をとります。コンマスは三上亮氏です
1曲目はストラヴィンスキー「サーカス・ポルカ」です この曲はイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)が、1939年にアメリカに渡った後、ニューヨークのバーナム&ベイリー・サーカス団からの「象のためのポルカを書いて欲しい」という依頼により1942年に作曲した短い作品です
高関氏の指揮で演奏に入ります。曲想としてはいかにも象の動きを想定したような重々しく、しかもユーモアに満ちた音楽ですが、この曲に合わせてポルカを踊るのはさすがに無理があるのではないか、と思います しかし、象は実際に曲に合わせて踊ったそうですから、”想象”を絶する出来事ですね
2曲目はチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35」です この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1878年にスイスのジュネーヴ湖畔のクラランで作曲した作品です 彼はラロのヴァイオリン協奏曲第2番「スペイン」の譜面を見て強い刺激を受け、約1か月足らずで書き上げたと言われています この曲と次に演奏する「交響曲第4番」は、富豪メックの未亡人の経済的援助がなければ完成できたかどうか分からないほど、大きな影響を及ぼしました
第1楽章「アレグロ・モデラート~モデラート・アッサイ」、第2楽章「カンツォネッタ アンダンテ」、第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェシモ」の3楽章から成ります
1993年生まれで、2013年ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクール優勝の郷古廉(ごうこ すなお)が高関氏と共に登場し、さっそく演奏に入ります 郷古氏の演奏は音が非常にきれいで、名前の通り変な癖のない すなおな 演奏です しかし、第3楽章に入ると人が変わったように超絶技巧曲を超スピードで駆け抜けます ”協奏曲は任せとけ”の高関氏はオケをコントロールしてピタリとつけます 高関氏はプレトークで「学生時代にヴァイオリニストになろうかと思ったことがありましたが、チャイコフスキーとシベリウスのヴァイオリン協奏曲が巧く弾けないので指揮者になりました」と語っていましたが、それほど演奏困難な作品にも関わらず、郷古氏は何の苦もなく涼しい顔で圧倒的なフィナーレを弾き切りました
ソリスト・アンコールはイザイ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番」の第1楽章でしたが、超絶技巧曲を完璧なテクニックと極上の音色で演奏し、満場の拍手とブラボーの嵐で会場の温度を上昇させました
プログラム後半はチャイコフスキー「交響曲第4番 ヘ短調 作品36」です この曲は1877年に作曲した作品で、第1楽章冒頭のファンファーレが作品全体を支配するテーマとなっています
第1楽章「アンダンテ・ソステヌート~モデラート・コン・アニマ」、第2楽章「アンダンティーノ・イン・モード・ディ・カンツォーナ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・コン・フォーコ」の4楽章から成ります
高関氏の指揮で第1楽章に入りますが、冒頭 ホルンが素晴らしい演奏を展開しました そしてトランペットとトロンボーンが重なり、見事なアンサンブルを奏でました この後も、金管楽器群は素晴らしい演奏を展開しました 第2楽章は冒頭のオーボエが素晴らしく、弦楽器が美しいアンサンブルを奏でました 第3楽章では弦がピッツィカートをバッチリ決め、第4楽章冒頭の大太鼓とシンバルによるド迫力の演奏には、床の振動で腰が浮きそうになりました 高関氏は超スピードでオケを煽り立て、圧倒的なフィナーレを築き上げました
会場割れんばかりの拍手とブラボーを受けて、ステージ上の楽員たちの顔は誇らしげでした いつもは約800席の日立システムズホール仙台・コンサートホールで演奏している仙台フィルが、1980席を超えるミューザ川崎コンサートホールを満席にするのですから、喜びもひとしおでしょう
カーテンコールが繰り返され、高関 ✕ 仙台フィルはチャイコフスキー「交響曲第6番ロ短調」から第3楽章「アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」を超スピードかつ超迫力で演奏、聴衆の度肝を抜きました 満席の聴衆からは熱狂的かつ温かい拍手が送られました 私には「来年もこの会場に戻ってきてね」と聴こえました
大きな感動を胸に東京へ戻り、家で夕食を取っていると、テレビのテロップに「午後7時23分頃、福島、宮城で震度5の地震がありました」という速報が出ました 仙台フィルの団員の皆さん、無事に地元に帰れたでしょうか?無事のご帰宅をお祈りします