2022年1月1日(土・祝)。みなさま あけましておめでとうございます
今年はとら年 今年も毎日休むことなく根性で書き続けて参りますので、引き続きご愛読くださるようお願いいたします
わが家に来てから今日で2548日目を迎えたモコタロが新年のごあいさつを申し上げます
toraブログの表紙モデルとして契約更新しました 今年もよろしくお願いしますね
例年1月1日は前年の3つの目標の達成状況をご報告しています 2021年における各目標の達成状況は以下の通りです
①クラシック・コンサート=130回(目標=200回)、②映画鑑賞=159本(目標=160本)、③読書=49冊(目標=65冊)でした いずれも目標に達しませんでした
①コンサートは、今年もコロナ禍の影響で14公演が中止となったほか、頭部の怪我で9日間入院したため4公演を聴くことが出来なかったことが残念でした また、チケットを取ってもコロナ禍の関連で来るべき海外在住アーティストが来ない可能性が高いので、最初から諦めてチケットを取らないコンサートも少なくありませんでした
②映画鑑賞は映画館で観た映画だけをカウントしていますが、あと1本で目標達成するところでした このほか、昨年は有料動画配信サービス「Netflix」に加入したのでテレビ画面で映画を観る機会が多くなりました
映画鑑賞に関する2021年の大きな特徴は「映画館で観る映画」から「Netflixで観る映画」への転換と言えます
あえて映画館に行かなくとも、観たい映画はNetfrixで次々と配信されるので、映画好きの「必要にして十分な条件」を満たしています
現在は映画館でしか観られない作品に限って観に行くことにしています
③読書については弁解の余地がありません。ただサボっていただけです コンサートを聴いたり、映画を観たりすること自体は受動的な行為ですが、読書は自分で読もうと意識しなければならない能動的な行為なので、読もうという強い意志がないと目標を達成できません
昨年の結果を教訓にして今年は1冊でも多く読もうと思います
今年の3つの目標はそれぞれ据え置きとします
誉田哲也著「歌舞伎町ゲノム」(中公文庫)を読み終わりました 誉田哲也は1969年東京都生まれ。2002年「妖の華」で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、2003年「アクセス」で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞
本作は「ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ」に始まり「国境事変」「ハング」「歌舞伎町セブン」「歌舞伎町ダムド」「ノワール 硝子の太陽」へと続く『ジウ』サーガの第9弾です
本作は、法律では裁けない悪を退治する、伝説の暗殺者集団「歌舞伎町セブン」のメンバーたちの暗躍を描いた5編から成る連作短編集です
第1作「兼任御法度」は、190センチを超える筋肉質の肉体を武器に容赦ない力で悪人を仕留める無口な暗殺者ジロウが主役となって活躍する物語です 会社員・広瀬の婚約者が何者かに暴行を受けたうえ、自殺してしまう。ジロウを中心にその真相を突き止め、真犯人を殺害します
第2作「凱旋御法度」は、4代目関根組組長・市村光雄が主役となって活躍する物語です 歌舞伎町の元ナンバーワンホストの実業家テルマの運転手でエジプト人のアイマンが非業の死を遂げる
その背後に狂犬のような危険な男がいることを突き止め、追い詰めます
第3作「売逃御法度」は、表向きは歌舞伎町の酒店「信州屋」の経営者で、裏社会では歌舞伎町セブンの若き元締め斎藤杏奈が中心となる物語です 杏奈はある女性から相談に乗ってほしいと頼まれる。それは、会社の上司・三上と関係を持つ直前にあるのだが、彼は以前に自分の友人とも交際しており、その友人は先日交通事故で死亡しているという
杏奈を中心に真相を探ります
第4作「改竄御法度」は、犯罪の痕跡を消す「特殊清掃」や死体処理を得意とし、裏社会で「掃除屋のシンちゃん」と呼ばれる石井が主役となる物語です シンが勤務からの帰りに、女の子がチンピラに追いかけられている修羅場に出くわす
彼らが走り去った後、シンの足元にICレコーダーが落ちていた。これはどういう性質のものか?と探ると、週刊誌ネタになるような会話が録音されていた
さてどうしたものか、という話です
第5作「恩赦御法度」は、表向きは新宿ゴールデン街にあるバー「エポ」のマスターで、裏社会ではタングステン合金の長い針で中枢神経系器官を切断する陣内陽一が活躍する物語です 市村がいうところの「根無し草のペンゴロ」土屋昭子の部屋に押し入込み強盗が入り、一緒にいたカメラマンの谷本芳香が暴力を振るわれる
土屋は隙を見て陣内にメールで救助を求める。陣内は仲間とともに部屋に乗り込み強盗を始末するという話です
この小説に登場する「歌舞伎町セブン」のほとんどのメンバーは元警察官であり、一人は現職の警察官です それだけに裏社会の悪い奴らの行動を熟知しています
彼らは7人が全員一致でないと人を殺すことはしません。つまり「無罪か、死刑か」のどちらかになります
「歌舞伎町セブン」が実際の社会で組織されていたら、警察の手の届かないところで極悪非道の連中が処罰されていることでしょう
歌舞伎町は怖いです