人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

METライブビューイング2019-2020のムビチケカード3枚セットを取る / 又吉直樹著「劇場」を読む

2019年11月12日 07時19分46秒 | 日記

12日(火)。わが家に来てから今日で1870日目を迎え、中国で「独身の日」とされる11日、ネット通販最大手のアリババ集団が始めたセールが、100億元(約1560億円)の大台に到達するのにかかった時間が1分36秒と過去最高速となり、記録を塗り替えている というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      独身の日といっても既婚者も買ってるんだろうな  どうでもいいけど君だれよ?

 

         

 

昨夜はかなり冷え込んだので 夕食は「牡蠣鍋」にしました 鍋料理なので、つい日本酒を飲んでしまいました まだ風邪薬を飲んでいるのに酒なんか飲んでいいのか?と自問しましたが、自答する前に飲んでました 全然反省の色が見えない寒い夜は 鍋と日本酒が一番です

 

     

 

         

 

いよいよ11月15日からプッチーニ「トゥーランドット」を皮切りに「METライブビューイング2019-2020」が開幕します

全10作品のラインアップは以下の通りです

①プッチーニ「トゥーランドット」 クリスティーン・ガ-キーほか。

②マスネ「マノン」 リセット・オロペーサほか。

③プッチーニ「蝶々夫人」 ホイ・へーほか。

④フィリップ・グラス「アクナーテン」 アンソニー・ロスほか。

⑤ベルク「ヴォツェック」 ペーター・マッティほか。

⑥ガーシュイン「ポーギーとべス」 エリック・オーウェンズほか。

⑦ヘンデル「アグリッピーナ」 ジョイス・ディドナートほか。

⑧ワーグナー「さまよえるオランダ人」 プリン・ターフェルほか。

⑨プッチーニ「トスカ」 アンナ・ネトレプコほか。

⑩ドニゼッティ「マリア・ストゥアルダ」 ディアナ・ダムラウほか。

10作品のうち目玉はターフェルの「オランダ人」、ネトレプコの「トスカ」、ダムラウの「マリア・ストゥアルダ」の3本です

 

     

 

チケット代は1作品につき一般3,700円、学生2,500円ですが、ムビチケカード3枚セットだと9,600円で、1枚当たり500円安くなります さっそく新宿ピカデリーで1セット購入しました

 

     

 

         

 

又吉直樹著「劇場」(新潮文庫)を読み終わりました 又吉直樹は1980年、大阪生まれ。吉本興業所属のコンビ「ピース」として活躍中のお笑い芸人。2015年に「火花」で芥川賞を受賞しています

 

     

 

高校卒業後、大坂から上京し劇団「おろか」を旗揚げした永田と、地方から出て来た大学生の沙希は、それぞれ夢を抱いて東京で出会う 公演は酷評に晒され劇団員にも見放され何事も思うようにいかない永田にとって、自分の才能を信じて心の底から応援してくれる沙希だけが救いだった 沙希はろくに収入のない永田のためアルバイトをして生活を支える。しかし、自尊心が強く不器用な永田はちょっとしたことで沙希に冷たく当たり、沙希も次第に永田と一緒にいることが苦痛になってくるのだった

又吉は「『劇場』という小説は、恋愛というものの構造がほとんど理解できていない人間が書いた恋愛小説です。恋愛小説と呼べるものになっているかすらわかりません」と告白していますが、本人が自覚している通り、沙希に対して普通そういう態度はとらないだろう、というシーンがそこかしこに見られます その背景にある心理は自尊心だったり、あるいは嫉妬心だったりしますが、それだけに、どこまでも明るく純粋な沙希を愛おしく感じます。又吉はそこを狙っているのかも知れません

この作品においても、ところどころにきらりと光る文章があります その一つ。「演劇は実験であると同時に発見でもある。演劇で実現できたことは現実でも再現できる可能性がある」。

さきの「火花」はラストシーンがいただけませんでしたが、「劇場」は泣かせてくれました

コメント
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