人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新国立オペラ「さまよえるオランダ人」指揮者・出演者変更 / 瀬戸内寂聴著「老いも病も受け入れよう」を読む ~ 決断を促してくれた本

2022年01月08日 07時44分12秒 | 日記

8日(土)。新国立劇場から「2021/2022シーズンオペラ『さまよえるオランダ人』(1月26日~2月6日)指揮者、出演者変更のお知らせ」が届きました それによると、新型コロナ感染拡大防止に伴う入国制限措置により、当初予定していた指揮者・出演者が来日できなくなったため、次のように変更することになった、としています

指揮者:ジェームズ・コンロン ⇒ ガエタノ・デスピノーサ

ゼンタ:マルティーナ・ヴェルシェンバッハ ⇒ 田崎 尚美

エリック:ラディスラフ・エルグル ⇒ 城 宏憲

オランダ人:エギルス・シリンス ⇒ 河野 鉄平

上記のうちデスピノーサは昨年12月12日にN響を振ってムソルグスキー(ラヴェル編)「展覧会の絵」を演奏した指揮者です。彼は出国できないまま日本に留まっていたことからピンチヒッターのオファーが転がり込んできたのでしょうか それにしてもいつまで代演公演が続くのか。いい加減うんざりします

ということで、わが家に来てから今日で2555日目を迎え、世界で新型コロナウイルス感染が急拡大するなか、厳格な検査や隔離などで「ゼロコロナ」を目指す中国の西安市では、北京五輪も控え、先月からロックダウンを行う当局の対策に悲鳴に近い声が上がっている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     西安市当局は 市民よりも習近平政権の意向を忖度する方が 身の安全が保障される

  

         

 

昨日は「七草粥」を作りました JA全農おおいたの「春の七草」セットに書かれた説明によると、由来は、古い中国の習慣が日本に伝わり、醍醐天皇の延喜11年から正月7日に7種の若菜を調達することが公式化され、「枕草子」にも「七日の菜を六日に人がもて騒ぐ」の記事があるように、七日の朝粥を炊いて、無病息災を祈る習わしができたーとのことです 七草とは「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」ですね 七草粥には餅と鶏肉を入れました。あとは、「卵みそ」を初めて作り、「生野菜とツナのサラダ」と「大根の味噌汁」を作りました

 

     

 

         

 

瀬戸内寂聴著「老いも病も受け入れよう」(新潮文庫)を読み終わりました 瀬戸内寂聴さん(1922~2021)についてはあまりにも有名なので経歴は省略します 昨年11月9日に満99歳で天寿を全うされました

 

     

 

本書は平成28年5月、新潮社から刊行された同名エッセイを文庫化したものです この時、寂聴さんは満99歳を迎えたばかりでした

「はじめに」の中で寂聴さんは次のように書いています

「今夜死んでも不思議ではない自分の、老いと死を見つめ、どのように最期を迎えようかと考え続けています。結論として、今のところ、『老いも病も、受け入れよう』という考えにたどりつきました

本書は次の3章から構成されています

第1章「老いに挑戦」

第2章「病に負けない」

第3章「長生きしよう」

第1章では、「病院と仲よくしよう」「老いてもきれいに」「食事はしっかり、お酒は適量」「よく眠ることが元気のもと」「ときめきは若さの秘薬」「笑いは健康の秘訣」「好奇心は老いの良薬」などがユーモアを交えて書かれています

第2章では、「身体の声に耳を傾ける」「医者の言葉をよく聞く」「老人はがんばらない」「治ると信じる力」などが書かれています

第3章では、「足腰の筋肉の強化」「肉親よりも友人」「想像力が介護の柱」「祈りは人のために」「あの世はある」「死ぬのは怖くない」などが書かれています

寂聴さんは88歳の時に背骨の圧迫骨折を経験し半年間寝ているだけの生活を送っています その後、92歳の時、今度は腰椎の圧迫骨折を経験し1か月間寝ているだけの生活をしますが、すぐにぶり返し、骨折の部位にセメントを注入する「セメント療法」を受けます 治ったと思っていると、今度は胆嚢ガンが見つかり摘出手術を受けます 寂聴さんはその都度、心が折れそうになりますが、持ち前の馬力で乗り切っていきます すごい生命力です

そんな強い寂聴さんでも、あまりの痛さに「神も仏もあるものか」と思ったことがあると正直に書いています。仏に使える身でそんなことを言ってよいのかと思いますが、そんな真正直な寂聴さんだからこそ信じることができるのです

実は、昨年の暮れあたりから左側の腰部が痛くて、行きつけの整骨院で電気治療とマッサージを受けてきたのですが、いつまで経っても痛みが残るので、ひょっとしたら10月の転倒事故の時に腰を打った痛みが寒い季節を迎えて出てきたのかもしれないと思うようになりました 整形外科に行こうかどうか悩んでいましたが、本書の「身体の声に耳を傾ける」「病院と仲よくしよう」「医者の言葉をよく聞く」を読んで、不安を解消するためにレントゲンを撮ってもらおう、と決心しました さっそく昨日、整形外科に行き、腰部と股関節のレントゲンを撮ってもらいましたが、骨にも椎間板にも異常がないことが分かりました 運動不足や加齢による筋力の衰えが腰椎の負担を増し、血管を圧迫することで血流不足となるのが原因のようです 整形外科では電気治療を受けて帰ってきました。昨日は、行きつけの整骨院にも行き、腰部用のコルセットを1割引きで購入したので、今後は整骨院に絞って治療に専念することにしました 先生からは「とにかく安静第一に過ごすよう」に言われているので、ここ3日間ほどは不急の外出を避け、Netfrixも観ないで、ベッドに寝転んでクラシックを聴きながら新聞や本を読んで過ごしました ブログの内容が連日”読書感想文”になっていたのはそのためです いま椅子に座り パソコンでこのブログを書いていますが、腰の負担を考えたら寝ながらスマホで書いた方が良いのです しかし、それだと目が非常に疲れるので、ブログだけはパソコン入力としています

そういうわけで、私の場合は本書が直接的に役に立った(決断を促した)ことになります

「どんな痛みも苦しみも、同じ状態は続きません。必ず治る。信じましょう」

という寂聴さんの言葉を信じて、健康第一で毎日を過ごそうと思います

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