人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

リチャード・パンチャス ✕ 服部百音 ✕ アジア・ユース・オーケストラでブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」、リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」他を聴く / ツイッターを始めました

2019年08月31日 22時22分46秒 | 日記

9月1日(日)。今日から月9月です。8月にツキがなかった人はツキが変わります。希望を持ちましょう

さて、昨日は久しぶりに陽が射したので、午前中 網戸とガラス戸の清掃をしました 百円ショップで買っておいたミニ箒と網戸用ブラシを活用して外側をきれいにしました 内側はあまり汚れていないので乾拭きで済ませました いつもなら徹底的に清掃するのですが、午後にコンサートがあるので体力を温存せねば、と思いセーブしたわけです

話は180度変わりますが、昨日からツイッターを始めました ツイッターについてはあまりよく分かっていないのですが、早速「いいね」を一ついただきました しかし、当然ながら 現在フォロワーはゼロです 現在 toraブログのフォロワーは2030人ですが、私がこのブログを立ち上げた8年前の2011年2月15日の時点もゼロでした。何でも最初はゼロからのスタートです

ツイッターのアカウント名は tora  @tora76730618 です。toraブログ同様よろしくお願いいたします

ということで、わが家に来てから今日で1673日目を迎え、宿題や課題の「読書感想文」について、タブレット端末やスマートフォンなどで電子書籍を読んで書いた場合は、コンクールによっては「紙媒体に限る」と電子書籍の感想文を受け付けないので注意が必要である という記事を読んで感想を述べるモコタロです

 

     

     そもそも宿題や課題で読書感想文を書かせることが若者の読書離れを促進してる

 

         

 

昨日、東京オペラシティコンサートホールで「アジア・ユース・オーケストラ東京公演2019」第2日目を聴きました プログラムは①リムスキー=コルサコフ「スペイン奇想曲 作品34」、②ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調」、③リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=服部百音、指揮=リチャード・パンチャスです

リチャード・パンチャスは1987年に名ヴァイオリニスト、ユーディ・メニューインと共にアジア・ユース・オーケストラを立ち上げ、1990年から指揮をとってきました ツアーの最終公演はパンチャスが指揮をとることが伝統になっています

 

     

 

自席は1階28列11番、センターブロック左通路側です。会場は前日よりも埋っています

オケは前日同様、左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります。コンミスは前日の後半と同じ日本人と思われる女性です

1曲目はリムスキー=コルサコフ「スペイン奇想曲 作品34」です この曲はリムスキー=コルサコフ(1844-1908)が1887年に作曲した作品です

パンチャスの指揮で演奏に入りますが、冒頭のクラリネットの演奏が素晴らしかったのが印象に残りました また、コンマスによるヴァイオリン・ソロ、チェロ首席による独奏が冴えていました 全体としてはロシア人から見たスペインが色彩感溢れる音楽で表現されていました

2曲目はブルッフ「ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調」です この曲はマックス・ブルッフ(1838-1920)が1866年に作曲した作品です。第1楽章「前奏曲:アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「終曲:アレグロ・エネルジコ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン・ソロを弾く服部百音は1999年生まれの弱冠20歳 内外のコンクールでグランプリを受賞している実力者です 現在はザハール・ブロン・アカデミー(スイス)に在籍、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースに在学中です

グリーン系の銀のラメ入り衣装で登場した服部百音がステージ中央にスタンバイし、さっそく演奏に入ります 演奏を聴く限り、高音も低音も音がとても綺麗で技術的には完璧です その上、聴く者を惹きつける力を持っています 思わず前のめりになって耳を傾けている自分に気が付きます もし初めてこの曲を彼女の演奏で聴く人がいたら、きっとブルッフのこの曲が好きになることでしょう

満場の拍手とブラボーに、エルンストの「夏の名残りのバラ」(日本では「庭の千草」として知られている)を、ヴァイオリンを自由自在に操りながら 超絶技巧であっけらかんと演奏し、泣く子を黙らせました 客席の聴衆に止まらず、舞台上の若者たちからもやんややんやの喝采を浴びました 鳴りやまない拍手に、イザイの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番」という これまた超絶技巧曲を涼しい顔で演奏し、再び満場の拍手とブラボーを浴び、会場の温度を上昇させました   この際、地球温暖化の問題は無視することにします とにかく凄い演奏でした 服部百音は、名前の通り百の音を奏でるアーティストなのではないか、と思ったくらいです


