人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

中山七里著「秋山善吉工務店」を読む / 真山仁「バラ色の未来」、相場英雄「トップリーグ」「トップリーグ2」、山里亮太「天才はあきらめた」他を買う

2019年08月28日 07時21分35秒 | 日記

28日(水)。昨日は、9月下旬に予定している父母の法事の打ち合わせのため、埼玉県S市の実家に行ってきました 実家に向かう途中、空からゴーッという大きな音が聴こえてきました 近くにある自衛隊の基地から飛び立ったジェット戦闘機です 1964年の東京オリンピックの開会式では、この基地から飛び立った「ブルーインパルス」が5色の煙で東京の空に五輪のマークを描きました また、帰りに通りかかった神社の木々からは、賑やかな蝉しぐれが聴こえてきました 8月も残りわずか。そろそろ、油蝉から蜩(ひぐらし)に主役が交代する時期かな、と思いながら帰途につきました

ということで、わが家に来てから今日で1610日目を迎え、国連の安全保障理事会は26日、北朝鮮のミサイル発射問題を討議するため27日午前に緊急会合を開くことを決めたが、トランプ米大統領は「金正恩委員長は米朝の合意に違反しているわけではない」としてミサイル発射について問題視しない姿勢を示している というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       トランプは国連ではなく米朝合意を最優先にしてるから 世界の常識からズレてる

 

         

 

昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」を作りました いつもの通り栗原はるみ先生のレシピで「旨味醤油」を作るところから始めました  揚げたのは700グラムですが、これで二人分です 何度か作ったのでコツが分かるようになりました 自分で言うのも何ですが、とても美味しく出来ました

 

     

 

         

 

池袋のジュンク堂で本を5冊買いました 1冊目は中山七里著「秋山善吉工務店」(光文社文庫)です 中山七里の本は文庫化されるたびに当ブログで紹介してきました

 

     

 

2冊目は真山仁著「バラ色の未来」(光文社文庫)です 真山仁の本についても文庫化されるたびにtoraブログでご紹介してきましたが、この本は今横浜市などで話題のIR(統合型リゾート)をテーマにしています

 

     

 

3冊目と4冊目は相場英雄著「トップリーグ」と「トップリーグ2~アフターアワーズ」(ハルキ文庫)です 彼の作品も、狂牛病を扱った「震える牛」をはじめ社会的なテーマを扱った作品を当ブログでご紹介してきました

 

     

     

 

5冊目は山里亮太著「天才はあきらめた」(朝日文庫)です ご存知「瓢箪から駒」で大女優との結婚を果たした南海キャンディーズの山里クンのエッセイです 果たして山ちゃんはボクシングではしずちゃんに勝てなくても 文章力では勝てるでしょうか

 

     

 

         

 

買ってきて早々、中山七里著「秋山善吉工務店」(光文社文庫)を読み終わりました

14歳の秋山雅彦と10歳の太一兄弟は父の史親が自宅の火災で死亡したため、母・景子とともに史親の両親である秋山善吉・春江の家に身を寄せることになる 彼らは工務店を営む昔気質の祖父・善吉が大の苦手だ 新しい生活環境に身を置いた彼らを思いもかけないトラブルが待っていた 小学4年の太一はクラスのボス・増渕から自分たちのグループに入るよう誘われたのを断ったことから彼らのいじめの対象になる 太一は反撃しないので、いじめは次第にエスカレートしていく もはやこれまでか となったところで、善吉が助け舟を出す(第1章)。中学2年の雅彦は太一とは正反対で、暴力には暴力で対抗するため、いつしか最強の一匹狼的な存在になっていた    そんな彼を中学の先輩がアルバイトに誘ったが、その先輩は暴力団の準構成員で麻薬取引に手を染めていたのだった   一旦高額なアルバイト代を手にした雅彦は辞めることができなくなるが、あることをきっかけに危ないアルバイトから足を洗いたいと申し出る しかし組織はそれを許さない。そこで登場するのが善吉だった(第2章)。母・景子はやっと見つけた就職先でモンスター・クレーマーの晴海に出会い、金をむしり取られることになる 彼女を救ったのは、祖母の春江だった(第3章)。警視庁捜査一課の刑事・宮藤は、秋山家の火事の原因と史親の焼死について疑問を抱き、秋山一家を追い詰めていく 宮藤は 善吉と史親との親子関係がうまくいっていなかったことから、善吉が放火した犯人ではないか、と疑っていた(第4章)。善吉は解体現場で防塵パネルの下敷きになって重体となり入院し、枕元で家族一人一人に遺言を残し息を引き取る それから8年後、史親と善吉が眠る墓の前で太一と刑事・宮藤が顔を合わせる。太一は宮藤に、8年前の火災の原因は何だったのかを語る(第5章)


     

 

太一と雅彦の物語では、「子どもの喧嘩に大人が口を出していいのか」という疑問が湧きますが、問答無用で相手をやっつけるのではなく、善吉さんはあくまでも正論で通していきます そうした祖父の姿を見ることを通して子どもたちは精神的に成長していきます 善吉が死の間際に太一に残した遺言は「うそをつくな」でした。最後の太一と宮藤との会話で過去の真相が明らかになります ”どんでん返しの帝王”中山七里の面目躍如です

いつものことですが、一気読み必須のミステリーです。お薦めします

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