人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新日本フィル室内楽シリーズで金管アンサンブルの演奏を聴く ~ ベン・ヴァン・ダイク「ワーグナーの”ニーベルングの指輪”の音楽」他 / クァルテット・エクセルシオのチケットを取る

2021年10月07日 07時17分28秒 | 日記

7日(木)。NHK交響楽団から会員あてにチケットケースが送られてきました 約1年半ぶりの定期公演再開に際し、これまでの新型コロナ感染症対策への協力に感謝する意味で送るとしています ありがたいプレゼントですが、私はチケットケースにチケットを入れて持ち歩くことはしません。いつも財布に現金と一緒に今月分のチケットを入れています チケットケースは、来月以降のチケットをまとめて入れるために使用するつもりですが、読売日響と新国立劇場のチケットケースが数年分溜まっているのでどれを使うか迷います

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2462日目を迎え、岸田文雄首相は5日に北朝鮮による拉致被害者の家族に電話をかけ、新内閣でも拉致問題が「最重要課題」との認識である旨を伝えた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     歴代首相がそう言いながら何の進展もなかった  いつまで経ってもラチが明かない

     

         

 

昨日、夕食に「トンテキ」「生野菜とツナのサラダ」「冷奴」「えのきだけの味噌汁」を作りました トンテキにはキャベツが良く合います

 

     

 

         

 

12月8日(水)11時15分から第一生命ホールで開かれる「クァルテット・エクセルシオ」のチケットを取りました プログラムは①モーツアルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲、②同「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525より第1楽章、③ヨハン・シュトラウス2世/ヨーゼフ・シュトラウス「ピッツィカート・ポルカ」、④グレインジャー「岸辺のメモリー」、⑤チャイコフスキー「弦楽四重奏曲第1番ニ長調」より第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」、⑥ヴォルフ「イタリア風セレナード」、⑦幸松肇「弦楽四重奏のための日本民謡」より「茶っ切り節」「五木の子守歌」「八木節」、⑧ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第9番ハ長調”ラズモフスキー第3番”」より第4楽章です メンバーは第1ヴァイオリン=西野ゆか、第2ヴァイオリン=北見春菜、ヴィオラ=吉田有紀子、チェロ=大友肇です

 

     

 

         

 

昨夕、すみだトリフォニーホール(小)で新日本フィル室内楽シリーズ第144回「新日ブラス ~ 下吹き陣によるアンサンブル:トロンボーン・鈴木崇弘編」公演を聴きました プログラムは①フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲(編曲:山口尚人)、②プーランク「ホルン、トランペット、トロンボーンのためのソナタ」、③クーツィール「金管四重奏曲『雲の影』~3本のホルンとテューバのための)作品136」、④ベン・ヴァン・ダイク「ワーグナーの”ニールンベルグの指輪”の音楽」、⑤ネリベル「金管三重奏曲」、⑥クレスポ「ブルックナー・エチュード」、⑦山口尚人「Three Reflections」(世界初演)です 演奏はホルン=田島小春、田中雅樹、藤田麻理絵、トランペット=杉本淳一朗、トロンボーン=奥村晃、バストロンボーン=鈴木崇弘、テューバ=佐藤和彦です

本公演のタイトルにある「下吹き陣」というのは、主にホルンの第2、第4奏者のことを指します トップ奏者を支える重要な役割です

 

     

 

本公演の仕掛け人は新日本フィル・バストロンボーン奏者の鈴木崇弘氏ですが、プレトークで約7分程度今回の公演の趣旨と簡単な曲目解説をし、演奏と演奏の間に次の曲の解説をしました プログラム上に表示された全7曲の演奏時間を合計すると約55分なので、そうでもしないと休憩を入れて約2時間の公演は間が持たないのでしょう 鈴木氏本人は演奏したりトークをしたりと獅子奮迅の活躍でしたが、個人的には曲目を絞ってトークを少なくした方が良いと思いました