     


プログラム後半はリムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」です この曲はリムスキー=コルサコフが1888年に作曲した作品です 彼は最初、海軍の軍人でした。その経験が海にまつわる作品を作るうえで参考になったと思われます 第1曲「海とシンドバッドの船」、第2曲「カランダール王子の物語」、第3曲「王子と王女」、第4曲「バグダードの祭り、海、青銅の騎士の立つ岩での難破、終曲」の4曲から成ります

この曲の大きな特徴は、独奏ヴァイオリンによるシェへラザードのテーマが全曲を統一しており、オリエンタリズムと管弦楽法の妙味が発揮されていることです 独奏ヴァイオリンはコンミスが務めましたが、全体を通して曲趣を弾き分けながら素晴らしい演奏を展開しました 独奏チェロも良かったと思います また、木管楽器が素晴らしく、ファゴットをはじめクラリネット、フルート、オーボエ、ピッコロが冴えた演奏を展開しました また第3曲「王子と王女」における弦楽器によるアンサンブルはとても美しく響きました 何より、100人規模によるオケの音は迫力満点で、大きな音の波が客席に押し寄せてくる感じがしました

満場の拍手にパンチャス ✕ AYOはアンコールにリムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」(オペラ「サルタン皇帝」第3幕に登場する曲)を高速で演奏しましたが、演奏の最中、打楽器の男子数名が蜂を追いかける小芝居を仕掛け、最後に手打ち式ムチ(2枚の板でパチンと音を出す)で蜂を仕留めた音で締め、聴衆の笑いを誘いました

次いで、パンチャスが例年通り、ステージ上のオケのメンバー105人を国別に紹介、国を呼ばれた人はその場で立ち上がり、大きな拍手を受けました 一番多いのは台湾の30人、次いで中国と日本の各14人、香港12人、韓国とフィリピンの各10人という順で、他にインドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナムから参加していました 政情不安を抱える香港、韓国そして日本のメンバー紹介の時はひときわ大きな拍手が送られました コンマスを務めた女子は日本の14人(うち女子13人)の一人でした プログラム冊子に掲載のメンバー表によると、オオキ・ユキコさん、オオツカ・サトリさん、サカモト・リサさんのいずれかです

最後にパンチャスが「AYOのメンバーが香港でのリハーサル・キャンプで最初に取り組んだのはエルガー『エニグマ変奏曲』の『ニムロッド』でした ツアーの最終公演の本日、アンコールにこの曲を演奏します」と説明し、演奏に入りました 今や この曲はAYOのテーマミュージックのような存在になっています つくづく良い曲で、この演奏を最後に 離れ離れになって それぞれの国に帰って行く若者たちの心情を思いながら聴いていたら、思わず熱いものが込み上げてきました

AYOの皆さん、素晴らしい演奏をありがとう   来年も厳しいオーディションを通過して、この会場に戻ってきてください。必ず聴きに行きます

 

     

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ジョセフ・バスティアン ✕ レイチェル・チャン ✕ アジア・ユース・オーケストラでラヴェル「ピアノ協奏曲」、ブラームス「交響曲第4番」他を聴く

2019年08月31日 07時30分04秒 | 日記

31日(土)。早くも8月も今日で終わりです。最近は1週間があっという間に過ぎていき、その流れで1か月が瞬く間に過ぎていきます 月日の流れの速さを感じる昨今です

ということで、わが家に来てから今日で1672日目を迎え、米環境保護局は29日、強力な温室効果ガスであるメタンの排出規制を撤廃する方針を明らかにしたが、これは産業開発を重視し、温暖化対策に後ろ向きなトランプ政権の姿勢を改めて鮮明にしたものである というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       これで産業界全体で約18億~20億円のコスト減になるそうだ 大統領選には有利だ

 

         

 

昨日、夕食に「卵とトマトの炒め物」と「ウインナとレタスのスープ」を作りました 炒め物はウーウェン先生のレシピですが、美味しく出来ました

 

