人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

伊藤悠貴 ✕ 福間洸太朗でラフマニノフ「ヴォカリーズ」他を聴く ~ 「芸劇ブランチ 名曲リサイタル・サロン ~ 全歌曲集から紐解くラフマニノフ」

2022年03月10日 07時15分35秒 | 日記

10日(木)。わが家に来てから今日で2616日目を迎え、ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官は8日、ロシアのプーチン大統領の心理状態について「プーチン氏は(現在の戦況に)怒り、不満を持っている。さらに危険な賭けに出る可能性が高い」と語った  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     本人以上に 世界はプーチンに怒りと不満を抱いている  孤立するロシアの裸の王様

 

         

 

昨日の夕食は「かつおだし鍋」にしました 材料は鶏もも肉、タラ、白菜、人参、シメジ、豆腐、油揚げです。〆はうどんにしました

 

     

     

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで「芸劇ブランチコンサート・名曲リサイタル・サロン 伊藤悠貴 ~ 全歌曲集から紐解くラフマニノフ」を聴きました プログラムはラフマニノフ/伊藤悠貴編①「4月、春の祭りの日」、②「歌うな、美しい人よ」、③睡蓮、④「春の水」⑤「リラの花」、⑥「私の窓辺に」、⑦「ヴォカリーズ」、⑧遺作「2つの聖なる歌」から「祈り」、⑨「夢」、⑩「交響曲第2番」から「アダージョ」です

 

     

 

前半の①から⑨までの曲は、ラフマニノフの歌曲を伊藤悠貴がチェロとピアノ用に編曲した版により演奏します 1曲が2分から5分程度の短い曲なので、1曲終わるごとに拍手が起こるのかと心配していましたが、中断することなくスムーズに進行したのは良かったと思います

プログラム掲載順に「4月、春の祭りの日」(詩:バイユロン)、「歌うな、美しい人よ」(詩:プーシキン)、「睡蓮」(詩:ハイネ)、「春の水」(詩:チュツチェフ)、「リラの花」(詩:ベケートワ)、「私の窓辺に」(詩:ガーリナ)、「ヴォカリーズ」、「祈り」(詩:ロマーノフ)、「夢」(詩:ソログープ)が伊藤悠貴のチェロ、福間洸太朗のピアノで演奏されました

個人的には4曲目の「春の水」(1894年作曲)がドラマティックな曲想で演奏も素晴らしかったと思います

ここでナビゲーターの八塩圭子さんが登場、伊藤悠貴とトークに入ります 伊藤氏はラフマニノフに傾倒しているようで、年に1度はラフマニノフだけのコンサートを開いているそうです ラフマニノフ特有の和声や哀愁漂う曲想に魅力を感じるといいます 午前11時からのコンサートはここ数年では最も開始時間が早い公演とのこと 朝食はサンドイッチをちょっとかじった程度だそうで、好物はトンカツとうどんとのこと この話を聞いて、昼食にトンカツを食べたくなりました 後半に演奏するラフマニノフ「交響曲第2番」の第3楽章「アダージョ」も伊藤氏がチェロとピアノ用に編曲した版によりますが、15分ほどの曲の編曲に3週間もかかってしまったそうです こうなると、編曲というよりも作曲ですね

 

     

 

後半は「交響曲第2番」より第3楽章「アダージョ」です 一番最初にこの曲を聴いたのは、数年前にラ・フォル・ジュルネ音楽祭でドミトリー・リスがウラル・フィルを振って東京国際フォーラムのホールAで演奏した時ですが、そのスケールの大きな大陸的な演奏に圧倒されました それ以来この曲が大好きになりました。伊藤はラフマニノフ独特のロマンティシズムの極致をいく叙情的なメロディーを朗々と奏で、聴衆を魅了しました

2人はアンコールにラフマニノフ「6つのロマンス 作品4」から「夜のしじまの中で」(詩:A.A.フェート)をしみじみと演奏、大きな拍手に包まれました

この日の演奏を聴いて思ったのは、歌曲をチェロで演奏したのを聴いてすごく良いと思うのは、チェロの音色が人間の声に近いからではないか、ということです

コンサート終了後、私が向かった先は、言うまでもなくトンカツ屋でした    伊藤氏は演奏後は焼き肉を食べたいと言っていたので、行先は焼肉屋で間違いないでしょう

 

     

 

話は変わりますが、上の「名曲リサイタル・サロン」(11月、1月、3月)のチラシと下の「同サロン」(5月、7月、9月)のチラシをご覧になって、何かお気づきの点はありませんか

 

     

 

その通り、全8回とも「若手の男性演奏家」ということで共通しています さらに言えば「ピアニストが多い」ということです 男性か女性かといういことで言えば、この「名曲リサイタル・サロン」が始まった当初は女性演奏家も結構出演していました それが最近、若手男性中心の起用に拍車がかかっているのです 私の推測によると、本公演の聴衆は圧倒的に女性客が多いことを把握した主催者が「若手の男性演奏家を起用すれば多くの集客が期待できる」と読んだのではないか、ということです 個人的な希望を言わせてもらえれば、原点に立ち返って男女のバランスを考えて起用してほしいと思います

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする