人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

山根一仁 ✕ 小林海都でモーツアルト「ヴァイオリン・ソナタ第21番」、ブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第1番」、クライスラー「愛の喜び」「愛の悲しみ」を聴く:芸劇ブランチコンサート

2019年11月14日 07時18分36秒 | 日記

14日(木)。わが家に来てから今日で1872日目を迎え、招待客の選定基準が不透明で、首相の後援会関係者(850人)はじめ 他の閣僚や与党議員の後援会員が多数招かれていたことで批判が出ていた「桜を見る会」について、安倍晋三首相は13日夜、来年は中止すると発表した というニュースを見て、首相官邸の立場に立って感想を述べるモコタロです

 

     

     桜散る! 来年は「梅を見る会」で出直しだ~  表向きは会費制にして梅酒持参でね 

 

         

 

昨日は、夕食に「ビーフ・カレー」を作りました カレーは時々食べたくなります

 

     

 

         

 

昨日、池袋の東京芸術劇場コンサートホールで、芸劇ブランチコンサート「名曲リサイタル・サロン  第4回  山根一仁」を聴きました    プログラムは①クライスラー「愛の喜び」、②モーツアルト「ヴァイオリン・ソナタ 第21番 ホ短調 K.304」、③ブラームス「ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78 ”雨の歌”」、④クライスラー「愛の悲しみ」です 演奏はヴァイオリン独奏=山根一仁、ピアノ=小林海都です

山根一仁は1995年生まれ、札幌市出身。中学3年在学中の2010年、第79回日本音楽コンクール第1位。同コンクールで中学生の第1位は26年ぶりの快挙だった 現在、ドイツ国立ミュンヘン音楽演劇大学に在籍中。小林海都は山根と同年生まれ。マリア・ジョアン・ピリスのもとで研鑽を積み、現在、スイスのバーゼル音楽院に在学中

 

     

 

1曲目はクライスラー「愛の喜び」です この曲はフリッツ・クライスラー(1875-1962)が1905年に発表した「3つの古いウィーンの舞曲」(「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」)の1曲です クライスラーは10歳でウィーン高等音楽院を、12歳でパリ高等音楽院を首席で卒業したという天才肌の音楽家でした 曲間のトークで 山根君が「名ヴァイオリニストのハイフェッツがクライスラーの肖像画を壁に掲げていたほど、神様のような存在だ」と語っていました    山根君はかなり自由に、そして軽快に演奏しているように見えました

ここで八塩圭子さんのナビゲートにより二人へのインタビューに移りました この日のプログラムのリハーサルは、スイスに住む小林君が 列車で5時間位かけてドイツに住む山根君のもとに赴いて、3日間生活を共にしながら練習したそうです さすがは国際的に活躍する演奏家はスケールが違うな、と思いました

2曲目はモーツアルト「ヴァイオリン・ソナタ第21番ホ短調K.304」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が、母親とともにマンハイムからパリへ旅行中の1777~78年にかけて作曲されたと推測されています 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「テンポ・ディ・メヌエット」の2楽章から成ります

山根君の演奏は「柔らかさ」を感じさせるもので、短調特有のそこはかとない悲しみを切々と歌い上げていきます 小林君のピアノがピタリとつけています。彼も相当巧いです


     


3曲目はブラームス「ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78 ”雨の歌”」です   この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1879年に作曲した作品です 第3楽章にブラームス自身が書いた歌曲「雨の歌」「余韻」のメロディーが引用されていることから「雨の歌」という愛称で呼ばれるようになりました   第1楽章「ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・モルト・モデラート」の3楽章からなります

山根君は肩の力を抜いて、ゆったりしたテンポで音楽を進めます 一音一音慈しむように音楽を紡いでいく姿に好感が持てます 彼の音楽作りは真摯で丁寧です。小林君のサポートも見事で、しみじみと良い演奏でした

最後の曲はクライスラー「愛の悲しみ」です この曲は1曲目の「愛の喜び」とともに作曲された3曲のうちの1曲です 山根君はこの曲でも丁寧に音楽を進め、曲の持つ悲しみをそこはかとなく歌い上げました

二人はアンコールにシュ二トケ「古い様式による組曲」から第5曲「パントマイム」を鮮やかに演奏、大きな拍手の中 リサイタルの幕を閉じました

とんがったイメージを抱いていた山根君でしたが、この日の真摯で丁寧な演奏を聴いてイメージが覆されました なかなかクールでクレバーな演奏家です

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