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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

今年の初コンサート、矢崎彦太郎 ✕ 新交響楽団でメンデルスゾーン「スコットランド」、ビゼー「アルルの女」第1組曲・第2組曲、プーランク「組曲『牝鹿』」を聴く

2022年01月10日 07時15分52秒 | 日記

10日(月)。わが家に来てから今日で2557日目を迎え、将棋の藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖=が渡辺明王将(37)=名人、棋王=に挑戦する第71期王将戦7番勝負1局が9日、静岡県掛川市の「掛川城 二の丸茶室」で行われているが、1日目の午後3時のおやつは渡辺王将が いちごジュースとホットコーヒー、藤井竜王が「掛川紅ほっぺ のショートケーキ」とパイナップルジュースだった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「いちごジュース」の苺が「掛川紅ほっぺ」かどうかで勝負が決まる  わけがない

 

         

 

昨日14時から、東京芸術劇場で「新交響楽団 第256回演奏会」を聴きました 今年の初コンサートのプログラムは①メンデルスゾーン「交響曲第3番 イ短調 『スコットランド』」、②プーランク:組曲『牝鹿』、③ビゼー「アルルの女」第1組曲・第2組曲 ~ 抜粋です

実は、本を夢中で読んでいて、気が付いたら13時25分、コンサート開演35分前ではありませんか 慌てて支度をしてバス停に向かいましたが、マスクをするのを忘れているのに気が付き、途中でコンビニに寄って5枚組300円弱のマスクを購入しました 慌てていると必ず何かを忘れます。池袋駅東口行のバスに飛び乗って、駅の地下を通って池袋芸術劇場のコンサートホールに着いたのは13時59分でした 滑り込みセーフもいいところです

 

     

 

自席は1階M列24番、センターブロック右通路側です 会場は新型コロナ感染防止対策の市松模様配置です

拍手に迎えられて楽団員が配置に着きます。オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの新響の並び。コンミスは堀内真実さんです

1曲目はメンデルスゾーン「交響曲第3番イ短調『スコットランド』」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)がスコットランドへの旅の思い出をもとに1842年に作曲、1842年3月3日に作曲者の指揮によりライプツィヒで初演され、ヴィクトリア女王に献呈されました 第1楽章「アンダンテ・コン・モート」、第2楽章「ヴィヴァーチェ・ノン・トロッポ」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ・ヴィヴァチッシモ」の4楽章から成りますが、途切れなく続けて演奏されます

矢崎氏の指揮で第1楽章が開始されます 弦楽器群と木管楽器群のアンサンブルが素晴らしい 第2楽章はメンデルスゾーン特有の疾走感が堪りません 第3楽章は弦楽器群のアンサンブルが美しく響きます そして、第4楽章ではオケ総力によりスケールの大きな演奏が展開します

 

     

 

休憩後の1曲目はプーランク:組曲『牝鹿』です この曲はフランシス・プーランク(1899-1963)が1923年に、ロシアバレエ「バレエ・リュス」の主宰者セルゲイ・ディアギレフの依頼により作曲しました 組曲版は1939年にプーランク自身が5曲を抜粋し演奏会用に編曲したものです 第1曲「ロンド:ラルゴ ~ アレグロ」、第2曲「アダージェット」、第3曲「ラグ・マズルカ:モデラート ~ アレグロ・モルト」、第4曲「アンダンティーノ」、第5曲「フィナーレ:プレスト」の5曲から成ります

演奏に先立って矢崎氏が会場に向かいマイクなしで、「この曲のタイトルは『牝鹿』となっていますが、『いつ鹿が出てくるんですか?』と聞かれたことがあります 牝鹿には『可愛い子ちゃん』といったような意味があります ほかにも意外な意味を持つ言葉がありますが、なぜそうなるのか、いつかチコチャンに聞いてみようと思います」とNHK的なギャグを飛ばし、会場の笑いを取っていました チコちゃんに聞いたら「そんなことも知らないの?  ボーっと生きてんじゃねーよ」と叱られそうです

矢崎氏の指揮で演奏に入ります。第1曲「ロンド」は軽妙洒脱な音楽です 第2曲「アダージェット」は金管がゴージャスな音楽を展開します 第3曲「ラグ・マズルカ」は騒然とした中にペーソスが滲みます 第4曲「アンダンティーノ」はトランペットが素晴らしい 第5曲「フィナーレ」はジャズ風の疾走感が快感です

プログラムの最後はビゼー「アルルの女」第1組曲・第2組曲 から①プレリュード、②パストラール、③間奏曲、④アダージェット、⑤メヌエット、⑥ファランドールです 「アルルの女」はジョルジュ・ビゼー(1838-1875)がA.ドーデの劇のために作曲した音楽です ビゼーは27曲の中から4曲を選んで大管弦楽曲に編曲(第1組曲)、ビゼー没後、親友エスネスト・ギローが第2組曲としてまとめました。この日の演奏は2つの組曲から5曲を抜粋したものです

第1曲では独奏サクソフォンが素晴らしい 第2曲ではスケール感のある演奏が印象的です 第3曲を経て、第4曲ではハープに乗せて演奏されるフルートのソロが美しい この組曲のハイライトです 第5曲では弦楽器の抒情的な演奏が素晴らしい 第6曲に入ると、舞台下手から打楽器奏者がプロヴァンス太鼓をリズム感よく叩きながら登場、しばらくすると、舞台上手からもう一人がプロヴァンス太鼓を叩きながら登場し、オーケストラとのコラボを展開、曲はどんどんクレッシャンドしていき聴衆の興奮を煽り立てます こうなったらもう山本リンダ状態です。アレレの女・・・もうどうにも止まらない

         

コンサート帰りに、新響の受付で会員継続手続きをしました 維持会回数券が5枚で10,000円。2年間有効です。通常の入場券はS席=3,000円、A席=2000円ですが、回数券はS席が取れます アマチュア・オケとしてはレヴェルが高いと思います

それにしても、昨日は本来あるべき”安静”からは程遠い1日でした 今日からしばらく「安静の改革」に務めようと思います

 

     

コメント (2)
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