     

 

         

 

昨夕、東京オペラシティコンサートホールで「アジア・ユース・オーケストラ東京公演2019」第1日目を聴きました プログラムは①リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、②ラヴェル「ピアノ協奏曲 ト長調」、③ブラームス「交響曲第4番 ホ短調 作品98」です 演奏は②のピアノ独奏=レイチェル・チャン、指揮=ジョセフ・バスティアンです

ジョセフ・バスティアンはバイエルン放送交響楽団のバス・トロンボーン奏者から指揮者に転身した人です

アジア・ユース・オーケストラ(AYO)は中国、香港、台湾、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、マカオからオーディションにより選出された100人の若手演奏家から構成されています 香港で3週間のリハーサル・キャンプに続き、国際的に活躍する著名な指揮者やソリストと3週間のツアーを行い、毎夏6週間の活動をしています 私は毎年2日間とも聴いています

 

     

 

自席は2階C3列9番、センターブロック左通路側です。1階席も2階席も昨年より客の入りが良くないように思います あまり名の知れていない指揮者が一因かも知れません

オケは左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります。コンマスは女性(これまでの実績から推測すると中国か台湾か香港)です

1曲目はリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」です この曲はリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)が1894年から翌95年にかけて作曲した作品ですが、「ティル・オイレンシュピーゲル」は14世紀、職人となって各地を放浪し、いたずらを重ね逸話を残した人物のことです

この曲はオーケストラの力量を試すのにもってこいの技巧的な曲ですが、管楽器ではホルンの力強い演奏が印象に残りました あとは、何と言っても100人規模のオケの熱気に押され、風圧を感じます

2曲目はラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」です この曲はモーリス・ラヴェル(1875-1937)が1929年から31年にかけて作曲した作品です 第1楽章「アレグラメンテ」、第2楽章「アダージョ・アッサイ」、第3楽章「プレスト」の3楽章から成ります

赤の鮮やかな衣装のレイチェル・チャンが登場、ピアノに向かいます チャンは幼少から香港の数々のコンクールで優勝し、イェール大学修士課程を修了、国内外の数々の音楽祭に招聘され演奏しているとのことです

オケは弦楽器を中心に縮小します バスティアンの指揮で演奏に入りますが、全曲を通して特に良かったのは、第2楽章「アダージョ・アッサイ」におけるチャンの抒情的な演奏です 彼女の”ポエム”をコーラングレ、フルート、クラリネットといった木管が支えました

満場の拍手に応え、チャンはラヴェルの「クープランの墓」から「トッカータ」を、それでも鳴りやまない拍手にシューマン(リスト編)の「献呈」を弾きました 「献呈」を聴きながら、松田華音のCD収録の「献呈」と比べていました はっきり言って、松田華音の演奏の方がいいと思います それを抜きにして「献呈」は名曲です

 

     


プログラム後半はブラームス「交響曲第4番 ホ短調 作品98」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1884年から翌85年にかけて作曲した作品です 第1楽章「アダージョ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンテ・モデラート」、第3楽章「アレグロ」、第4楽章「アレグロ・エネルジコ」の4楽章から成ります

再びフルオーケストラ態勢に戻ります。コンミスは別の女性に変わりました。何となく日本人みたいな顔付きです

バスティアンの指揮で演奏に入りますが、100人規模のオケとなると演奏の透明感は望むべきもありません やはり、マスによる熱量の高い風圧を感じます 音の塊りがステージから客席に押し寄せてくる感じです オーケストラ総動員による聴きごたえのある演奏でした

カーテンコールが繰り返され、アンコールが演奏されました 予想通りブラームスのハンガリー舞曲でしたが、ポピュラーな第1番や第5番ではなく第10番が選ばれたのは意外でした

この日は、出身国別による演奏者の紹介はありませんでしたが、ツアー最終日の本日(31日)は、リチャード・パンチャスが出身国をコールして、その国の出身者が立ち上がるシーンが見られることでしょう アンコールにはエルガーの「エニグマ変奏曲」から「ニムロッド」が演奏されることでしょう そしてこの夏の6週間 行動を共にした若者たちはハグし合いながら、それぞれの国に帰って行くのでしょう

 

     

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