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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

Netflixでスティーヴン・ソダーバーグ監督「ザ・ランドロマット ~ パナマ文書流出」を観る ~ タックス・ヘイブンの欺瞞を暴く作品

2022年01月02日 07時26分17秒 | 日記

2日(日)。わが家に来てから今日で2549日目を迎え、中国のシノバック・バイオテック製の新型コロナウイルスワクチンについて、2回接種後にファイザー・ビオンテック製のワクチンでブースター接種(追加接種)を行っても、オミクロン変異株に対する免疫効果が低いとする研究結果が発表された  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     米国に対して強気に出る習近平が関与したら オミクロン株も真っ青になるだろうに

 

         

 

Netflixでスティーヴン・ソダーバーグ監督による2019年製作アメリカ映画「ザ・ランドロマット ~ パナマ文書流出」(95分)を観ました

船の転覆事故で夫を亡くしたエレン・マーティン(メリル・ストリープ)は、弁護士のユルゲン・モサック(ゲイリー・オールドマン)とラモン・フォンセカ(アントニオ・バンデラス)の保険金詐欺取引に巻き込まれてしまう マーティンは自分が被害にあった詐欺を調べ始めるが、自分が巻き込まれている小さな出来事が世界中で起こっている巨大違法取引のほんの一端に過ぎないことを知る 彼女が最後に知ったのは、世間に隠され続けてきた超富裕層の知られたくない秘密だった

 

     

 

本作はジャーナリスト、ジェイク・バーンスタインの著書をもとに映画化した作品です

「ランドロマット」とは「コインランドリー」のことですが、本作のタイトルでは「資金洗浄」の比喩として使われています 超富裕層や大企業は何十億という規模で税金から逃れる手段を駆使しています 良く知られているのは「タックス・ヘイブン」(租税回避地、低課税地域)です。書類上、税金の安い国・地域で利益が上がっていることにして、普通なら払うべき税金を大幅に引き下げるという手段です この映画は、そのタックス・ヘイブン絡みで起きた通称「パナマ文書」事件をもとに製作された作品です これは、パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」によって作成された 租税回避行為の関する一連の秘密文書のことで、この「パナマ文書」が外部に流失してしまい、世界の企業や大富豪が大金を隠して税金を回避していることが世間に明らかにされてしまったのです

租税回避ということでは、日本でも Amazon が日本で法人税を納めていないことが問題となり、その後 納税するようになった(平成29年・30年で合計300億円弱)という経緯があります Amazonでは従来、日本の取引先との契約は米国法人が結び、売上高も節税効果が見込める米国に計上(業務委託契約)していたことから、日本での税負担を軽減しているとの批判がありました これに関しAmazonは、外国法人が契約主体では医薬品や医療機器販売に参入できず、他の分野でも日本で事業を展開する上で制約が多くなっていたことに鑑み、日本での売り上げには日本で法人税を納付することになりました

企業でも個人でも、大金を持っている者ほど隠したがるようです この問題は1国で解決できる性質のものではありません。国家間の連携が不可欠です 強欲資本主義を修正しない限り各国における「持てる者と持たざる者との格差」は拡大するばかりです

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