最初の曲はエンゲルベルト・フンパーディンク(1854-1921)の歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲(1891-1892)を新日本フィル副主席トロンボーン奏者・山口尚人が編曲(約5分に短縮)したものです 鈴木氏によると、フンパーディンクはワーグナーが「パルシファル」を作曲している時にアシスタントとして働いていたそうですが、演奏を聴く限り、前半はまさに「パルシファル」の影響がもろに出ています 後半は一転、タイトルの「ヘンゼルとグレーテル」の通り、メルヘンチックな曲想になります 言うまでもなく主役はホルンです。素晴らしいアンサンブルでした

2曲目はフランシス・プーランク(1899-1963)の「ホルン、トランペット、トロンボーンのためのソナタ」(1922年作曲)です 急~緩~急の3楽章から成ります。第1楽章はフランスの作曲家プーランクらしい軽妙洒脱な明るい音楽です 第2楽章は一転、ペーソスに満ちた曲想で、第3楽章になると再び明るく活気にあふれる演奏が展開します

3曲目はオランダ出身の作曲家ヤン・クーツィール(1911-2006)の「金管四重奏曲『雲の影』~3本のホルンとテューバのための)作品136」(1993年作曲)です この曲のオリジナルは2本のユーホニウムと2本のチューバのための作品です 3つの楽章から成りますが、第1楽章を聴いてヒンデミットの影響を感じました

4曲目はオランダ出身のトロンボーン奏者ベン・ヴァン・ダイク(1955~)の「ワーグナーの”ニールンベルグの指輪”の音楽」(2004年)です 周知のとおり、ワーグナーの「ニーベルングの指環」4部作(ラインの黄金、ワルキューレ、ジークフリート、神々の黄昏)は演奏時間にして約15時間かかります それをたったの6分に凝縮しようというのですから所詮無理があります。一言でいうと無謀です もちろん本作は4部作の中からエッセンスを抽出して編曲しているわけですが、あまりにも短すぎます ブラスの魅力を発揮するうえでは最適の演目だと思いますが、中途半端な印象を残します

 

     

 

プログラム後半の1曲目はチェコ出身のヴァーツラフ・ネリベル(1919-1996)の「金管三重奏曲」(1965年)です 3つの楽章から成りますが、第1楽章を聴いて同郷のヤナーチェクを思い浮かべました 第2楽章のミュート付き管楽器の演奏が冴えていました

2曲目はウルグアイ出身のエンリケ・クレスポ(1941-2020)の「ブルックナー・エチュード」(1996年)です。ブルックナーの曲をそのまま使用したのではなく、ブルックナーへのオマージュとして作曲されました。曲想は「ブルックナーあるある」的な曲想で、ブルックナー・ファンは必聴です

最後の曲は新日本フィル副主席トロンボーン奏者・山口尚人「Three Reflections」(世界初演)です まず最初に、会場いっぱいに鳴り響いたのは「祝典ファンファーレ」というべき華やかな音楽でした 中間部で佐藤和彦のチューバが素晴らしい演奏を展開しました 最後はホルン、トランペット、トロンボーン、チューバによる総力を挙げての華やかなフィナーレでした演奏後、仕掛け人・鈴木崇弘が客席で聴いていた作曲者・山口尚人を立たせ、拍手を求めました

アンコールは出演者全員で、シベリウス「交響曲第2番 ニ長調 作品43」の第4楽章「アレグロ・モデラート」のフィナーレを中心に抜粋して演奏しコンサートを締めくくりました     冷静に考えてみると、この曲は8日と9日の「すみだクラシックへの扉」公演のメイン・プログラムです    要するに彼らはこれから迎える本番プログラムの PRをしたことになります  ちゃっかりして、もとい、しっかりしています

今日は、そのシベリウスの第2交響曲がメインとなる明日と明後日の定期公演の公開リハーサルを聴きに行きます

 

     

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