29日(土)。昨日は東京都交響楽団の2022年度会員継続手続き(変更)開始日だったので、都響WEBチケットから変更手続きをしました 現在Bシリーズ(サントリーホール)会員ですが、同じBシリーズを継続し座席を1階の前寄りに変更しました
残念ながら通路側席は取れませんでしたが13列目を確保しました
ということで、わが家に来てから今日で2576日目を迎え、2019年の参議院選挙を巡り、河井克行元法務大臣側から現金を受け取ったとされ、不起訴となった広島の元議員ら100人について検察審査会は35人を「起訴すべき」と議決した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
起訴しなかったら 選挙でお金をもらっても 何の罪もないことになってしまわね?
昨日、夕食に「チキンステーキ」と「里芋の味噌汁」を作りました トンテキと同じようにワンプレートに盛り付け、目玉焼きをトッピングしました
昨日19時から、東京芸術劇場コンサートホールで「東京芸術劇場 presents 読売日本交響楽団演奏会」を聴きました プログラムは①藤倉大「Entwine」、②シベリウス「交響曲第7番」、③マーラー「大地の歌」です
出演は③のアルト=池田香織、テノール=宮里直樹、指揮=井上道義です
自席は1階L列11番、左ブロック右から2つ目です 会場は9割近く埋まっていると思われます
2024年末に指揮者を引退すると宣言した井上道義のマーラーで、しかもソリストが今や飛ぶ鳥を落とす勢いのテノール・宮里直樹と、現在のオペラ界を牽引するアルト・池田香織です
満席でもおかしくないでしょう
オケは左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対抗配置。コンマスは林悠介、その隣は長原幸太というダブルコンマス態勢です
1曲目は藤倉大「Entwine」です この曲は藤倉大(1977~)が東京芸術劇場、ケルンWRD放送交響楽団、ブルターニュ交響楽団の国際共同委嘱により作曲した作品で、2021年6月12日に無観客のケルンフィルハーモニーで世界初演されました
「世界の今の情勢を表した5分のオーケストラ作品」という要望を受けて、藤倉が頭に思い浮かべたのはコロナ禍で人と人との間になくなってしまった「touch(接触)」だったそうです
その大切さを音楽を通して表現したいとの思いで作曲したとのこと
井上の指揮で演奏に入りますが、彼はタクトを持ちません 両手で楽器と楽器の融合を図り、あるいは離散させ、音を紡いでいきます
集中力に満ちた演奏でした
2曲目はシベリウス「交響曲第7番 ハ長調 作品105」です この曲はジャン・シベリウス(1865-1957)が1924年に作曲、同年ヘルシンキで「ファンタジア・シンフォニー」として初演され、出版時に第7番とされた単一楽章の作品です
この曲では、井上はタクトを持ちます ティンパニの連打により開始されますが、第6番までのシベリウスの交響曲のエッセンスを凝縮したような曲想で、交響曲というよりも抒情的な交響詩という方がふさわしいように思いました
トロンボーンとホルンといった管楽器が素晴らしい演奏を展開していました
プログラム後半はマーラー「大地の歌」です この曲はグスタフ・マーラー(1860-1911)が1908年から翌09年にかけて作曲、1911年にミュンヘンで初演されたテノールとアルトとオーケストラのための作品です
李白、銭起、孟浩燃、王維らの漢詩をドイツの詩人ハンス・ベートケがドイツ語訳した「支那の笛」を台本として6曲からなる歌曲集として作曲されました
本来は「交響曲第9番」という位置づけにある作品ですが、ベートーヴェンが第9番を作曲して亡くなったことから縁起を担ぎ、「大地の歌」として発表しました
第1曲「大地の哀愁を歌う酒歌」、第2曲「秋に寂しき者」、第3曲「青春について」、第4曲「美について」、第5曲「春に酔える者」、第6曲「告別」の6曲から成りますが、テノールとアルトが交互に歌います
アルトの池田香織が指揮台の下手側に、テノールの宮里直樹が上手側にスタンバイします。井上はタクトを持たず第1曲の演奏に入ります 宮里の声はオーケストラのフォルテを突き抜けて客席に訴求します
単に大きい声で歌っているわけではありません。高音部が良く伸び、まったく無理がなく自然体で歌っています
初めて彼の歌を聴いたのは何年前だったか思い出せませんが、当時新人だった彼の歌を聴いて、とんでもない新人が出てきたものだと思ったものです
とにかく若手の中で突出していました
当時から比べると、すっかり貫禄が出てきて堂々たるものです。彼はこの後も、第3曲、第5曲を非凡な歌唱力で歌い上げましたが、オーケストラと対等に勝負していました
池田香織はワーグナー歌手として、とくに「ニーベルングの指環」のブリュンヒルデ役の第一人者として名を馳せていますが、今回は強靭なブリュンヒルデを離れた、しっとりと深みのある歌を聴かせるアルト歌手の一面を見せてくれました とくに演奏時間で全体の半分を占める最後の「告別」における抒情的な歌唱は、いつまでも聴いていたいと思わせるものでした
オーケストラでは、金子亜未のオーボエ、フリスト・ドブリノヴのフルート、北村貴子のコーラングレ、金子平のクラリネット、林コンマスのヴァイオリン、遠藤真理のチェロ、日橋辰朗のホルンが冴えた演奏でソリストを盛り立てました 井上は終始集中力を切らさず、読響から最高のマーラー・トーンを引き出していました
カーテンコールが繰り返され、2人の独唱者を中心に大きな拍手が送られましたが、井上は感極まってか、あまりにも素晴らしい歌唱を披露した宮里にハグを仕掛けました 宮里は照れ気味でしたが、本当はオミクロンが怖かったに違いありません
しかし、昨年の大阪フィルの「第九」公演で合唱団がマスク着用で歌うと言ったら、そんなのあるか
と怒って指揮者を降板してしまった井上道義なので、オミクロン何のそのでしょう
コロナ禍の現在、終演後に各セクションの首席奏者と握手したり、歌手とハグしたりするのは世界広しといえども井上道義だけです
怖いものなしほど怖いものはない
井上道義はこのまま2024年末まで突っ走るのだろうか
昨日、toraブログ開設4000日目を迎えました。2011年2月15日に開設して以来4134本の記事を書いてきましたが、アップできなかったのは身内の不幸があった3日間だけです
継続は力なり これからもパソコンが壊れようが、入院しようが、何があろうと毎日書き続けて参りますので、モコタロともどもよろしくお願いいたします