3日(月)。昨日は、息子と2人で埼玉県S市の実家に新年のあいさつに行ってきました 17年生きている体重7キロの猫のミラも元気で出迎えてくれました
ということで、わが家に来てから今日で2550日目を迎え、インドのヒンドゥー教の寺院で新年の祈りに集まった巡礼者たちが押し合うなどしてパニック状態になり、少なくとも12人が死亡、16人がけがをした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
2グループの乱闘が原因らしいが お祈りに行って死亡するなんて 宗教って何だ!?
Netflixでキップ・アンデルセン監督による2017年製作アメリカ映画「健康って何?」(92分)を観ました これはNetflixオリジナル・ドキュメンタリーです
キップは2015年にWHO(世界保健機関)が発表した「加工肉(ハム、ベーコン、ソーセージなど)には発がん性があり、1日50グラムの摂取で大腸がんになるリスクが18%上昇する」という警告に衝撃を受けます WHOは発表の際、加工肉を発がん性のある物質としてタバコやアスベストと同じグループに分類していたのです
キップはガンや糖尿病の専門家や医師にインタビューをして、何が健康に悪いのか、何が問題なのかを明らかにしていきます
専門家によると、糖尿病やガンは遺伝する可能性はあるが、遺伝レベルでは実際の発症可能性は高くなく、むしろ病気を引き起こす食生活を子どもへ引き継ぐことで同じような病気になる可能性が高いといいます
「タンパク質を摂らなければならない」というと、われわれは「肉」=動物性たんぱく質を思い浮かべますが、この映画にはビーガン(完全菜食主義者)のアスリートが出てきて、「ゴリラやサイなど、体が大きくて強い動物たちは菜食で、人間も植物性たんぱく質だけで筋肉を作ることができる」とインタビューに答えています
そう言われてみれば確かにそうだな、と思いました。人間の身体は歯の形や内臓の作り(腸の長さ)などから菜食が適しているとのことです
キップは専門家の発表した数々の論文から、肉は糖尿病の原因になることを知りますが、アメリカ糖尿病協会がウェブ・サイトで、牛肉を使ったレシピを「糖尿病患者の健康的な食事」として推奨しているのを見つけます キップは同協会に「肉中心の食生活が糖尿病を引き起こすという論文が複数出ているにも関わらず、なぜ牛肉を使ったレシピを推奨するのか?」と問い合わせますが、回答はありません
なぜ?と疑問に思ったキップが調査をすると、アメリカ糖尿病協会は、複数の大手食品会社(肉専門が中心)から多額の支援金を受けていたのです
つまり、本来病気を予防・改善するために情報発信すべき団体が、病気を促進する情報を発信していたのです
驚くべき事実ですが、牛肉は心臓病によくないのに、米国心臓協会は牛肉を使ったレシピをお薦めレシピとして紹介しているといいます。どうやらアメリカの健康関連団体は「市民の健康よりスポンサーの健康が第一」のようです
ここにも、アメリカの強欲資本主義の一端が現れています
本作では「タンパク質を摂るためには牛乳を飲むのが良い」ということに関し、専門家は「骨粗しょう症の関連では、牛乳を飲んでも飲まなくても影響は見られない」と発言しています また、「牛乳はホルモンを含み、ニキビや湿疹の原因となり、乳がんの発生率を高める」と指摘しています
このドキュメンタリーには喘息で悩む女性と、変形性関節症(松葉づえがないと歩けない)に苦しむ女性が出てきて、いずれも「数多くの薬を服用しているのに一向に完治しない」として不安と不満の毎日を送っていましたが、2週間 肉食を止めて野菜中心の食生活に切り変えたところ、喘息は完治し、松葉づえなしで歩けるようになったと元気な姿を見せていました 薬漬けになってうんざりしている人には希望の光かもしれません
この映画を観ると、「ガンや糖尿病になりたくなかったら、肉や牛乳は一切摂らず野菜中心の食生活を続けていかなければならない」と思ってしまいますが、一人暮らしならまだしも、家族との生活を考えるとそう簡単に食生活を変えることは出来ません
むしろ、肉中心の生活には健康上のリスクがあることを認識したうえで、肉と野菜の比率を変えていくとか、様々な方法を考えた方が良いと思います