18日(火)。東京都交響楽団から「2月主催公演の開催について」のハガキが届きました それによると、「オミクロン株に対する水際措置の強化」に伴う外国人の新規入国停止措置が2月末まで延長となったことから、2月11日(土)プロムナードコンサートの指揮者はオスモ・ヴァンスカ氏からジョン・アクセルロッド氏に変更し演奏曲目を一部変更して開催する、としています 変更後のプログラムは①チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「ポロネーズ」、②グラズノフ「ヴァイオリン協奏曲イ短調」(Vn:富田心)、③チャイコフスキー「交響曲第4番」です アクセルロッドは昨年11月に京都市交響楽団を指揮するために来日してから、オミクロン株の急激な感染拡大とともに、希少な外国人指揮者としてあちこちのオケで代役を務めてきましたが、まだそれが続いているということだと思います アメリカに帰るまでは各楽団とコン・タクトを取りながらアクセル全開で突っ走るのでしょう
ということで、わが家に来てから今日で2565日目を迎え、トランプ前米大統領は15日、西部アリゾナ州フローレンスで支持者集会を開き、2020年大統領選の結果を覆そうとしたトランプ氏支持者らによる昨年1月の議会襲撃について、民主党による責任追及の動きを「政治犯の迫害」だと批判、「米国の自由に対する前例なき攻撃だ」と語ったが、支持者らに議会へ向かうよう呼び掛けた自身の責任には触れなかった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
「米国の自由に対する前例なき攻撃」は議会襲撃を煽ったトランプ自身の行動だろ
昨日、夕食に「豚の生姜焼き」「生野菜とツナのサラダ」「山芋の味噌汁」を作りました レシピより玉ねぎが若干多くなったのは反省点です
昨日は、読売日響「2022/2023シーズン」のシリーズ・座席変更申し込み開始日だったので、現在の「土曜マチネー・シリーズ」(東京芸術劇場)から「定期演奏会」(サントリーホール)に変更のうえ、座席を指定しました 幸い10時早々ネットですぐに繋がり、1階センターブロック通路側が確保できました
Netflixで藤井道人監督「新聞記者」(全6話)を観ました 腰痛のため長く座っているのは腰に良くないので、1話ずつ時間をおいて2日間かけて観ました
この作品は、2019年に映画化された「新聞記者」と同じ藤井道人監督による作品です 主人公の女性記者のモデルは両者とも中日新聞東京本社(東京新聞)社会部記者・望月衣遡子(もちづき・いそこ)さんです 今回の作品は「森友学園問題」を巡る安倍晋三総理大臣の議会での発言と、それを忖度した財務省による公文書改ざん事件をベースに、フィクションを交えながらエンタメとして味わえるように制作した意欲作 さながらチコチャンの「たぶんこうだったんじゃないか劇場」新聞記者版です
この映画の理解を深めるため、最初に物語のベースとなる「森友学園問題」をWikipediaを参考に振り返ってみたいと思います
「2016(平成28)年、学校法人『森友学園』が国有地を売却された際に、異常に優遇された価格(評価額9億5600万円の土地を1億3400万円で売却)と待遇で売買取引を行った さらに、その取引は公表されなかった。この一連の経緯を朝日新聞が報じて明らかになった。この時、森友学園は当時内閣総理大臣であった安倍晋三の妻である昭恵が『名誉校長』を務めるなど、安倍氏らと親密な関係にあったことから、安倍氏らの関与によって不正な取引が行われたという疑惑が、翌2017年以降に追求された さらに、その関与を隠蔽するため、財務省が国家の公文書を改ざんし、安倍氏らに関する記述を削除した 改ざんに関わった一人の財務省職員・赤木俊夫氏は自殺した。しかし、これらの事件に対して検察が捜査を行った結果、2019年に関係者全員が不起訴とされ、裁判へ至ることなく捜査は終了となった」
いまだに納得のいかない結論です
主人公の東都新聞社会部記者・松田杏奈を「私、失敗しないので」で有名な米倉涼子が演じています モデルとなった望月衣遡子記者の押しの強いエネルギッシュな姿から見ると、かなり大人しい記者に見えますが、秘めた情熱のようなものは感じます 自殺した財務省の職員・鈴木和也を「男はつらいよ」の満男役で名を売った吉岡秀隆が演じていますが、上司から公文書改竄を求められ、国家公務員としての良心から葛藤する男の”やるせなさ”がじわじわと伝わってきます 「首相夫人付」の官僚・村上真一を演じた綾野剛は「ヤクザと家族」で藤井道人監督とタッグを組みましたが、本作では国家公務員としての理想を抱きながらも、組織の論理に翻弄される一人の若い官僚の切なさを醸し出しています
「学園問題」が表面化したため、村上は報道機関から身を隠すため「首相夫人付」から「内閣官房調査室」に異動となります これは内閣官房の内部組織の一つ(情報機関)で、日本版CIAとも呼ばれる組織です。ここで村上は、政権に批判的な人物をリストアップして家族を含めた情報を集めるように指示されます 当時は、本当にそのようなことが行われていたのではないか、と疑いを持たざるを得ません
2019年の映画版「新聞記者」と大きく異なる点は、新聞配達による奨学金で大学に通う就活生・木下亮(横浜流星)を、自殺した鈴木和也の甥として登場させたことです 新聞販売店の店主や仲間から「新聞配達しているのに新聞を読まないのかよ」と苦言を呈される典型的な現代の若者ですが、政治には知識も興味もない彼が 叔父の自殺の原因を探る松田記者と出会い、「声なき声を届けることが新聞記者の使命です」という彼女の言葉に感銘を受け、新聞記者を目指すことになります
木下は東都新聞の面接試験で志望動機を聞かれ、松田記者の言葉に心を動かされたと答えますが、面接官に「最後に一つ。これからの新聞はどうあるべきだと思いますか?」と聞かれます スクリーンは木下が何かを答えようとする場面で暗転します。彼は何を言おうとしていたのか?・・・藤井監督は彼に何と言わせようとしていたのか? それが気になりました
本作の制作には望月衣遡子記者が勤務する東京新聞が協力しています 現役時代の勤務先だった内幸町のNPCビルの2つ隣の中日新聞東京本社ビルが映し出された時には、仕事で何度か訪ねたな と懐かしく思いました
6シーズン全編観終わって思ったのは、「これは民法テレビでは放映できないだろう。Netflixだからこそできたのだ」ということです 民法テレビ局はCMで成り立っていますが、過去の出来事とはいえ 企業は怖気づいてスポンサーにならないだろうし、ましてやCMはないが実質的な国営放送であるNHKは、政府への忖度から放映する度胸はないであろうからです ただ、NHKや民法テレビよりもNetflixの方が影響力は圧倒的に大きいと思います Netflixの「新聞記者」は1月13日から全世界同時配信されていますから
当時の首相・安倍晋三氏の「私や妻が関係していたら、首相や議員を辞めます」のひと言から財務省の忖度による公文書改ざん事件が起こり、財務省職員・赤木俊夫さんが自殺したと、ほとんどの国民が確信しています また、当時の理財局長・佐川宣寿氏は「本件に関し、官邸からの指示はない」と言い切って首相官邸を守り、出世しました 少なくともこの2人にはこの「新聞記者」を観てほしいと思います